おもちゃをどこに置いたらいいのかわからない子どもが簡単に片づけられるアイディア仕掛け3つ

「片付けしなさい」と言ってもおもちゃを端に寄せるだけ…おもちゃをどこに置いたらいいのかわからない子どもさんがうまく片付けしてくれず困っていませんか?お母さんの一工夫で子どもが自分から簡単に片づけられるアイディア仕掛けを3つお伝えしますね。

それって片付け!?おもちゃをどこに置いたらいいのかかわらない子ども

おもちゃがいっぱいのごちゃついた部屋。

子どもに「片付けしなさい」と言っても
・おもちゃを端によせただけ
・置き場所を変えただけ…

それって片付けになってないじゃん!?と悩むお母さんの多いのではないでしょうか。

我が家の発達障害・ADHD(注意欠陥多動性障害)グレーゾーンの息子もおもちゃを寄せるだけ、別の場所に移動しただけの片付けばかりしていました。

息子に「どうしてこんなところに置いているの?」と聞くと「おもちゃをどこに置いたらわからない」と言うのです。

それなら置き場所を確保すしようと、おもちゃの数を減らし置きスペースを作ることにしました。

おもちゃを減らすための方法はこちらを参考にしてください

発達障害・ADHDキッズのおもちゃが捨てられないお悩みを一挙解決

以前はぎゅうぎゅうに詰め込まれていた収納場所にもスペースに空きができたので、これならおもちゃは片付くはず、片付けができるよねと思ったのですが…

息子は以前と同じように全く違う関係ないところに置いていたり、トイレなどとんでもない場所に置いていたりと全然片付けができていませんでした。

息子に「必要な物は使いやすいところに置けばいいよ」と伝えるのですが、どうしてもできません。

発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもは親にとってはおもちゃを端によせただけの片付けでも、子どもにとっては場所を移動したり、別のところに置いたことが「本人なりの片付け」なのです。

また、親にとっては置き場所を変えただけでも、子どもにとっては片付けようとしたけれど別の物が目に入り持っていたおもちゃをポンとその場に置いてしまった。そして別のおもちゃで遊んでしまった。

だからこんなところやあんなところにおもちゃを置いているのです。

子どもがおもちゃをどこに置けばいいのかがわかって、スッキリ片付けができれば嬉しいですよね!

【お片付け特集】第3話の今日は、どこにいけばいいの?の悩みを解決する方法についてお届けします。

なぜおもちゃをどこに置いたらいいのかわからないの?

「おもちゃをどこに置いたらいいのかわからない」のはなぜでしょうか?

子どもの脳はまだ未熟で、片付けのために脳を使って「必要なものを使いやすいところに置く」と考えることは難しいことです。

特に発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもは

・必要な物と言っても、本人にとっては全て必要な物
・使いやすいところに置く言っても、物を置くための優先順位をうまく立てるのが苦手

という特性があります。

どうやったら必要な物を使いやすいように物を置けばいいのかがさっぱりわからない状態なのですね。

こんな風に子どもは困ってるんですが、この問題はお母さんのアイディア次第で解決できます!

片付けのために子どもが考えることを減らし、脳にかかる負担を減らしてあげることで自分から必要な物を使いやすいところに置けるようになってきますよ。

自分から片付けられるアイディア仕掛け3つをご紹介

それでは、子どもがおもちゃをどこに置けばいいのかがわかり、自分から片付けられるアイディア仕掛け3つをお伝えしますね。

◆仕掛け1 目の高さでワンアクション片付け

1つ目は、おもちゃの住所をざっくり決めることです。

住所決めのポイントは子どもの目の高さでワンアクションで片付けができる場所です。

目の高さに置くものは使用頻度で決めます。

おもちゃは今よく遊んでいる1軍、あまり遊んでいない2軍、ほとんど遊んでいない3軍がありますよね。

今よく遊んでいる1軍のおもちゃを、子どもの目線の高さに収納できるようにします。

なるべく考えなくてもいいように、ワンアクションでポンと置けるように置き場所を決めましょう。

2軍、3軍はその下に置くとわかりやすいですね。

使用頻度も子どもの成長と共に変化してくるので、使用頻度が変われば場所も柔軟に変えていきましょう。

◆仕掛け2 とりあえずBOXをフル活用

とりあえずBOXはどこにおいたらいいのかがどうしてもわからないおもちゃを入れます。

本当は住所を決めて置くことがいいのですが、発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもは衝動的で次々を思いついたことをやろうとしてしまい、それまで使っていたおもちゃをまだ遊ぶと言ってそのままにしてしまうことがあります。

自分がやりかけて途中になっていたおもちゃが片付けしにくい場合は、とりあえずBOXにしまっておきましょう。

物事が中途半端で広げたままになることを防いだり、衝動的に他に注意が広がることの防止につながります。

とりあえずBOXは定期的に整理しようと約束しておき、正しい住所の場所に戻す時間を持つようにしましょう。

とりあえずBOXについてはこちらの記事も参考にしてください

発達障害・ADHDキッズのおもちゃが捨てられないお悩みを一挙解決

◆仕掛け3 スモールステップの声掛けで片付けを加速!

最後はお母さんの声掛けで自分で片付けができるを加速させます!

置き場所を決めてもすぐにはなかなか自分で戻すことが難しいですよね。自分でできるようになるまではお母さんがしっかり声掛けをしていくことで自分からできるようになってきますよ。

やるべき片付けを分解して具体的に何を、どこに、どんな風に置けばいいかを伝えてあげましょう。

「車を片付けようね」(何を)
「車をこの棚の上に置こうね」(どこに)
「車を並べて置こう」(どんな風に)

「クレヨンを片付けよう」(何を)
「クレヨンはこの箱に入れようね」(どこに)
「クレヨンの箱はここに閉まっておこうね」(どんな風に)

と具体的に指示を出していきます。

1つ1つは簡単ことなので行動がしやすくなってきます。

自分で置く場所に置けたらすぐに、
「自分で片付けができたね!」
「自分で置き場所に持っていけてすごいじゃん!」と、褒める声掛けをしてください。

できたらお母さんから褒められる~と成功体験を積み重ねることで、子どもはどんどんやってくれるようになってきますよ。

いきなりたくさんの物を始めると難しいこともあるので、1軍を所定の位置に戻すことができるようになったら、2軍、3軍と追加していくように習慣をつけていきましょう。

3つのアイディア仕掛けを使って、子どもがおもちゃをどこに置けばいいのかがわかり、自分で片付けられる力を身につけてくださいね。

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執筆者:石井 花保里

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