うちの子、言葉が全然増えない…と幼児の言葉の遅れに悩んでいるママへ。「我が子が話せるように」と言葉を教え込もうとしていませんか?言葉を教えるより先にやるべきことは〇〇を発達させること!言葉を伸ばすために効果的な〇〇遊びをご紹介します。 |
息子の言葉の遅れに焦った私。ある「間違い」をしていました
わが家には、4歳の息子がいます。
息子が2歳を過ぎた頃、言葉が増えないな…と気になるようになりました。
2〜3歳ごろは、「言葉の爆発期」と言われるほど、言葉がグンと増える時期です。
まわりのお友だちは、会うたびにおしゃべりが上手になっていくので、私は、全然気にしてませーんと平静を装いながらも、心の中ではかなり焦っていました。
息子には、言葉以外に大きな発達の遅れがなかったこともあって、私の意識は、どんどん息子の言葉の遅れに向かっていきました。
絵本の読み聞かせをしたり、
遊びながら言葉かけを増やしたり、
言葉の刺激を求めて、児童センターに通い詰めたり…
保育園に入ったら、言葉が伸びるんじゃないか。そんな淡い期待もしていました。
けれど、現実は、思ったようにうまくはいきませんでした。
そもそも、息子は絵本が好きじゃなかったし、場所見知りが強い息子は、児童センターに行くのも乗り気じゃない日も多かったのです。
だけど、
何かしてないと不安だし、
子どものために何かしてないと、ダメなお母さんな気がして、
何より、息子とおしゃべりがしたくて。
必死になって、言葉を教えよう教えようとしていました。
目の前のわが子のことが何にも見えてなかったのです。これこそが、私が犯した重大な間違いでした。
言葉は教えても伸びない!?
確かに、息子には言葉以外に発達の遅れはありませんでした。
ですが、だからと言って、言葉をダイレクトに伸ばそうとするのは、脳の発達の視点から見ると、かなり無理があったんです。
なぜなら、脳の発達にも順番があるから!
子どもが育っていくとき、生まれてすぐにしゃべり始めた!なんていうことはなくて、
首が座って、寝返りができて、ハイハイ、お座り、つかまり立ち…
と、まず、運動面が発達して、ある程度発達した段階で、言葉の発達が進んでいきます。
言葉を話すという働きは、脳の外側の「新しい脳」が担当しています。
この「新しい脳」は、身体の動きや命の維持を担当する「古い脳」が発達していって、その上に育っていく脳。
土台になる「古い脳」を育てないまま、言葉を教えて、「新しい脳」ばかり発達させようとしてしまうと、
ぐらぐら安定しないばかりか、その後の発達にも影響してしまって、お友達関係や学習で悩みを抱えてしまうことも少なくないようです。
例えるなら、1階が段ボールのお家に、立派な鉄筋コンクリートの2階を作ろうとしているようなもの…
想像しただけで、危ないですね。
この「古い脳」は、生まれてから5年くらいかけて発達していくそうです。
言葉の爆発期と言われる2〜3歳ごろは、実は、運動発達の最盛期でもあります。
その時期に、言葉にだけ注目して伸ばそうとすると、無理がくるのは当然。
ですから、言葉を伸ばそうと思ったら、先に、運動面の発達を進めていくことを忘れてはいけないのです。
言葉の遅れが気になる幼児と一緒に!おうちでできる〇〇遊び
運動面を発達させていくには、やはり身体を動かすこと、「運動」が一番!
運動は、脳の運動に関連する領域だけでなく、広い領域が活性化するので、脳全体を発達させていくことができるとってもお得な方法なのです^^
ところが、「はい!運動するよ〜」と誘って、お子さんがすぐにのってきてくれればいいのですが、そうはいかないことも多いので…
生活の中で楽しみながら身体を動かすきっかけをつくっていく、「運動遊び」をご紹介します。
運動させなければ!と思って取り組むよりも、リラックスして、楽しく!が効果的ですので、楽しみながら気軽に取り組んでみてくださいね^^
わが家では、着替え、歯磨きなどなにか行動が完了したときにハイタッチしているのですが、
ただハイタッチをするだけでなく、手を高めにおいて、ジャンプしてタッチさせます。
そうすると、息子も面白がってジャンプするので、生活の中で「ジャンプ」の動きを取り入れることができるのです!
そして、この「運動遊び」をするときに重要なのが、褒めをセットにすること!
「お!ナイスジャンプ!」
「さっきより、高くとべたね!」
と褒めを入れることで、子どものもっとやりたい!につながりやすくなります。
そして、手を上げてジャンプするような身体を伸ばす動きは、やる気を出したい朝におすすめです!
朝のお着替え後や登園前に取り入れてみてくださいね^^
執筆者:はしうえゆか
▼「お母さんの小学校★ななほし」主宰:石澤かずこのメルマガ登録はこちら