遊びに夢中でお風呂に入らない発達障害の子どもがスッと動くための環境のヒント

「お風呂に入ろう」と声を掛けても遊びに夢中でお風呂に入らない発達障害の子どもはいませんか?子どもがさっと行動を切り替えてお風呂に入ってほしいと思いますよね。お母さんが環境を変えるだけで、子どもがすぐに行動できる方法がありますよ!

遊びに夢中でお風呂に入らない発達障害の子どもにイライラしませんか?

「お風呂に入ろう」と子どもに声を掛けても遊びに夢中になって全く動かない発達障害の子どもはいませんか。

何度も声を掛けても「わかった」と言うだけでお風呂に入る気配はなし。

だんだんとお母さんもイライラしてきて「何度言ったらお風呂に入るの!」と怒ってしまうことはありませんか?

我が家も発達障害・ADHD(注意欠陥多動性障害)の息子がいて、毎日こんなお風呂バトルを繰り返していました。

お風呂に入ろうと声を掛けても返事がない。3回目くらいで「うん」と言うけれど全く動かない息子。聞いているのか聞いていなのかわからない返事に「聞いてる?」と詰め寄ったことも何度もあります。

どうしたらスッと動いてくれるのかな…試行錯誤をして、とても効果のあった方法をお伝えしますね。

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お母さんのその声掛け、子どもの耳に入っていないんです

発達障害の子どもが声を掛けてもお風呂に入らない理由は行動を切り替えることが苦手だからです。

特にADHD傾向の子どもは、脳内にある行動の切り替えのドーパミンの働きが弱いことがあります。

そのために、好きな遊びに夢中になっているとその行動を切り替えて「お風呂に入る」という行動に移すのが難しいのです。

そもそもお母さんがキッチンから大きな声で何度も「お風呂に入るよ」と声を掛けて、仮に子どもが「わかった」と返事をしていたとしても、実は子どもの脳には届いていないのです。

なぜなら、

・お母さん:キッチンから「お風呂に入るよ」大きな声で言う

・子ども:遊んでいる子どもはイラッとして耳をシャットダウンしてしまう

・お母さん:さらに大きな声で「早く入りなさい」何度も伝え続ける

・子ども:遠くにいるお母さんの顔が見えずうまく伝わっていない

・お母さん:怒った声で「何度言ったらわかるの」と叫ぶ

・子ども:お母さんのイライラが伝わり「今行くよ!」と怒って返事をする。けれどもちゃが気になり切り替えれない

こんな感じでお母さんが何度もお風呂に入りなさいとっても、残念ながら子どもには全く伝わっていないのです。

こんなお風呂バトルはそろそろ終わりにしたいですよね。

今回は私がやってみてとても上手く行動が切り替えることができた、一度で効果的な環境のヒントをお伝えします。

発達障害・ADHDの悩みがあればこちらの記事も参考にしてください▼

子どもがスッとお風呂に入るためにやったほうが得する環境のヒント

発達障害の子どもに話す内容についても大切ですが、子どもの脳に伝わるような「環境を作る」ことが大事になってきます。

遊びに夢中になっている子どもにいくらキッチンから「お風呂に入るよ、片付けをして~」と叫んでも子どもには伝わりません。

伝わるための環境のポイント3つをご紹介します!

◆近づいて!

キッチンからリビングまでには距離があります。

距離が離れているとどうしても大声になり、子どもの脳の処理の時間に時間がかかったり、聞く耳を持たなくなります。

そこで、ちょっと面倒ですが子どものそばまで近づいていきます。

まずは子どもの近くまで近足を運びましょう。

◆視線を合わせて笑顔で!

次は子どもと視線に合わすために一旦子どもの視線までしゃがみます。

そして、笑顔で「○○君(ちゃん)」と声を掛けます。

名前を呼ばれることで子どもは自分に言っていることだと気づきます。

お母さんと子どもの目をしっかり合わせましょう。

◆おもちゃを見えないようにして優しい声で!

おもちゃで遊んでいると子どもはおもちゃが気になります。そこでおもちゃが子どもの視界に入らないようにおもちゃを移動させるか、子どもの向きを変えます。

そっと隠すか「お話するからおもちゃを移動させるよ」と言います。

そして意識的にお母さんは優しい声で「お風呂の時間だよ。おもちゃを片付けしよう」と伝えます。

これでお母さんの声掛けは子どもの脳に届き、子どもが「お風呂に入るから片付けをしよう!」とスッと行動することができます。

この3つの環境を作ることは実はお母さんにとって面倒なことかもしれません。

そうなんです、私もとても面倒でした。けれど、実際にやってみると驚くほど成功率が上がったのです。

近くに行って、一度目を合わせ、優しい声で言うだけでうまくいったのでビックリしました。

今回はお母さんも子どもも楽に切り替えができる環境のヒントをお伝えしました。

ちょっとしたことですが簡単に効果が上がる3つの「環境作り」をぜひ試してみてくださいね。

執筆者:石井 花保里

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