日々のお買い物、ママだけなら素早く済ませられることも、発達障害ADHD傾向の子と一緒だと大変…。特にコロナ禍のいまは、あちこち触ることはストレスになりますよね。私がやって効果があった、ADHD傾向の子どもとの買い物ストレスを減らす秘策をお伝えします。 |
コロナ禍、子どもとの買い物はストレスが溜まる…
コロナウイルスの影響がまだまだ続きますね。
日々のお買い物も感染しないようにと気をつかうし、ストレスを感じてしまう方もいらっしゃることでしょう。
以前だったら買い物先で夕飯を考えて材料を選んだり、新商品を手に取ったり、ママ友と話しながら買い物したり、とちょっとした息抜きの場でもあったお買い物。
今は、ママが1人でササっと済ませることやネットスーパーを利用することで、なるべく密を避け感染のリスクを抑えようと工夫されているかもしれません。
それでも、子どもを連れて買い物に行かざるを得ない場合もありますよね。
一緒にマスクをして、入り口の消毒もして、じゃあ手早く済まそうと思ったらあちこち触るわが子。思わず「ギャー!止めてー !!」と言いたくなってしまいます。
ただでさえ目に見えない感染症で常に不安の中、子どもの予想外な行動はストレスが溜まってしまいますよね。
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ADHDの子を持つママならではの悩みとは
まさに、私自身が新型コロナの影響で自粛が促されはじめたとき、わが子との買い物がとてもストレスでした。
わが家の娘は、色んなものに興味が向き、少しビビりなのに「触りたいっ。」と思ったらすぐに触ってしまう衝動性のかたまりのような子。
おそらく、注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があるタイプです。
私は、娘のこの特性がとても好きなのですが、コロナ感染の心配から、あちこち触るのは止めてほしいと思っていました。
娘と買い物に行くときは必ず「買うものだけ触るんだよ。」と伝えますが、そのときは「ハーイ。」といい返事をくれます。
しかし実際は、ものを手に取ってみることがよくありました。
そして、大声で叫ぶんですよね、「ママ―、こっちの大根のほうがおっきくて美味しそうー!」って。
そして、大声で叫ぶんですよね、「ママ―、こっちの大根のほうがおっきくて美味しそうー!」って。
大声で呼ばれるのには慣れましたが、あれやこれやと触ってしまうのはなんとかしたいと思っていました。
幼児との買い物は彼らにとって貴重な経験となるので、実際に手に取って見比べて子どもに選ばせることもしたいですが、コロナ禍の今は感染をしないためにも我慢が必要ですよね。
「なんでも触ってしまう」を防ぐ秘策はこれ
コロナ禍の今、なるべく子どもを買い物に連れて行きたくないところですが、どうしても一緒に行く場合はこの方法を試してみてください。
もともとモノを持たせておいて、「触らないで済む」環境を作る
子どもの好きなおもちゃを一つ持っていくことをお勧めします。
そう、あちこち触らないようにあらかじめ手にモノを持たせておくのです。
一緒にお買い物に行くときには必ず、子どもにやることを説明します。
「これから買い物に行くよ。買い物にはこのお気に入りのおもちゃも持っていこう。けれど、今は新型コロナという病気があるの。おもちゃさんがコロナにかからないようにしっかり守ってあげてね。」と伝えます。
子どもは、お気入りのものは手離したくないですからね。
ただ、あれもこれも持っていこうとするとうっかり失くしてしまうので、一つに決めましょう。
ポイントは、子どもがしっかりと握れるものが良いです。
また、帰宅したときにおもちゃを消毒をしたり石鹸で洗うことを考えると、プラスチック製のものがお勧めです。
これなら、「触ってはいけません!」と叱ることなく「あちこち触らない」という状態を作れますから、子どももママもストレスを感じずに楽しくお買い物できますね。
自分の行動をコントロールする力も育てるきっかけに
また、この方法は、自分の行動をコントロールする力を育てることにも繋がるのです。
ぜひ、お買い物の最中、こまめに声をかけてあげてください。「良かった、おもちゃさん守られているね。安心しているね。」というように。
声をかけることで、子ども自身が何をするか思い出すことができるのと、ママが見てくれているということが伝わります。
無事にお買い物が終了したら、笑顔で「おもちゃさんを守ってくれたんだね。どこにも触らないでお買い物ができたね。」と声をかけます。
すぐにハグできない分、しっかりと声をかけ褒めていきます。
普段、守られてばかりの子どもたち。
彼らにも「守る」という役割を与えることによって、自分の行動をコントロールしようという気持ちが芽生えます。「自分だって大事なものを守れるんだ、約束だってちゃんとできるんだ。」と。
小さな約束かもしれませんが、次のチャレンジをするためには、小さな約束を守れたという体験がとても大事になります。
私はこの作戦で、わが子に「あちこち触らないの!」と声をかけることがかなり減りました。
最近は、「ママ、目で見て買うものだけ触るんだよ。」と言われるまでになりました。
ママの声のかけ方次第で、コロナ禍のお買い物も子どもにとっての成功体験の場にすることができるのです。
幼児を連れて買い物をすることがあるママ、ぜひ試してみてくださいね。
執筆者:西村まる恵
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