癇癪のひどい子どもの対応に悩まされていませんか。お子さんはもしかするとHSCの中でも、好奇心が強く刺激を好むHSS型というタイプかもしれません。繊細な子どもの癇癪も、「脳に届くコミュニケーション」をすればスッと落ち着いていきますよ。 |
お子さんの癇癪、ひといちばい敏感な子『HSC』が原因かもしれません
お子さんの激しい癇癪に悩んでいませんか?
その癇癪の背景には、「ひといちばい敏感な気質」が隠れているかもしれません。
「ひといちばい敏感な子(HSC)」って、「繊細」なんだから、内向的でおとなしい子で、癇癪なんて起こさないんじゃないの?と思う方が多いかもしれませんね。
確かに、HSCはそのような子も多いのですが、中には全く逆の、外向的な子もいるのです。
HSCの中で、約30%が外向的だと言われています。
育った環境によって変化もしますが、生まれ持った気質として、
・好奇心が強く、新しい場所に行きたがる
・初めての出来事を楽しむ
・退屈しやすい
という性質をもっている場合があります。
こういった気質を、HSS(High-Sensation Seeking):刺激追求型と言います。
ひといちばい敏感であるHSC気質と、好奇心が強く刺激が好きなHSS気質は、それぞれ独立した気質。
相反するように見えるこの2つを、どちらも強く持っているHSS型のHSCは、なかなか複雑で、
好奇心旺盛なのに敏感で、自分から飛び出していっては傷ついて帰ってきます。
「アクセルとブレーキを同時に踏み続けているような状態」と表現されることが多いのですが、これだと本人は相当消耗するだろうなと想像できますね。
また、なかなか周りも理解しがたいタイプでもあり、親もどうしてあげたら良いかがわかりづらいので、育てるのにも苦労するタイプです。
本人も自分がどうしたいのか・どういう状態なのかがわからなくて、それが激しい癇癪となって表れてしまうのです。
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刺激を求めるタイプ『HSS型HSC』の長女の態度に、イライラしていました
我が家の長女はおそらくこのHSS型HSCで、文句が多く癇癪が激しく、親への要求がとても多いです。
怒って泣きわめいていることも多く、一方で楽しくなるとハイテンションで大騒ぎしすぎます。
落ち着いて過ごせる最適なテンションの幅がとても狭いと感じます。
おそらく、刺激に影響を受けやすいので、最適な刺激の幅自体がとても狭いからではないかと思われます。
刺激を10倍にも感じるので、多くの人が気にもとめないポイントでいちいちひっかかってモヤモヤイライラとしてしまうのでしょう。
イライラしているときは、トゲトゲした態度を出してきて、こちらの言葉はなかなか届きません。
そうすると、親の私もだんだんイライラしてきて、売り言葉に買い言葉。親子バトルに突入!というのが、以前のお決まりの流れでした。
イライラするばかりで私の話を聞いてくれない娘に、
「何で親の話を全く聞かないの?」
「何でこんなにわがままなの?!」
と思っていました。
その気持ちが根底にあるので、娘に話しかけるときは最初からトゲのある声で
「ねえちょっと!そろそろ片付けてよ」とか
「イライラするのはやめてよ!」なんて声をかけていました。
しかもそれを、娘の様子もあまり見ないで、家事をしつつ、離れた場所から言い放っていました。
怖い顔や大きな声で注意されても、娘にとっては嫌な情報なので、娘の脳には届いていません。
これでは、言うことを聞かないどころか、さらに癇癪をヒートアップさせてしまうことは容易に想像できますよね。
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癇癪を起こしやすい子には、脳に届く話し方を
最適なテンションの幅が狭く、癇癪を起こしやすいHSS型HSCの長女との、親子バトルをなくしたい。
私が取り組んだことは、娘の脳に届くような話し方をすることでした。
離れた場所から言い放つのではなく、言いたいことがあったらまずは娘へ近づくようにします。
そして、手を握って、目がこっちを向いてから、静かに話します。
これだけで、話が伝わるようになりました。
その際に、お母さんが笑顔だと、より一層伝わりやすくなります!
笑顔のおかげで、子どもの脳が「お母さんの話すことは自分にとって良い情報だ」と認識するのです。
もし、お母さんの方がイライラしちゃって穏やかに話せない!と思うときは、とにかく手を握ってみるとそれだけでもお互いに少し落ち着くことができますよ。
イライラして癇癪を起こしやすいHSCに何かを伝えたいときは、遠くから話しかけずに、近づいて手を握って静かに話す。
ぜひ、このポイントを押さえてやってみてくださいね!