発達障害・グレーゾーンの子どもの「普通」にできないことへの不安や恐怖に、寄り添える大人になりたいから。私は「怖さ」に向き合い乗り越える挑戦をやめないのです。それこそが、発達障害・グレーゾーンの子どもを理解するために本当に必要なことだと思っています。 |
発達障害・グレーゾーンの子どもを理解するために必要なこと
以前、ダイビングで海に潜る経験をしたことがあります。
ダイビングをしたことで、発達でこぼこの子どもたちの心を、腹落ちしながら理解できるようになったと感じています。
ダイビングって、水の中にドボンと入るので、普通に空気を吸うことができません。
普段、みんなが当たり前にできることができないってものすごく怖いです。
「普通」ができないのって怖いんです。
息を吸うのに、念入りな準備が必要です。レギュレーターという空気を吸う器材と大きなボンベがないと、みんなが当たり前にしていることが叶わないんです。
みんなが「普通」にできることができないことに、苦しんでいるかもしれない
これって、発達でこぼこの子どもたちにすごく似ていると思いませんか?
息ができなくなるほど、命に関わるほど何かが「できない」わけではないかもしれないけど、
お母さんと離れたら死んじゃうって本気で思っているかもしれないし、
幼稚園のみんなが当たり前にできるのに自分はいつも怒られて、途方に暮れているかもしれないし、
匂いや音や色や、みんなは気にしないでいられるのにものすごく刺激が多くて、学校で一日過ごすだけでもぐったりかもしれない。
「普通」にみんなができることができないことの不安や怖さがダイビングをしているととてもよく理解できるのです。
経験したからこそ、子どもたちの気持ちを理解し教えることができる
だけど、その「普通にできない」ことも一つ一つ自分の課題に向き合って上手くなっていくことができることも、ダイビングを通して毎日体感します。
私ははじめ、耳抜きが全くできませんでした。
みんな難なく潜っていくのに、私はどうしても耳が痛くて、上手に空気が抜けなくて、一人海の表面に取り残された感覚を持つことが多かったです。
だけど、どうしたらできるようになるのかをちゃんと勉強して、信頼できる人に教えてもらい、丁寧に付き合ってもらいながら一つ一つできるようになってきました。
私は割と器用で、陸ではなんでも卒なくこなせてしまいます。
海の中で、初めて「みんなができる当たり前のことができない!!」という体験に打ち当たり、それを乗り越える体験をしてきたから、
子どもたちの苦しさも、どうやったら乗り越えられるかも、教えられる自信があります。
何かに挑戦するときは「怖さ」が伴うのが普通です。
子どもたちは毎日「初めて」と「挑戦」の繰り返しの中で大きくなっていきます。
私たち大人が挑戦をやめちゃったら、子どもに寄り添って、励まし、導いてあげることなんて、できない。
私はそう思います。
あなたの子育てや人生の何かに、置き換えてヒントにしてもらえたら嬉しいです^^
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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