発達障害グレーゾーンの我が子、小学校は私立と公立どっちがいいの?【ちょっと聞かせて!ママのお悩み】

こんにちは!ななほし広場編集部です。この記事では、『ちょっと聞かせて!ママのお悩み』として、「ASDグレーゾーン」の就学についてお伝えしますね。

就学先について悩んでいたこと、ご経験を聞きました

お子さんの園生活での様子を見ていて、

・登園しぶりを繰り返す
・初めてのことや苦手なことに対して極端に不安がる
・自分ルールがあり、お友達とうまく関われない

こんな様子から、もしかしたら発達の特性があるのかも…小学校、大丈夫なのかな?と感じて不安になっているママ、いませんか?

我が子が発達でこぼこの場合、周りには同じような悩みを持つママもいないし、就学について聞きたいけれどできない…と、一人で抱え込んでいるママも多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなお悩みを解決する『ちょっと聞かせて!ママのお悩み』として、ななほし広場メンバーのママに、お子さんの就学前後のご経験をお話しいただきました。

◇インタビューにお答えくださったママ
Hさん(小学校1年生男の子のママ)

就学前のお悩みは?

ななほし広場編集部(以下、編集部):Hさん、今日はありがとうございます。
まずは、お住いの場所・お子さんの年齢や特性をお話しいただけますか?

東京都に住んでいます、Hです。小学校1年生の息子がいます。

発達の特性がある子の進学先は、私立の方がいい!?

編集部:就学前に悩んでいたことはありますか?

息子は発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)傾向の発達でこぼこのグレーゾーンです。

幼稚園への行きしぶりが激しく、私と離れることに不安になりやすい子でした。また、自分なりのルールがありお友達と柔軟に遊ぶことが難しいこともありました。

息子が年中さんのとき、知り合いの方からこんなことを言われました。

「〇〇くん、私立の小学校でもいいんじゃない?私立の方が手厚く見てもらえるし、融通が利くし、いいと思うよ」

その当時の息子が何をするにも不安がり私から離れない、そんな状況を見てアドバイスをくださったのだと思います。

特性があると、公立小学校では厳しいのかな…私立の方が発達障害に対して寛容なのかな?

そう感じた私は、学区内の小学校に進学するのが当たり前!ではなく私立小学校への進学も意識するようになりました。

【編集部コメント】
私立か公立か、学校選びの選択肢が広がりましたね。Hさんは私立小学校が発達の特性のある子に対して寛容というイメージをお持ちだったのですね。

小学校の進学先を決めた経緯

編集部:どのように進学先を決定されたんですか?また、決め手は何ですか?

魅力的な私立小学校

私立小学校を調べてみると、個性を認めて伸ばす!を教育理念として掲げている学校はいくつかあり、発達障害の特性を寛容に受け入れている雰囲気を感じました。

それぞれの学校のホームページを見ると、”感性を伸ばす” ”個性を認める” 精神や、アクティブラーニングの行動重視の活動や個性的な授業などが紹介されており、

「こんな学校だったら、息子は学校に行くようになるのかな?」
「学校生活をつまづかず送っていけるよう手厚く対応してくれるのかな?」

と発達特性のある我が子でも手厚くみてもらえるんじゃないか、と私立小学校への魅力と希望がさらにふくらみました。

進学先について考え直したキッカケ

私立小学校に魅力を感じつつ、費用面や通いやすさの点で二の足を踏んでいたところ、就学について考え直すキッカケがありました。
それはお母さんの小学校との出会いでした。
そこで気が付いたのは、子どもの困りごとを解決し、子どもの発達を伸ばす役割は、家庭で親ができるということ。
カリキュラムや校風が魅力的な私立小学校に行かせたら、息子の困りごとが全くなくなるか…それはナイな、と分かったんです。当たり前ですが、親自身が子どもの困りごと解決や発達を伸ばすということが、頭から抜けていました(汗)
息子の困った行動を学校がどうにかしてくれる…そう学校に頼り過ぎていた、他力本願の自分がいたのですね。
母である私が息子を理解し、苦手なところをサポートしながらおうちで発達支援ができたら…
私立と公立、どちらでもいいかな、と思えたんです。

公立小学校に決めた!

私立か公立か、こだわり過ぎなくなった結果、進学先はカリキュラムや学校の中身より、立地面を優先的に考えました。

・自分の足で歩いて通える最適な距離だったこと
・安全に通えること
・近所に知り合いがいること
・付き添い登校になっても親が苦じゃない距離なこと

結局、家から一番近い学区内の公立小学校に進学することを決めました。

キビシイと思われがちな公立小学校でも、担任の先生と連携し息子をサポートしていくことができたら、息子が安心して学校生活を送れるんじゃないかな、と思いました。

また公立の小学校は、子どもの特性に応じて学習環境やツールの変更・調整を認める合理的配慮の提供が法的義務になっています。このことも、公立を選択する上で安心材料のひとつになりますね。
 

【編集部コメント】

子どもの支援は学校に依存せず親が主体的に関わるから、公立・私立にこだわり過ぎる必要はない、ということですね。お母さんの小学校を通して大切なことに気づかれ、進学先を決めたのですね!

入学前、何をしたらいいの…?と不安なママへ、こちらを読んでみてくださいね!▼

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就学後のお子さんの様子

編集部:ご入学されてから、学校の先生と連携をとるために何かされましたか?また、お子さんの様子はいかがですか?

担任の先生とのコミュニケーションを意識しました

新学期が始まり何日か経ったころ、担任の先生にお手紙を書きました。

息子の特性・配慮してほしいこと・息子が安心して学校生活を過ごせるような工夫を簡潔にまとめたものです。

読んでくださった先生から「面談しましょう!」と声を掛けてくださり、後日、直接お話しができました。その際、息子のことをもう少し詳しくまとめた資料をお渡しし、それに沿って配慮してほしいことなどを口頭でお伝えしました。

学校の先生は本当にお忙しいと思います。短い時間で分かりやすくお伝えすることを意識しました。

また、連絡帳でのやりとりや行事でお会いする際は、日ごろの感謝の気持ちを言葉にして伝えています。

先生との連携、正直難しそう…という方に向けて、ママたちの工夫をこちらの記事にまとめています!▼

安心して通えています

入学当初は不安が強く、気持ちを落ち着けてから家を出るまでに時間がかかっていました。

2ヶ月ほど学校の門まで付き添って行きましたが、徐々に学校に対する不安が和らぎ、今では、「担任の先生が大好き!」と安心して元気に通えています。

【編集部コメント】
入学後、先生とすぐに連携が取れるよう動いたのですね。息子さんも安心して通えるようになったのは、Hさんが息子さんの特性に向き合って先生との関係性を作られたからですね!

発達でこぼこキッズは私立の方がいいの?と迷っているママへメッセージ

編集部:就学を控えていらっしゃるママへ、メッセージをお願いします。

ママが子どもの特性と向き合って理解していればどちらでも大丈夫!

学校のカリキュラムや校風も大事ですが、どんな学校へ行ってもまずは親が学校側と適切に連携をとることが大事だと感じました。

そのために、ママが子どもの特性と向き合い良く理解することが一番!だと思います。

親が子どものことを理解し、親子関係が安定していて、

「この小学校なら子どもが伸び伸び学べる!」「この教育法だったら子どもに合いそう!」

そう思える環境を提供してくれる場所が私立小学校であれば、そこに通うのはとてもいいと思います。

今はまだ小学生。この先どうなるのか分かりませんし、一度決めた道を絶対に行かなければいけない、という訳でもありません。

子どもの将来を柔軟に考えられるといいですよね。(と、自分にも言い聞かせています笑。)

【編集部コメント】

どの学校に行くか、よりも、学校の先生とどう連携するか、が大事!

先生と連携するためには、まず親が子どものでこぼこに向き合い、特性を理解し、対応することが大事ということが分かりました!

Hさん、ありがとうございました!またお話し聞かせてくださいね。

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子どもの発達にでこぼこがあって、なんだか周りのみんなと違う子育てをしているんじゃないか…そう不安になるときは…

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編集者:ななほし広場編集部

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