子どもの言葉の発達の遅れを指摘されたママは、言葉を直接教えようとすることを一番に考えるのではないでしょうか。ですが、幼児の脳は柔軟。ママが日常的にできる声かけで脳全体を伸ばすことで、言葉の発達も促していくことができるのです。 |
癇癪やぐずりの背景に、言葉の発達の遅れがある場合も
幼児期の癇癪やぐずりの背景に、「自分の思いをうまく言葉で表現できない」という言語発達の未熟さが隠れていることが、多くあります。
子どもの癇癪がひどいから、と個別相談にいらっしゃる方の中にも、もともと、言葉の遅れが気になって、保健センターに相談したとか、
乳幼児健診で言葉が出ていないことを指摘され、心理相談を受けるよう言われたという方はとても多いです。
言葉の発達の遅れを指摘されたママがしようとすること
言葉の遅れを指摘されると、一生懸命、言葉の発達を促そうとするのが人間の心理。
絵本の読み聞かせがいいと聞き、一生懸命読んでみたり、
(読み聞かせが言葉の発達に効果が高いというのは事実です)
身の回りのあらゆるものを、「これは傘だね」「赤いね」「雨、だね。雨が降っているね」と言葉自体を教えようとしたりするママがとても多いです。
私は以前、療育といって、発達のでこぼこのあるお子さんの認知発達を促す個別指導の教室で働いていたことがありますが、そこで行うのも、
絵カードやおもちゃを見せながら、「これは何?」と物の名前を言わせたり、
もう少し言語発達が進んだお子さんだと、動詞のカードを見せながら「“食べる”はどれかな?」と選んでもらったり、
といった、直接的な言語指導がとても多かった記憶があります。
ママだからこそできる!言葉を促すために効果的なことがある
もちろん、どれも効果がないとは言いません。
その子の発達に合っていれば、理解して、記憶して、語彙が増えるということはあります。
ですが、このやり方はとてももったいない!
ママだからこそできる、言語発達を促す子育てがあるのです!
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幼児の脳は柔軟!他の場所の発達に促されて言葉も発達する
幼児のうちは、起きている「心配なこと」に直接対応しようとしても、そもそもまだ、脳がその発達段階にないために「まだできないこと」がたくさんあります。
ですが、幼児の脳はとても柔軟で、ある場所が発達すると、影響を受けて、色々な場所が成長することがわかっています。
この現象を専門的な言葉で「汎化」と言います。
だからこそ、言葉が遅いから、と言葉の練習だけをするのではなく、日常のコミュニケーションを脳全体が発達するやり方に変えることで、結果として、言語発達が促されることがよくあるのです^^
言葉が自由に使えるようになると、癇癪・ぐずり以外のやり方で自分の要求を伝える方法を教えることができますね^^
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ママがおうちでできる!脳全体の発達を促す関わり
だからこそ、問題に対処するやり方ではなく、全体的な脳の発達を促す親子のコミュニケーションをママが習得することが重要なのです^^
それこそ、親子のコミュニケーションを豊かにすることなのです。
絵カードを用意したり、頑張って読み聞かせをするまでもなく、日常のやりとりをしっかりと脳に届く声かけにかえ、脳全体の発達を促す関わりができるのが、ママの特権なのです!!
脳に届き、発達を促す声かけをするために気をつけるポイント
では、どんな声かけをしていけば良いのでしょうか。
脳に届き、発達を促す声かけをするためには、いくつか気をつけるポイントがあります。
1:脳を「聞く」状態に整えること
2:ママの声かけが脳に届く子どもの状態を作ること
3:声かけの内容が、子どもの理解できるものになっていること
4:声かけが行動を引き出す役割を果たしていること
5:子どもがした行動が脳に定着するよう働きかけること
このステップをしっかり踏んで、声かけの内容がきちんとあなたのお子さんの発達に合っていれば、特別なことをしなくても子どもの脳は発達します。
上記に挙げた5つのポイントは、次の記事から一つずつ解説していきますね!
あなたの子育てに役立ちますように!
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執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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