不安が強かったり、イライラを引きずったり、嫌なことを思い出して落ち込んだり…。「うちの子、なんでこんなにネガティブ思考なの!?」そうお悩みのママへ。ネガティブな子どもが自分でポジティブに気持ちを切り替えられるようになった方法をお伝えします。 |
うちの子、どうしてこんなにネガティブ思考なの?
・嫌なことばかり思い出して気分が沈む
・すぐ不安になる
・イライラする気持ちを引きずって切り替えられない
実は以前、このような息子の様子に悩んでいました。
子どもには、楽しく前向きな気持ちで毎日を過ごしてほしい。
そんな想いとは反対に、ネガティブなことばかり口にする息子に、つい私も落ち込んだりイラっとしたり…
ネガティブな気持ちになるのは誰にでもあることだけど、うちの子、ちょっと度が過ぎる…!
そんな想いを抱えていました。
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子どもがネガティブ思考になりやすい理由
脳の発達を学んでいくうちに、子どもがネガティブ思考になりやすい背景には、脳の扁桃体というエリアの発達が絡んでいることを知りました。
扁桃体とは、人間を含めて動物が危険から身を守るための器官であり、不安や怒り、恐怖などを司る場所です。
・ネガティブな記憶がいつまでも残る
・気分が落ち込みやすい
そんなタイプの子どもは、自分の身を守るための記憶機能が強いために、マイナス思考に引っ張られやすいのです。
わが家の息子(当時小学2年生)の場合を例にあげると、
・父親に以前注意されたことを引きずり、「きっとまだ怒ってる!」と不安になる
・些細なことでイライラし、気持ちの切り替えが難しい
・過去に起きた嫌なできごとの記憶が次から次へと出てきて気持ちが沈む
思い出せば、他にも山ほどあります。
そのような息子の姿に、「この子は将来どれだけ嫌な気持ちやネガティブ記憶に悩まされていくんだろう…。」そんな焦りを感じました。
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ネガティブな子どもがここまで変わる!息子に起きた嬉しい変化
脳の特性により、ネガティブな刺激に敏感で、嫌な記憶が残りやすいことは事実。
子どもの中の嫌な記憶を消してあげることもできません。
だったら、ネガティブ記憶を上回るくらいのポジティブ記憶をたくさんつくってあげよう!
そう考えるようになりました。
脳は使った分だけ、そのとき使われたエリアの働きが強くなると言われています。
「嬉しい・楽しい」と感じるポジティブな経験をたくさん積み重ね、ネガティブ記憶よりも幸せな記憶を思い出せる脳に育てていこうと決めました。
そして月日は流れ…
小学4年生になった息子がある日、こんなことを言ったのです。
「ムカつくとか、変なこと言われたとか、イライラしたときは、そこから離れる。別のこと、好きなことを思い出す。楽しいことを考える。そしたら気持ちがスッキリするよ。」
あんなにネガティブな感情に振り回されていた息子が、「好き」や「楽しい」から生まれる幸せな感情を思い出すことで、嫌な気持ちをコントロールしている!
ネガティブのループから自力で脱出できる方法を身につけ始めている!
これには本当に驚きました。
このように息子はネガティブ感情からの切り替えが上手になったと同時に、嫌な記憶をいつまでも引きずって落ち込むことが減り、情緒が安定して穏やかに過ごせるようになりました。
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非常識!?わが家流、子どものポジティブ脳のつくり方
ここからは、わが家で取り組んできたことをお伝えします。
それは、ポジティブ記憶のインプットとアウトプットです。
経験は、振り返って言葉にすることでより効果的に、記憶に残すことができます。
ですから、子どもが嬉しい!楽しい!と心躍るような活動を通してポジティブな体験の記憶をたくさんつくり(インプット)、それを思い出して言葉にすること(アウトプット)を繰り返しました。
アウトプットのとき、工夫したことがあります。
それは、嬉しかったこと・楽しかったことを母親に教えることで毎日ポイントが貯まるご褒美制を取り入れたこと。
その日の嬉しかったこと・楽しかったことを思い出して言葉にしたら、ご褒美がもらえる!
これって非常識なことかもしれません(笑)。
ですが、ご褒美制でメリットを持たせることによって、ポジティブな記憶を思い出すという脳の働きを、さらに強くすることができたのではないかと感じています。
そして、その行動を夜のルーティンに組み込みました。
寝る前に、当たり前のように歯を磨くのと同じように、寝る前にポジティブな記憶を思い出して言葉にする。
それを「楽しかったよね!」「それって嬉しいね!」と毎日肯定していくことで、息子はポジティブな記憶を引き出すことが上手くなっていったのだと思います。
扁桃体というエリアは一生をかけてゆっくり発達していくと言われています。
すぐにはネガティブな子どもの様子に変化が見えなくても、日々の対応の積み重ねで子どもの脳は確実に伸びていくことを実感しました。
ですから、今お悩みのお母さん、焦らず子どもの可能性を信じてみませんか?^^
長い子育ての途中でお疲れモードになったり、新たな不安や迷いが出てくることもあるかもしれません。
けれど、大丈夫!
今や子どもの脳を発達させるための知識も技術も、おうちで得られる時代です。
ママひとりでがんばるのが辛くなったら、ぜひななほし広場をのぞいてみくださいね!
執筆者:さくらい京子
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