自分の思いをうまく伝えられず、癇癪を起こす我が子。言葉の遅れを感じると、「教えなきゃ」と足し算したくなりますが、子育ては「引き算」が大事です。日常生活で〇〇量を増やすことで言葉にできる力を伸ばし、癇癪を減らしていきましょう。 |
子どもの言葉の遅れに悩んだとき。「引き算」から始めませんか?
我が子はなかなか言葉が増えない…とお子さんの言葉の遅れに悩んでいるとき。
癇癪を起こす我が子をどうしていいかわからなくて行き詰まり感があるとき。
あなたは、どんな風にその状態を解決しようと思うでしょうか?
育児書を読んだり、ネットで検索したり、受診・相談したり…
何か新しい知識を得たり、新しいスキルを学んだり、こんな風に、今の子育てに何かをプラスして悩みや不安を解決しようと思う方が多いんじゃないかと思います。
真面目で一生懸命なママほど、このワナにはまりがちなのですが、大切なのは、「手放す」ということなのではないかなと、私は思います。
以前、「わが子に向き合うために、それまで学んだ知識やスキルを全て手放した」とお話ししてくださった方がいらっしゃいました。
このお話しをうかがったとき、私、とっても感動したのです。それまで学んだこと、身に付けたことを手放すってすごく勇気がいることですよね。
もし、現状、子育てがうまくいかない、行き詰まっている…と感じているのなら、今やっている方法は、あなたのお子さんには合っていないのかもしれません。
逆効果になっている方法(コミュニケーション)があるのなら、まずは、それを手放すことから始めていきませんか?
たし算ではなく、まずはひき算を。そして、身軽になったところで、お子さんにぴったりの方法を手にしていく。
そうすれば、子育てってもっとラクに、もっと一瞬一瞬を楽しめるものになるんじゃないかなと思います。
うまく言葉にできず、癇癪を起こす我が子に「言葉を教えよう」としていた過去
言葉の遅れによって思いを伝えられず、癇癪を起こしてしまうお子さんの対応は、まずが逆効果になっているコミュニケーションを「手放す」ことから始めていきたいのですが、
私自身、「逆効果のコミュニケーション」に気づかず、なかなか手放せないお母さんでした。
私の息子は、2歳になってもなかなか言葉が増えず、自分の思いを言葉にできないイライラで癇癪やぐずりを起こしていました。
そんな息子のグズグズ泣きに感情で反応してしまって、親子で行き詰まっていたとき、
「思いが言葉にならずにグズグズ泣きになるのなら、言葉を伸ばしてあげよう!」そう思って、言葉を教えようとしていました。
ですが、言葉を教えれば教えるほど、グズグズ泣きは長引くばかり…
言葉を引き出そうとすればするほど息子の反発をくらい、さらに行き詰まっていく…
もう、まさに、八方塞がりの状態でした。
それもそのはず!男の子の言葉にできる力を伸ばすには、教えたり、引き出したりするコミュニケーションは逆効果になりやすいのです。
なぜなら、発達が未熟な状態のもの(=言葉)に注目したアプローチの仕方だから。
苦手なことに注目されたコミュニケーションが入ってくると、子どもの脳は、いやだー!と反発したり、スルーしたりします。
脳が不快でいっぱいだったり、そもそも言葉が届いていないなら、言葉にできる力は伸びていかないのです。
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言葉にできる力を伸ばすために、〇〇量をUPさせよう!
では、何に注目するかというと、その子の得意な脳の領域です。
脳の中のことはわかりません!と思われるかもしれませんが、脳の得意、不得意は、その子の行動をみればすぐにわかってしまいます。
おしゃべりは少ないけど、やらせてみると、意外とできることもあるな〜というタイプのお子さんはまず、行動力を伸ばしてあげることで、言葉の力も伸ばしていきましょう!
言葉と行動って関係あるの?って思いますが、大いにアリです!
なぜなら、言葉の発達は、運動面の発達がしっかり伸びてきた土台があってその上で進んでいくものだからです。
ですが、言葉がゆっくりな子の中には、身体の使い方が少し不器用だったり、身体を目一杯動かして遊ぶのはあまり好きではない子もいます。
運動によって行動量を引き上げることももちろんいいですが、コロナ感染の不安もあるので、外に出かけて行っての運動はなかなか…というママも、今の時期多いはずです。
その場合、お家の中でできる行動を増やすという方法が、無理なくできる行動量UPの方法の一つです。
着替え、ご飯、お風呂、片付け…など、日常生活の中で「行動」していることはたくさんありますね。
それらの一つ一つを、お子さん自身にやらせることを意識しただけで、行動量が増やせます。できることが増えることで自信にもつながりますね^^
ぜひ、「言葉を教えよう」というコミュニケーションは手放して、行動力を伸ばすことで、言葉にできる力へとつなげていってくださいね!
執筆者:はしうえゆか
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