子どものやる気をアップさせるお母さんの魔法のことば変換術

宿題をやらない、明日の準備をしないなどやる気のないわが子。「どうしたらやる気を出してくれるの?」と悩んでいるお母さんは多いのではないでしょうか。今回は「早くしなさい!」と声を荒げることなくお母さんが子どものやる気を引き出す魔法のことば変換術をお伝えします。

そもそも子どものやる気ってなんだろう?

子どものやる気のしくみとしては本能、外的動機、内的動機の3つがあります。

●本能

生きるために必要なことで、食欲や睡眠欲などがあります。

絵具で好きなように描きたい、高いところから飛び降りてみたい、ボールを投げてみたいなど、本人から湧き出るような本能に根差したやる気は大きいものです。

危険のない限りは本人のやりたいという気持ちを応援してあげれるといいですね。

●外的動機

いわゆるアメとムチです。
「100点取ったらお小遣いをあげる」「宿題しないとTVは見せないよ」と言ったことはありませんか?

アメとムチは短期的には効果がありますが、エスカレートする可能性があるのであまり使いたくないですよね。

●内的動機

自分から夢中になってやることです。

自分がやりたいからやっている(粘土遊び)、楽しいからやっている(水遊び)、こんな風に心から楽しいと思えることは親が何を言わなくても夢中になって取り組んでいますよね。

「好きなことは夢中になれる」「時間を忘れて集中する」というようにな取り組みを応援してあげるお母さんになりたいですね。

この内的動機でやる気をアップしてくれたら、自分から行動し決定する=自律が育ち、長続きするやる気につながってきます。

なぜ子どもはやる気がでないの?その原因はお母さんの声掛けかもしれません

お母さんは子どもがどんなことにでもやる気を出してくれたらいいのにと思っているけれど、子どもは学校から帰宅してもゴロゴロTVを見ている、なかなか宿題を始めない、学校の準備もしない、決めたお手伝いをしない。

こんな子どもを見ていると不安になってしまいますよね。

ゲームや好きな遊びになら夢中になっているのに、なんで勉強やお手伝いはやる気になってくれないの?と悩むことも多いと思います。

子どもがやる気が出ない原因それはお母さんのせいかもしれません。
なぜなら、お母さんが普段から子どもやる気を奪ってしまう声を掛けているのかもしれないからです。

ついついこんな言葉をかけていませんか?

「早く宿題しなさい」
「まだやってないの?」
「先にやりなさい」
「〇〇が終わるまでTVを見ちゃダメ」

こんな風に声を掛けられた子どもは
「今やろうと思っていたのに」「お母さんはいつも怒っている」
と感じてしまいます。

お母さんが否定的な声掛けを続けていると子どもは「どうせ僕(私)はできない子だ」とどんどん自信をなくして、本当はできることもやらなくなってしまいます。

できることならお母さんが子どものやる気を失くす声掛けではなく、やる気を出す声掛けをしていきたいですよね!

とっても簡単!魔法のことば変換術でやる気をアップさせよう!

では、お母さんのいつもの声掛けを変えるだけで、子どもがやる気を引き出す「魔法のことば変換術」をお伝えしていきます。

◆「マイナスことば」を「プラスのことば」に変換術

お母さんの口からはいつもマイナスなことばが出てしまいがちです。それをプラスのことばに変換しましょう。

「何で〇〇をしないの」(マイナスことば)

「今から〇〇やるのよね」(プラスことば)

「どうせまたやらないんでしょ」(マイナスことば)

「きっとあなたならできるよ」(プラスことば)

「いつもやらないんだから」(マイナスことば)

「今日はたまたまやってないのね」「今からするのよね」(プラスことば)

◆「親が決める」から「自分で決める」に変換術

親がいつまでにするのかを決めるのではなく、子どもが自分で決めて実行するような声掛けにしましょう

「6時までに〇〇をしなさい」(親が決める)

「いつまでに〇〇をするのかな?」(自分で決める)

「先に〇〇が終わるまで、TVを見てはいけません」(親が決める)

「先にTVを見て、いつ〇〇するのか決めてみてね」(自分で決める)

◆「命令する」から「得する」に変換術

命令されると反発するのが人です。子どもは損得で決めることもあるので、なぜしなくてはいけないのか子どもにわかることばで伝えてあげましょう。

「〇〇しなさい!」(命令)

「〇〇してくれると嬉しいな」(お母さんが喜ぶ)

「早く寝なさい」(命令)

「たくさん寝ると身長が伸びて、かっこよくなるよ」「走るのが早くなるよ」「サッカーが上手になるよ」(得する)

「ご飯は残さず食べなさい」(命令)

「いっぱい食べると身体が強くなるよ」「可愛くなるよ」(得する)

◆「周りと比べる」から「過去の自分と比べる」に変換術

きょうだいやクラスの子と比べられると、子どもは傷ついてしまいます。周りと比べるのではなく、過去の自分と比べる声掛けにしましょう。

「お兄ちゃんはできてたのに、あなたはできないわね」(周りと比べる)

「あなたもここまでできるようになったね」(過去の自分と比べる)

「クラスで何位だったの?」(周りと比べる)

「よく頑張ったね」「今回は5位だったけど次の目標は何位にする?」(過去の自分と比べる)

いかがでしたか?

子どものやる気は子どもの心から湧き出てくるものです。お母さんがちょっとだけ声掛けを変換するだけで、子どものやる気アップにつながり子どもの様子はどんどん変わってきます。

ぜひ、将来どんなことにでもつながるやる気をアップさせる声掛け術を試してみてくださいね。

執筆者:石井花保里

▼子どもの脳が成長するためのお母さんの声掛けについてたくさんご紹介しています

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