発達障害・ADHDの子どもは好奇心旺盛で次々と新しい物に手を出しがちです。こだわりもありおもちゃが捨てられない、どんどん増えるおもちゃにどうしたらいの?と頭を抱えているお母さんも多いのではないでしょうか。子どもが自分でいるものいらない物を分けてお片付けできる方法をお伝えしますね。 |
「まだ使うから捨てないで!」発達障害・ADHD息子の捨てられないおもちゃたち
我が家には発達障害・ADHD(注意欠陥多動性障害)の好奇心旺盛の息子がいます。
息子は片付けがとーっても苦手でした。
まずは、好奇心旺盛であれがほしいこれがほしいと、次々と新しい物を欲しがります。それなのにすぐに飽きてしまいます。
不注意のために新しいおもちゃの存在をすぐに忘れてしまうこともあります。
そしてどこに置いたかわからなくなり、また新しい物を欲しがる…これを繰り返しています。
おもちゃを壊してしまうことも日常茶飯事なので、壊れたおもちゃを壊れているからもう捨ててもいいかなと思い私が勝手に捨てると、ある日「あの車どこ行った?」と聞いてくるのです。
捨てたことを伝えると、大泣きされて困ったことがありました。
息子に確認しないとおもちゃは捨てられないし、もう使わないおもちゃがあるので息子に確認して捨てようと思っても「まだ使うから捨てないで!」とおもちゃを捨てようとしない…
家中がおもちゃで散らかってしまい、もうどうしたらいいのかわかりませんでした。
この記事では、お片付け特集・第2話として、子どもの捨てられないおもちゃの悩みを解決するヒントをお伝えします。
おもちゃが捨てられないのは発達の特性からです
我が家のようにおもちゃがたくさんあってそろそろ片付けをしたいけれど、捨てられずに悩んでいるご家庭は多いのではないでしょうか。
特に発達障害・ADHDのお子さんはその特性から好奇心旺盛で、あれもほしいこれもほしいといろんなおもちゃが溢れていまい、おもちゃ箱がパンパンになってきます。
そろそろ整理したいなと子どもに「いらないものはない?」「整理しよう」と提案してみると「まだ遊ぶから捨てないで」「これは全部いるもの!」となかなか捨てようとはしてくれません。
発達障害・ADHDの子どもは物がパンパンに溢れていても、どれがいらないものでどれがいるものなのかわからないのです。
なぜなら、記憶力がまだまだ未熟なために飽きやすかったり、ずーっと使っていなかったおもちゃでも久しぶりに見ると、新しいおもちゃを見たかのように好奇心が溢れ「遊ぼう!」と思ってしまうから。
また、未来を想像することが難しいので、「また遊ぶかもしれないから」とおもちゃがなくなってしまうことに不安になってしまうために、捨てることが難しいのです。
こだわりも強く、物に対する思いも強い傾向があるため、壊れてボロボロの使えないおもちゃもでどうしても捨てられないことがあります。本人としては大事な物で捨てるのを嫌ってしまいます。
溢れるおもちゃ…そろそろどうにかしたいですよね。
捨てられないおもちゃと上手にお別れする2つの方法
本当は一気に不要な物は捨ててしまいたいところですが、ここはお子さんの特性に合わせた対応をしていきましょう。
発達障害・ADHDの息子がおもちゃとスムーズにお別れするのに効果的だった方法を2つお伝えしますね。
◆とりあえずBOXの活用
息子に「これはどうする?」と聞いても「置いといて。捨てないで」と言ったものはとりあえずBOXを作ってそこに入れるようにしました。
とりあえずBOXに入れることで息子は安心して、「捨てていない」と思うことができます。
そして、とりあえずBOXに入ったことで散らかったおもちゃがすっきりと片付いたように見えます。
とりあえず片付けることができた!という成功体験を積むことで、片付けへの苦手意識が減ってきますよ。
◆自分で決める!
とりあえずBOXは本人が見えるところに置いておきました。
理由はとりあえずBOXの中身について自分で考えてもらうためです。
・どれを捨てるのか
・いつ捨てるのか
を自分で判断してもらいます。
定期的に息子に「このおもちゃどうする?」と聞いてみます。
息子が「もう使わないから捨てる」と自分で捨てるタイミングを決めてもらい、おもちゃに「ありがとう」と言って処分するようにしました。
始めは「全部捨てないで」と言っていましたが、繰り返し聞いていくうちに「これはもういらない」と言えるようになってきました。
ここで大切なのは、自分で決める!ということです。
親としてはもうボロボロで使えないんだから捨てなよ~と思っているおもちゃも、子どもにとっては大事な場合もあります。
自分でいるもの、いらないものを選択するという経験はこれからの人生でも役に立っていくはずです。
まだまだ道半ばですが、息子も少しずつ自分から選ぶことに挑戦できていて、おもちゃとお別れしようとする回数が増えてきました。
時間がかかるかもしれませんが、少しずつおもちゃを手放す練習をして、自分でできた!を積み重ねる経験が大事です。
子どもが自分の人生を選択できるように、おもちゃと向き合える時間を親子で作ってみてくださいね。
次回のお片付け特集では、どこにおいたらわからないおもちゃを片付けるアイディアについてお伝えします!▼第3話へ▼
執筆者:石井 花保里
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