発達障害の子どもの将来に必要な力を、ママの「非常識さ」で育てませんか

発達障害の子どもの将来が心配になりますよね。けれど、発達でこぼこキッズの持つ非常識な発想力こそ、AI時代を生き抜くために必要なのです。個性を生かして将来につなげるために、お母さんの常識をひっくり返していきましょう。

将来、お子さんをAIとガチンコで戦わせますか?

子育てをしているお母さんが不安に感じること。それは「将来自分で食べていけるかどうか」ではないでしょうか。
コロナの影響で、いろんなモノやコトのオンライン化が急速に進みました。
全く触れたことのなかった人が数ヶ月でZOOMを使うようになったり、家でリモートワークをするようになったり。 我が家の次女のピアノ教室も、一時期はLINEでのオンライン授業に変わりました。
「オンライン」を支えているインターネット・ロボット・AIなどは、「人の役に立つ」ことを追求してどんどん進化していきます。
つまり、これからの時代「役に立つ人」が必要なくなる時代がやってくるのです。
「人の役に立つ人間に育ちなさい」という学校教育が大切にしている考え方は、「AIとガチンコで戦って、打ち勝てる人になりなさい」と言っているようなもの。
そんな負け戦に、子どもたちを飛び込ませるわけにはいきませんよね…。
これから先の時代に必要になるのは「常識を疑う」→「新しい価値を生み出す」力だと思うのです。

発達障害の子どものやらかしちゃった!それは宝の山かも

発達障害の子どもを育てていると、どうしてこんなことしたの?と思うような事件が色々と起こり、お母さんもイライラしてしまうと思います。

小1の男の子が起こした珍事件

先日、仲間のママのKさんからも、ある珍事件があったとご報告がありました。
小学校1年生の息子さん、S君が、Kさんが目を離した隙に、学校の教材である新品の油粘土チョコレート(それも口から出したやつ!)を混ぜ込んで、粘土をダメにしてしまったそうなのです。
もし、あなたがKさんと同じ場面を目撃したらお子さんになんと言いますか?

お母さんの小学校で学ぶママの対応はこれ

さすが、Kさんはお母さんの小学校のママですから、ここで頭ごなしに叱ったりしません
冷静に状況を分析して、感情的に叱らずに「もう次はやらないこと」と子どもに約束させたそうです。
この珍事件でのKさんの分析や対応は、下記の通り。
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粘土にチョコレートを混ぜる(それも口から出したやつ)自体は悪い行動だった。
けれど、小学校で使う新品の油粘土を自ら出したのは「休校中の課題をやるため」もあったから、粘土を袋から出したという点は、認めてあげたいと考えた。
また、事件がおきたのは私が目を離した間。もし私が一緒にいたら、学校の自習ガイドにある課題がスムーズに進められた可能性がある
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素晴らしい対応ですよね!
ですが、私は最初の1行「粘土にチョコレートを混ぜる(それも口から出したやつ)自体は悪い行動だった」に注目しました。

その行動、本当に『悪いこと』でしょうか?

この行動は悪い行動であると捉えること、常識的に考えれば、これは当然だと思います。
しかし、私はKさんへこんな返信をしました。
「Kさん、『粘土にチョコレートを混ぜる(それも口から出したやつ)自体は悪い行動だった』これは真実でしょうか?
検証してみてください。母としてのモノの見方捉え方の力がつくと思います。」

『悪い行動』に見えることに隠された発想力

Kさんは私の課題を受け、息子君にあのときの気持ちを尋ねたそうです。
すると、チョコレートを混ぜたのは色をつけてみたかったからということでした。
チョコレートの他には、はちみつも混ぜてみたけど油粘土は硬くてうまく混ざらなくて、やっている途中にちょっといけないことしてるかも!?と気づいていたようでした。
私は、「チョコレートを入れたら色がつくかも!?」と気づけた彼の発想力が素晴らしい!と感心してしまいました。

お母さんのその常識、一度ひっくり返してみましょう

子どもの発想力やひらめきを、生かすも、殺すも大人次第ということがとてもよく分かりますね。
絶対それ、あかんやろ!!という行動に見えても、こちら側の「常識」を一旦横に置いて子どもの側に立ってみてください。
すると、そこに才能や可能性が眠っているということ、めちゃくちゃいっぱいあるんじゃないでしょうか。
私たち大人の常識を疑う力、非常識を生み出す力が発達障害の子たちの将来の力に繋がっていく。確信した出来事でした。
珍事件って、宝の山なのかもしれませんよ?発掘してあげたいですね。「障害があるから仕方ない」ではなくキラキラした個性を生かすために。
もし、あなたのお子さんの珍事件があったら、それ、宝に変えていきましょう!
30年後を生きる子どもたちが食いっぱぐれないために、子育ての「常識」を根こそぎ覆す練習をしてみてくださいね。
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
▼発達障害の子どもの「個性」を伸ばす、お母さんのコミュニケーションメソッドをお届けしています!
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