ADHD傾向の2歳の子どもの危ない行動を「つい怒ってしまうママ」をやめられる!行動分類のススメ

活発な2歳児の危ない行動が目について、つい怒ってしまうお母さんへ。そもそも、子どもは「危険」と理解していないかもしれません。叱られやすいADHD傾向の子どもを怒る回数を減らすことに繋がる、行動分類の方法をお伝えします。

危ないことばかりする2歳児。つい叱ってしまいませんか?

2歳ごろになると、しっかり歩けるようになり、子どもは好奇心旺盛にいろんなことに挑戦するようになりますよね。

ときには、大人から見ると「危ない!」と思うようなヒヤッとすることもあるでしょう。

特に、活発な注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもだと、目を離したすきに机の上に立っていたり、突然走り出してぶつかりそうになったり…!

ADHD傾向の子どもは、エネルギーが高く行動力があるとも捉えられますが、
・怪我をするのではないか
・物を壊すのではないか
・人様に迷惑をかけるのではないか
などとお母さんは目が離せないですよね。

「きちんと叱ってしつけないと」と思って、つい怒ってしまうのではないでしょうか。

2歳児の危険を認知する能力は、まだ発達の途中です。

状況判断に関わる脳の前頭前野という部分も、ゆっくりと発達してはいますが、旬を迎えるのは8歳以降と言われています。

そもそも「危ない」と気づいておらず、
「高いところに登ってみたい」という体の発達の欲求にまかせて机の上に登っていたり、
「あの素敵な物を触ってみたい」という好奇心から棚をよじ登って取ろうとしたりしているわけです。

子ども自身は自分の成長のために生き生きと活動しているだけですから、ママが怖い顔で「やめなさい!」と言ったところで、「なぜやめなくてはいけないのか」が理解できていないのです。

ADHD傾向の娘のやることなすこと全てに腹を立て、叱り続けた過去

我が家にも、元気いっぱいな5歳の娘がいます。小さなときから活発で、好奇心にまかせて危ないことばかりする子どもでした。

娘が2歳ごろ、あまりにも危険なことばかり繰り返すので、私は「危ないでしょう!」と怒鳴ることが増えました。

危険なことは恐怖を感じさせてでもやめさせなければならない。
そんな風にどこかで聞いた私は、怒鳴ってさえいれば娘の行動は変わると思っていたのです。

しかし、どんなに怒鳴ろうとも、泣きながらやめてと頼んでも、娘は1秒後には同じことをしていました。

やめさせるには叱らなければいけない。
けれど、どんなに声を荒げても効果がない…。

どうしたらいいのか完全にわからなくなってしまい、イライラばかり募る日々でした。

そんなときに、お母さんの小学校の講座で学んだこと。

「(娘)ちゃん、そもそもそれを危ないことだって理解しているのかな?もしかすると、それは叱る必要のない“まだできない行動”ではないですか?」

娘の行動すべてが「危ないのにわざとやっている」ように見えていた私にとって、まだできない行動という捉え方は目から鱗な捉え方でした。

行動分類をすると、怒ってしまうことがなくなります!

娘を叱り続けていた私ですが、ひとまず、娘の行動を冷静に見て、分類することから始めました。

①好ましい行動:この行動を見つけたら、褒めてどんどん増やしていきます。

②まだできない行動:幼児の場合、脳が未熟な部分がたくさんありますので、ここに分類されることも実は多いです。

③許しがたい行動:自分や周りの人を傷つけるような危険な行動です。

なんとしてでもやめさせなければならないことは許しがたい行動のみですが、初めて分類するときっと、この項目にたくさんのことを書き出してしまうと思います。

分類するときは、お母さんの「感情的に」許しがたい行動と捉えていないか?を注意してみてください。

例えば、「お茶を入れようとしてこぼして、大事な書類を水浸しにした」という行動を分類してみます。

これは、許しがたい行動のように感じますが、2歳児にとって「お茶を入れる」という行動は、手先の器用さや体の使い方が未熟なことから考えても、まだできない行動ですよね。

これは、叱る行動ではなくむしろ、「よく挑戦したね!」と褒めるべき行動です。
大事な書類は、水浸しにならないように違う場所に置いておけばいいだけ。

このように、行動の一つ一つを冷静に分類してみると、2歳児の行動は脳が未熟なためにまだできない行動がほとんどです。

まずは、この3つのどれかな?と分類しようとする癖をつけると、お母さん自身の思考もしっかり働き感情のコントロールにつながるため、行動に反応してすぐ怒ってしまうということも減ってきます。

子どもは、子ども自身が今必要な発達を遂げるために、ただただ一生懸命、目の前のことに取り組んでいます。

我が子のことを大切に思うばかりに、すべてを「危ない!」と止めたくなる気持ちもわかりますが、「この行動は、どうしてやっているのかな?」と少し冷静に分類する「間」をとるようにしてみてくださいね。

お母さん自身のイライラも、叱る回数も減ること間違いなしです!

執筆者:永崎りん

 

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