親戚の集まりがあっても困らない!発達障害の子どもが落ち着いて過ごすための2つの事前準備とは?

長期休みに帰省や親戚の集まりを計画されているご家庭も多いのではないでしょうか?ですが、いつもと違う環境に発達障害の子どもはお母さんを困惑させる行動を取ってしまいがちです。親戚の集まりに行く前の対応のポイントを2つご紹介します。

親戚の集まりに発達障害の子どもを連れていくのが憂鬱…

長期休みを控え、帰省や親戚の集まりを予定されているご家庭もあるかと思います。

大好きなおじいちゃんおばあちゃんやいとこに会えるなど、親戚の集まりは楽しみでもありますよね。

けれど、発達障害やグレーゾーンの子どもの場合、いつもと違う環境にハイテンションになったり、不安になったりしてしまい、困りごととしてあらわれてしまう…なんて経験はありませんか?

親戚の集まりで子どもがやらかしてしまったらどうしよう…と帰省や親戚の集まりが憂鬱になっているお母さん、大丈夫です!

いつもと違う環境で過ごす予定も、落ち着いて過ごすことができる方法がありますよ。

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発達障害の子どもが親戚の集まりでお母さんを困らせてしまう理由

お母さんの声が届きにくくなっている

長期休みなどいつもと違う環境に、ハイテンションになったり不安になったりしている幼児は、感情の脳が働きすぎになっています。

反対に、理解したり考えたりする脳はうまく働かないので、子どもにとってお母さんの言葉が届きにくくなり、

言っても言っても聞く耳を持たない子どもに、お母さんは「困った行動ばっかり!」
「もういい加減にして!」「グズグズで、もうぐったり…」と、困り果ててしまうのです。

きょうだいがいる場合は、いつも以上にきょうだい喧嘩の回数も程度も増えて大変!ということもあるかもしれませんね。

親戚の集まりは大人のペースで予定が立てられる

帰省や親戚の集まりのときはどうしても大人ペースで予定が立てられるので子どもにとっては疲れやストレスが溜まりやすくなってきます。

親戚や近所の人と出会う機会も多くて、「いい子」にしていないといけなかったりします。

だから、親戚の集まりはお母さんにとっても少し気持ちがピリッとすることがありますよね。

発達障害やグレーゾーンの子どもは、じっとしていることが苦手だったり、初めての人への不安が強くて話しかけられても、固まってしまって挨拶も返事もできなくなってしまうことがあります。

そんな様子に、おじいちゃん、おばあちゃんも困り顔。

親戚の人の手前、ちゃんとしなさい!とお母さんから言われてしまうこともありますよね。

子どもたちにもお母さんにとってもなかなか大変な状況ですね。

夕方や夜にかけて疲れが溜まり、一気に吐き出してしまう

また、特に言葉の発達がゆっくりな子どもは、心の中は不安いっぱいでもうまく気持ちを言葉にできないので、その場ではじーっと様子を見ていて、静かに過ごせることもあります。

ですが、1日を終えてふっと一息つく夕方から夜にかけて、日中のストレスや疲れをグズグズとして一気に出すことも…。

夕方からの時間は子どもだけでなく、大人も疲れているので、お互いにイライラしがちですから、このようなネガティブなコミュニケーションにいつも以上に偏りやすくなってしまうのです。

親戚の集まりに行くときは、行く「前」の対応がポイント!

では、親戚の集まりでも落ち着いて過ごすためにはどんなことをすれば良いのでしょうか?

実は、集まりに行く「前」の事前準備がポイントです。

親戚の集まりが予定されているときは、親戚の集まりに行く前に次の2つことをやってみてくださいね。

◆意識して身体を動かす活動を取り入れましょう

まず、私も気を付けていることですが、出かける前にしっかり身体を動かしましょう。

運動は、幼児期の発達にはとても重要ですから、テンションが上がってしまい感情の脳が不安定な状況になることが予想されるときは、特に意識して取り組んでみてください!

落ち着きなく動いてしまう子も、不安になりやすい子も、しっかり運動したあとは、落ち着いていられたり、気持ちも安定しやすいということが研究で実証されるんですよ。

スキンシップと併せると、より感情の脳を安定させるので、お相撲両足ジャンケン(※)などふれあいながら、楽しく運動するとさらに効果的です。

※両足じゃんけんとは…向かい合って手をつなぎ、足でじゃんけん!
(足を左右に開いてパー、足をそろえてグー、足を前後に開いてチョキ!)

車に乗る前や休憩中など、少し身体を動かすことを意識して、子どもの感情の脳が安定した状態でいられるようにアシストしてあげてくださいね。

運動遊びの例はこちらもあわせてお読みください▼

◆子どものペースで過ごせる時間を事前に作りましょう

次に、日中に少しでも子どものペースで落ち着いて過ごせる時間を「あらかじめ」作っておくことが大切です。

親戚の集まりのあいだに、少し外に出たり、子どものペースで過ごせるスペースを準備しておいたり、車移動の方は、車内でDVDを観る時間をとってもいいかもしれませんね。

そして、夜はぜひ、いつも以上にゆったり過ごすことを意識してみてください。

お母さんも、ごはんは作らなくてもいいように外食や出前を頼むなど工夫し、出かけた荷物の整理も最小限にして、ぜひしっかりとご自分を労う時間をとってくださいね。

そして、寝る前には子どもとたっぷりスキンシップを取ってみてださい。

緊張状態で脳が興奮ぎみだったり、移動時間にお昼寝をしてしまってなかなか寝付けない子どもも多いと思います。

寝る前に、今日楽しかったことを話しながら、いい記憶とともにスキンシップを取ることで、脳にポジティブな一日として記憶されやすくなります。

いかがでしたでしょうか。

ご紹介したポイントは、親戚の集まりがあるとき以外もいつもと違う環境で過ごすときはおすすめです!

ぜひ、2つの事前準備をしっかりと行い、楽しい思い出を作ってくださいね!

執筆者:はしうえゆか

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