敏感な子(HSC)の育て方〜繊細な子の友達関係・社会性を育てる〇〇とは

「敏感な子(HSC)は寄り添うのが基本」と言うけれど「もう寄り添えない…」と育て方に悩んでいませんか。「寄り添う」ではない方法があるんです!「あるもの」を使って、繊細っ子の友達関係(社会性)を育てていく方法をお伝えします。

相談急増!敏感すぎる子・繊細な子『HSC』

ベストセラーになった『繊細さん』という本で世の中に広く知られるようになった、繊細な子どもたち(HSC)

読まれた方も多いのではないでしょうか?

私も繊細さんかもしれない。
うちの子も繊細ちゃんかもしれない。

この書籍がベストセラーになってから、私の発達相談にもたくさんのHSCちゃんのご相談が増えています。

「敏感すぎる子(HSC)」とは?

そもそも、「敏感すぎる子(HSC)」とはどんな状態のお子さんのことを言うのか?を解説していきますね!

お子さんにこんな様子はありませんか?

ーーーーーーーーーーー

01:すぐにびっくりする

02:服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる

03:驚かされるのが苦手である

04:しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある

05:親の心を読む

06:年齢の割りに難しい言葉を使う

07:いつもと違う臭いに気づく

08:ユーモアのセンスがある

09:直感力に優れている

10:興奮したあとはなかなか寝つけない

11:大きな変化にうまく適応できない

12:たくさんのことを質問する

13:服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる

14:完璧主義である

15:誰かがつらい思いをしていることに気づく

16:静かに遊ぶのを好む

17:考えさせられる深い質問をする

18:痛みに敏感である

19:うるさい場所を嫌がる

20:細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく

21:石橋をたたいて渡る

22:人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく

23 物事を深く考える

ーーーーーーーーーーーーーーー

これはHSCという概念の生みの親であるエレイン・N・アーロン博士が考案した、HSCのチェックリストです。

この23項目のうち、13個以上に「はい」がつくとHSCの気質が強いですよ、と判断していきます。

大切なのは「HSCかどうか」ではなく、我が子を理解すること

発達のでこぼこと同様に、大事なのは、我が子がHSCかどうか?ではなくて、

何に困っているんだろう?
どうしたらこの子のいい力を伸ばしてあげられるんだろう?

を判断するために、まずは「我が子を理解する」

そのために、このチェックリストを活用できるといいですね^^

HSCの育て方は「寄り添う」しかないのでしょうか?

実は、HSCに関することを私のメールマガジンで発信した際、たくさんの方からお返事いただきました。

それだけ、「HSC」に対する皆さんの関心が高いということですね。

中でも、私の講座の卒業生のママからいただいたメッセージから、大事な気づきをいただいたのでご紹介します。

「もう寄り添えない」…HSCのママからのメッセージ

石澤さん、こんばんは(^^)
実は、うちに途中で読まなくなったHSCの本が何冊かあるんです。

それは私が講座をはじめたから。

コミュニケーションを習い、脳を発達させたほうが息子の敏感なところにアプローチできたからです。

たしかに本には寄り添うって言葉、たくさんでてきていました。

私、寄り添ってきたんです。

息子の行きしぶりのネガティブな気持ちに寄り添いすぎてしんどくなっていたんだなって今日のメルマガを読んで改めて思いました。

もう寄り添えないと思い、本を閉じて、石澤さんに相談したときのことを思い出します。

ーーーーーーーーーーーーーー

Mさん、メール嬉しかったです^^
ありがとうございました。

Mさんのおっしゃる通りです。

「寄り添いましょう」

この言葉がどれだけHSCタイプの子のママを苦しめているか。

「寄り添う」以外の関わり方がある!〜大元である脳を育てれば、困りごとは解決する

繊細ちゃん子育てで一番私が伝えたいこと。

それは、「寄り添いましょう、個性だから」という世の中で言われている対処法は実は、子ども本人にとってもお母さんにとっても、とてもとてもつらい対応法であるということです。

HSCタイプの子のママなら共感してくださるのではないでしょうか?

寄り添おうと思っても、求めてくるものがそれを上回ってくるから、常に、ママ、ママ地獄になってしまう。

HSCの子どもの繊細さは発達障害とは違い、その子の気質だと言われています。

だから、理解して、寄り添うしかない。

これが世間で言われている常識ですが、HSCタイプの子だって、すべての反応の大元は「脳」で行っているわけですから、

発達障害だろうが、
HSCタイプだろうが、

大元の根っこである脳を発達させてあげることができれば、本人が感じている困りごと自体を軽くしてあげることが可能です。

繊細すぎる子の友達関係・社会性は〇〇で伸ばそう!

脳を伸ばすコミュニケーションにあるものを掛け合わせることで、HSCタイプの子の繊細すぎる脳の特性をぐーんと改善してあげることができます。

その「あるもの」とはズバリ、絵本です。

実は、HSCタイプの子に社会のルールを教えるときに絵本はとても、とても役に立つのです。(小学生なら、漫画でもOKです。)

大事なのは、

ーポジティブな「言葉」を学べる教材になっていること。
ー本人が自分に置き換えやすいように絵と文字が一緒に描かれていること。

我が家のHSCっ娘が小学生になってからとてもお世話になっている『かわいいのルール』という小学生の女の子向けに書かれたマンガがあります。

この中に、「ハッピーな友達関係の作り方」というコーナーがあり、喧嘩してしまったときの謝り方や苦手な子との付き合い方などが、すべて漫画で紹介されています。

娘も、お友達に傷つくことをつい言ってしまうことがよくあります。

そのときは、大いに凹んで帰ってきて、すぐにこの本を自分で広げて、どうすればよかったのかな?と自分で学んでいます。

このように、漫画や絵本を通して、傷つきやすいHSCタイプの子の心とプライドを傷つけないで、お友達関係などの社会性を教えることができるのです。

私がやるのは、気持ちの共感と、「自分でかわいいのルールを勉強しているあなたはとても素敵だよ」と褒めるのみ^^

お母さんがあれこれすべてを教えなくても大丈夫です。ぜひ、活用してみてくださいね!

執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)

▼HSC、発達障害、グレーゾーンの子育てに役立つ!毎日届くメールマガジンはこちらからご登録ください

タイトルとURLをコピーしました