スキンシップが大事なことは分かっているのだけど…毎日忙しいママだと、子どもの「抱っこ!」攻撃に応じることも簡単ではないですよね。そんなママにおすすめ!大事なポイントをぎゅっとおさえた、スキンシップ効果倍増な声かけをお伝えします。 |
子どもの「抱っこ!」に心身ともに疲弊…
「お母さん、抱っこ!」
え、今ですか!?今お母さんこんなに忙しくしているんだけど…。
今からさかのぼること約5年。
子育てしながら仕事もがんばるという道を選んだ私は、でこぼこキッズの息子をかかえ朝から晩まで目の回るような毎日を過ごしていました。
自分の時間もとれないほど忙しくしているのに、今日も保育園から帰ってきた息子が絶妙なタイミングで「抱っこ」攻撃…。
一人っ子で甘えん坊な息子は、完全に抱っこマンな幼児でした。
保育園からの雨の帰り道、大荷物を抱えての抱っこ。
保育園行事でみんな体操しているのに一人抱っこ。
休日はとことん遊んだ公園から泥だらけ抱っこ。
私自身がただ体力的に疲れる!という気持ちと、簡単に抱っこするからいつまでも「抱っこ」って言うのかな?という気持ち。悩み多き日々を送っていました。
スキンシップと“わがまま”の驚きの関係
かくれ抱っこマンを卒業するまでは。
時はたち、小学校3年生になった息子は今、どんな風に成長していると思いますか?
実は、相変わらず甘えん坊で、今でも抱きしめられることが大好きです。
変わった点は、外でお友達に見られるのは恥ずかしいけれど、スキンシップのパワーを学校へ行くエネルギーに変えることができるようになったこと。
「かくれ抱っこマン」になりました。
私は、もうしばらく彼の要求に応えていこうと思っています。彼が「もう大丈夫!もうスキンシップいらない!」と思えるようになるまでは。
私がなぜこのように考えているかと言うと、この日々のスキンシップが子どもの自立にとってすごく大切なものだと知ったからです。
スキンシップについてはこちらの記事も参考にしてくださいね▼▼
スキンシップを大切にしたい理由
今回はある書籍を参考にしましたので、その内容の一部を紹介しつつ理由を説明していきますね。
ある研究によると、
母子のスキンシップの量と子どもの依存性は負の相関がある―つまり、スキンシップをたくさんとるほど子どもはわがままな状態から遠ざかる―
といったことが分かっているそうです。
お母さんと十分にスキンシップをとった場合、受け入れてもらえたという安心感から、その子どもは自分に自信が持てるようになっていくんですね。
その結果、他の何かに依存することなく自ら行動できるように成長していくそうです。
スキンシップがわがままと関係ないどころか、逆に自立をアシストする方向に向かうなんて驚きですよね!
子どもにとって必要なときにお母さんがそばにいてすぐに要求に応えることって、想像以上に大切なことなんだなと感じました。
小学生にもなって…と思われる場合もあるかもしれませんが、小学生だなんてまだまだ大人になるまでの通過点でしかありません。
だから私は、子どもとのスキンシップを大切にしていきたいと思っているのです。
(参考:山口創「子どもの「脳」は肌にある」,光文社,2004.4)
スキンシップは感情の脳も育てます。「抱っこ!」と泣いて怒るわが子にお悩みのママへ▼▼
自立をアシストするスキンシップに必須なこと
ここで1つ大切なポイントをお伝えします。
スキンシップには効果的なタイミングがある!ということです。
スキンシップが大事と言われたから、じゃあスキンシップをとろう!今なら時間がある!さぁ、おいで!今ならぎゅっと抱きしめてあげよう!
…こう言われて、家事がひと段落したからとお母さんのタイミングでとるスキンシップ。
かたや、子どもがただ甘えたい、ただお母さんに抱きしめてほしいと思っているタイミングでとるスキンシップ。
ここには大きな違いがあります。
もちろん、スキンシップにはいろいろな効果があるので、どのようなタイミングであれ触れ合いをもつことがまったく無意味なわけではありません。
ただ、将来の自立を目指して子どもの欲求を満たすことを目的とするならば、お母さんの家事がひと段落したタイミングではあまり効果がないのです。
より意味があるのは、子どもが望むタイミングを優先したスキンシップです。
そのスキンシップにプラスα!効果倍増な声かけとは
忙しいママよ、女優であれ!
じゃあ、子どもの要求通り常に抱っこか…と思うとやっぱりお母さんは大変です。
いつもいつも、子どもが望むタイミングでスキンシップをとるのは簡単ではないですよね。
そんなときでも、子どもの気持ちを優先して、ぎゅっと抱きしめることができるあなたはすでに素敵なお母さんです。
だからこそ、その努力の結晶を「あ~もう…ハイハイ…」というマイナスオーラ全開で終えてしまうのはもったいないですよね。
私は息子と接していく中で、この努力の結晶をめいっぱい輝かせる声かけを見つけました。
今日からでも、そのスキンシップに添えてほしいひとことがこちら!
「お母さんも、今ちょうどあなたとぎゅ~ってしたいと思ってた♪」
いかがでしょうか?
もしかしたら、「いやいや、そんなこと思えないタイミングだから困ってるんだけど…」と思うかもしれません。
はい、いいんです。ちょっとウソでも。(笑)ときに女優になります。
この渾身の声かけによって、「今、お母さんも僕とぎゅ~ってしたいって思ってたんだ!」と子どもに思ってもらえるんです。
子どもにとってタイミングが合っているということが重要なので、このひとことを添えるだけでスキンシップの効果が倍増します。
忙しいママにとっては、きっと子どもと触れ合える時間はとても貴重だと思います。
同じ時間かけて抱きしめるなら、こちらの方が断然メリットが大きいですよね。
口に出したことは現実になるから
そして、この声かけにはもう1つ秘密があるんです。
「お母さんもぎゅ~ってしたいと思ってた♪」と口に出して言ってしまうことで、自分自身も本当にそんな気持ちになります。
不思議ですよね。
口に出したことが現実になるということは、脳科学や心理学では常識だと言われることもあるほど確かなことのようです。
まず口に出すことで、脳が「ん?確かにそうかも!」とつじつまを合わせるように働き、後から気持ちがついてくるんです。
ですから、まず口に出してみてください。最初は「ちょっとウソ」かもしれませんが、それはすぐに「ホント」に変わります。
さらに抱きしめながら「あ~お母さん、ぎゅ~のパワーで元気になってきた~!!」と言ってみるのもおすすめです。
自分自身もなんだか楽しくなりますし、子どもはパッと笑顔になります。ちょっとしたスキンシップが明日からのエネルギーに変わりますよ♪
ぜひ試してみてくださいね。
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執筆者:大塚 ひかり
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