「片付けなさい!」と言っても片付け始められない子ども。聞いてるの!?とイライラして親子バトルになっていませんか?実はお母さんの声掛けが子どもの脳に合っていないことが原因かもしれません。幼児がスッと動けるようになっていくコツをお伝えします。 |
言っても片付け始められない子どもと、お片づけバトルの日々になっていませんか?
コロナウイルスにより、積極的な外出ができない今。お子さんと過ごす時間が増えた、という方も多いのではないでしょうか?
そんなときに起こりがちなのが、「片付けなさい!」と言っても言ってもなかなか片付け始められない。最終的に片付けバトル!!という状況。
片付けバトルって、子どもが幼いお家なら誰もが通る道だと思っていませんか?
もちろん、そうなのかもしれません。でも、発達障害のでこぼこの特性がある子どもたちに関しては、「みんなそうだから」と放っておいて欲しくないのです。
片付けでバトルになるということは、ご飯への切り替えでも、お風呂に入るときも、テレビをやめさせたいときも、お布団に連れて行きたいときも…
いつもバトルになるその傾向が、強いのではないですか?
たくさんの生徒さんや、個別相談にいらっしゃるお母さんのお話を聞いていると、一日の大半を
「やりなさい」
「早くしなさい」
「いつまでやっているの?」
「聞いてるの!?」
「早くしなさい」
「いつまでやっているの?」
「聞いてるの!?」
というバトルで過ごしてしまっているご家庭がなんと多いことか!
ネガティブなコミュニケーションが1日の大半を占めている状態では子どもの発達がうまく進まないということをぜひ、胸に刻んでおいてください。
片付けだけじゃない!発達障害・グレーゾーンの幼児の困りごとは、脳の発達を促すことで解消できる!
落ち着きがない、話を聞いていない、すぐ忘れる、妙にこだわる、切り替えができない…
こうした発達障害の特性は、その程度にもよりますが、ほとんどが脳の中の未熟な発達によって出てきています。
ということは、脳の発達が進めば、「でこぼこ」に見える特性を困らないくらい薄くすることは十分可能です。
だけれども、発達特性のある幼児たちが陥りやすいのは「怒られっぱなし」。
つまり、ネガティブコミュニケーションのスパイラルから抜け出せない状態です。
片付け始められない子どもがスッと動くヒントは幼児の脳の特徴にあり!
どんな声掛けをしたら子どもが「スッと片付け始められる」子に育つのか?
これは私が開催している講座の中でもお伝えしているのですが、子どもの脳にお母さんの声が届いているかどうかは、子どもの反応がダイレクトに教えてくれると覚えておいてください。
どういうことか、例を出してお話をします。
講座で教えていると、かなりの頻度でこんな質問を受けることがあります。
「先生、わかりやすく指示してもちっとも言うことを聞かないのです」
これは、指示の出し方をしっかりと教えた生徒さんからも時々出る質問です。
けれども、よーく覚えておいてください。
子どもがお母さんの声かけで動けない、片付け始められないのだとしたら、それは、まだまだお子さんにとって難しい指示をしてしまっている可能性が高いということ。
子どもの脳が反応するには、
「わかりやすいこと」
「理解できること」
「理解できること」
が必須条件です!
脳が反応すれば、子どもには何かしら反応があるはずです。
それが、なんの反応もないのだとすると、お母さんの指示の出し方がまだまだお子さんの発達にあっていない可能性があると言うことなのです。
そして、たくさんの方のお話を聞いていると一つの傾向が見えてきます。
それは、生活の場面の中のあれもこれも指示を通そうとしていること。
片付けをするとき
お風呂に入るとき
ご飯を食べさせたいとき
遊びをやめるとき
テレビをやめるとき…
お風呂に入るとき
ご飯を食べさせたいとき
遊びをやめるとき
テレビをやめるとき…
これら生活の一連の行動に指示を通そうと「頑張って」いるお母さんがとても多いです。
特に、不注意の強いお子さんは、聞いて、理解してから行動に移るまでの時間が大人の何倍もゆっくりであることがとてもよく起こります。
そして、一つ一つの行動が定着するまでにもたくさんの時間がかかるお子さんがとても多いです。
ですから、あれこれ同時に指示を通そうとするとお母さんが、そのゆっくりさにイライラしてしまい、気づかないうちに要求水準が高くなっている、と言うことがよく起こります。
うちの子、当てはまるわ…と思ったお母さん。ぜひ、オススメのやり方がありますから、今日から試してみてください!
それは、「指示を聞いて動ける」ようにしたい場面を、一つに絞ること!
片付けなら片付け!
お風呂ならお風呂!
お風呂ならお風呂!
一つの場面を指示だけで動けるようにお母さんの重点項目として見てあげるのです。
じっくり本人の反応を見ながら声かけを実践できて、子どもが少しずつ行動できることが増えてきたらお母さんの喜びも大きいですし、他の場面に応用することだってできちゃいます。
あれこれ、全部やれるようになることを目標にしないで、今週はこれ!と決めて指示の出し方を工夫するとお子さんの反応が変わってきますよ!
ぜひ、試してみてくださいね!
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執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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