子どもって「一番」になるのが好きですよね。気持ちはわかるけれど、冬休みで子どもと過ごす時間の長い今、一番になりたがるきょうだいの相手をするのは疲れてしまう…そんなあなたに使ってみてほしいとっておきの魔法の言葉、教えます! |
「一番」を取り合うきょうだいに疲れ果てていませんか
幼児期のきょうだいを育てているお母さんへ。毎日、家事に育児にお疲れさまです。
子どもって、「一番」が好きですよね。あっちでは「ぼくが一番!」こっちでは「わたしが一番!」と、いつも競い合って、
一番になれなかったら怒って、もう一回やり直さないと気が済まなかったり、
「僕が一番がいいのに!」と泣きながらの喧嘩につながったり…。
一人なら「一番」にさせてあげやすいですが、きょうだいがいて二人ともに「一番!」を主張されると、
それくらいどうでもいいじゃない…。という気持ちになったり、
一体どうしたらいいの!?とお手上げ状態になったりしますよね。
冬休みに入りましたし、今年は何と言ってもコロナ禍で、きょうだいが家で一緒に過ごす時間もいつもより長い…。一番争いの仲介をするお母さんも大変です。
どっちも一番にしてあげたいけれど、そんなの無理!対応に困っていた私
我が家には、ADHD傾向の5歳の娘とイヤイヤ期真っ只中の2歳の息子がおり、二人とも、口を開けば「私が(僕が)一番!」と張り合っています。
階段を降りるのもお風呂に入るのもわたしが一番。
トイレに一番に行きたかったのに〇〇くんが先に行った!
〇〇くんが一番にお着替えできた!違うよ、わたしだよ〜!
…もー、どっちでも良いでしょう!!!と叫びたくなってしまうシチュエーションばかり。
5歳の娘には、「お姉ちゃんなんだから、たまには譲ってあげなよ…」と年上なのに我慢できない姿へイライラしてしまうし、
2歳の息子には、「お姉ちゃんに張り合おうなんて無理でしょう…身の程をわきまえてほしい…」(笑)なんて思ってしまいます。
ママは誰が一番好き?というような、一番がたくさんいてもいい質問だったら、迷わず「どっちも一番だよ!」と答えられるのですが、
「物理的な順番」が明らかな事実として見える「どっちが一番だった?」という質問(先に着替えが済んだのはどっち?・一番に食べ終わったのはどっち?など)だと、
どちらも一番になりたい、っていう気持ちもわかるから、どちらも一番にしてあげたい。けれど、事実は決まっているから嘘はつきたくない。。。という葛藤があります。
嘘はつけないから、事実として「〇〇くんが一番だったね!」となんて口を滑らせると、
「わたしが一番が良かったのに!やり直して!〇〇くんなんて大嫌い!いじわる!」
などと、娘はヒートアップして暴言暴力を振るったり、息子は「イヤイヤ!」状態になって収拾が付かなくなる…。
こんな状態がずっと続くと、私自身も「もーうるさい!どっちだっていいでしょう、勝手にして!」と匙を投げたくなることがよくあります。
子どもはなぜ一番になりたがるのか
この一番にこだわる状態のことを「一番病」と呼ぶこともあるようですが、なぜ子どもは、ここまで「一番」にこだわるのでしょうか。
◆数の概念が未発達
幼児、特に2歳ごろの数の概念は、まだ「1・2・3・・・いっぱい!」の世界。「一番」しか知らないから、「一番」が漠然と好きなのかもしれません。
◆幼児は「自己中心性」を持っている
大人になると「ジコチュー」なんて言われたりしますが、だいたい7歳以前の子どもは自分と他者の区別がつかない、「自己中心性」を持っているのが普通。
周りからどう見られるかよりも自分がどうしたいかが大事なのです。
お母さんから見ると「お姉ちゃんの方が大きいのにわがままね…譲ってあげたらいいのに。」と思うこともあるかもしれませんが、
たとえお姉ちゃんだとしても、5歳で他者の立場で物事を考えるということは、できなくても当然と言えます。
◆一番ではない=失敗だと思っている
発達にでこぼこのある子の場合、こだわりが強く「勝つ」ことへ執着する場合があります。
また、我が家の娘は結構完璧主義。「失敗してはならない」というプレッシャーを常に抱えている敏感な気質もあります。
「一番ではないこと」は失敗体験と感じるため、一番ではないことへの不安や恐れが強く、絶対に一番になりたい!と本人もものすごい気合いで臨んでいる場合もあるかもしれません。
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このように、「一番」になりたがることにも理由があり、幼児の場合は発達段階的に仕方がない、当然の状態だとも言えます。
きょうだいどちらも納得させる魔法の言葉はコレ!
一番になりたがることは、幼児の発達段階的に仕方がないとはいえ、冬休みでおうちできょうだいと過ごす時間が増える中、いつもいつも「一番!」の仲裁に入るのは疲れてしまいますよね…。
私も心底ヘトヘトだったので、喧嘩に発展させないために、どちらにも「一番」と言ってあげられる方法はないものか…と考えていたところ、ある魔法の言葉を思いつきました。
それは、「〇〇部門一番!」です。
例えば、お風呂のシチュエーション。
毎日のように、どちらが一番に服を脱ぐか、頭を洗うか、湯船に浸かるか…と一番を競い合っていざこざを起こしている我が家の子どもたちですが、
「わ〜すごい!〇〇ちゃん、5歳部門一番だね!」
「〇〇くんも脱ぐの早かった〜!2歳部門一番だね!」
と、これなら事実を捻じ曲げることなく、どちらにも心から「一番」と言ってあげられるのです。
「どっちも一番だよ!」だと、5歳の娘は事実と違うことに気づいて納得しない場合が多かったのですが、
この魔法の言葉を使うと、「たしかにそうだね〜」と納得して、その後の喧嘩に発展することはほぼありません。
「ママも〇〇歳部門一番だね!」とノリノリで言われることもあり少し複雑ですが(笑)、「〇〇部門」の部分は何にでもアレンジできるので、色々と応用して使えますよ。
きょうだいの一番争いに疲れ果てているお母さん、ぜひ使ってみてくださいね!
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執筆者:永崎りん
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