口だけは達者なのに、何度言ってもできない子には理由があった!子どもがスッと動くママの声掛け術

知識が豊富で話し方が大人っぽい、口が達者な子ども。外ではしっかりしてると見られているけれど、こちらの指示が通りにくい!その原因はギャップかも?脳の仕組みを理解し言うことを聞けない理由が分かると、イラっとせず声の掛け方の工夫ができますよ!

しっかり者!と言われる口だけは達者な息子に違和感…

何だか妙に大人っぽくて口達者なのに、行動が伴わない子どもに翻弄されること、ありませんか?

わが子の話をさせていただくと、息子は小さい頃から口が達者で、4、5歳にもなると大人と対等にお話ができるようになっていました。

本人が大好きな電車や恐竜について博識で、話し方や言い回しが妙に大人っぽく自己主張ができる姿に「まるで博士だね!しっかりしてる!賢い!」とおだてられていたものです。

しかし、私の中には“違和感”がありました。

確かに自分の興味のあることでの会話はスムーズなのに、こちらの言うことを聞いてくれない、何度教えてもやって欲しいことができない

例えば朝の支度のとき、「トイレに行ってから着替えをしよう、それから朝ご飯だよ~」と何度も教えているのにいつまで経っても身に付かなかったり。

遊びの場面で注意する際に、「その遊び危ないからやらないで!」と声を掛けても、またそれを繰り返したり。

しっかりしている賢い子ならできるはずなのに、何でできないんだろう?言うことを聞いてくれないんだろう?悪気はなさそうな気もするけど、指示を出してもできない息子に戸惑う場面が多くありました。

さて、なぜ息子は指示を聞けなかったのでしょう?

・・・もうピンときた方もいるかもしれません。実は、私の声の掛け方が息子には届かない指示の出し方だったのです。

次章で脳の発達の観点から、なぜ息子は何度言われてもできなかったのかをお話ししていきますね。

何度言ってもできないのはナゼ?

口達者でしっかりしてそうなのに何度言ってもできないのには、こんなトラップが潜んでいたのです…。

大人と同じように接していませんか?

「こんなにおしゃべりできるし、自己主張もできるんだから」と、このくらい分かるよね?このくらいできるでしょ?とこちらも過信してしまうのが、大人っぽい口達者な子。

ついつい大人と話すようにやって欲しいことを伝えてしまっていませんか

脳の中ではそれぞれ「見る」「聞く」「考える」などを担当する機能がエリアごとに分かれています。それぞれが働き、連携し合って、日々の行動につながっています。

口達者な子は「話す」や「考える」エリアの中の回路が特出して発達しているため、お話が上手で大人っぽい一面があります。

ですが中身は、まだ幼児期の発達途上の脳なので、大人と同じように指示を理解して行動できることは難しいのです。

「聞いて覚えておく・聞いて動く」に苦手さがある

それに加え、指示が聞けない子の中には「聞いて覚えておく」や「聞いて動く」など脳の回路が「話す」よりもよりも発達がゆっくりだったり、エリア同士の連携もまだ弱いことがあります。

ですので、矢継ぎ早に言われても、脳の処理が追いつかず情報をストックできないため、何をするのか分からない!と混乱してしまうのです。

つまり、「言われていることを正確に聞いて覚えられないから、行動できない!」状態なのです。

この「大人が思う子どもの姿」と「本当の子どもの中身」との”ギャップ”が原因で、指示の出し方がその子に合わないことがあります。

こんな状態なので、子どもは上手くできず親は戸惑ってイラッとしてしまうのですね。

聞ける耳」の育て方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね!▼

子どもが素直に動けるママの声かけ術

子どもがこちらの声掛けを聞いてスッと動くようになるには、ママの声かけを子どもの脳に届ける必要があります。

そこで、3つのポイントを意識していきます。

①近づいて
②分かりやすい言葉で
③指示はひとつずつ間を取って、順序立てて

では、先ほどの私の声掛けを変換してみましょう!

声掛け実践例1

「トイレに行ってから着替えをしよう、それから朝ご飯だよ~」
(近づいて)
「おはよ~!元気に起きたね!まずは、トイレに行こうか」
(トイレが終わったら)
「次はお着替えしよう!ここに着替えがあるよ」
(着替えたら)
「朝ごはん食べようか」

声掛け実践例2

「その遊び危ないからやらないで!」
 (近寄って)
「そこに落ちたら怪我しちゃうよね。」
(理解しているか確認してから)
「だから、こっちの原っぱで遊ぼうか。」
(一緒に移動する)

このように、複数の指示は一度に出さず順序立てて伝えたりやるべきことをひとつひとつ区切って指示しその都度確認したりすると、子どもの脳の中にお母さんの言葉が届きやすくなりますよ。

そして、子どもの行動に対してしっかり肯定していくこともとっても大事!

いいね!~できたね!聞いてくれてありがとう!

行動をした分、脳は発達します。

この経験を積み重ねることによって、指示を聞いてスッと素直に動けるようになっていきます。

ママの「何でこの子はできないの?」のイライラどんなところが難しいのかな?どうしたら分かりやすく伝わるかな?の視点を持って接すると、「こうすれば上手くいくかも!」のウキウキに変えられます。

愛すべき口達者な子を、どんどん素直に聞いて行動できる脳の持ち主に育ててあげましょうね(^^)

肯定の声掛けで脳は発達する!詳しくはこちらの記事で!▼

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執筆者:ひきのなつき

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