習い事が続かない子どもに必要なことって?〜特性を理解してくれる環境と自信をつける親の関わり方

習い事が全然続かない子どものことで悩んでいませんか。私の娘も何をやっても習い事が続かない子どもでした。ですが、娘を理解してくれる環境を見つけ親の関わり方を変えたことで、4年間続けられている習い事があります。私が取り組んだことをお伝えしますね。

うちの子、習い事が続かない!と悩んでいませんか

子どもには、何か好きなことを見つけてほしい!
一つでも、小さなことでもいいから、「私はこれが得意!」と強みになるようなことを身につけてほしい!

こんな思いを持って、子どもに習い事をさせたいご家庭も多いことでしょう。

だけど、通わせ始めてみると、嫌がってしまい全然続かない…。
他の同じ年の子どもはとても楽しそうに通っているのに、どうして…?

そんな経験をされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

私もそんなママの1人でした。

現在小学1年生の娘が小さな頃から、いろいろなことを体験させたほうが良いのでは…という思いで、様々な習い事の門を叩いてきました。

どの習い事の体験に行っても、同年代の子どもたちがとても楽しそうに活動していて、うちの子も自然とその中に入れるだろうと思っていたのですが…

どれも親と一緒に参加できるものはなんとか部屋の中にはいられるものの、隅で見ているだけということばかりだし、
母子分離だったプールは毎回大泣き。1ヶ月ほど経つと着替えを嫌がるようになり、通うのをやめました。

様々な習い事のいろいろな教室へ、見学や体験に行ったり入会したりしたものの、どれも長く続かない…。

どうしてうちの子は習い事が続かないのだろう?とがっかりする日々でした。

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なぜ習い事が続かないのか

では、どうして娘は習い事が続かなかったのでしょうか。今思うと、2つの理由が考えられました。

①娘の発達特性の問題

娘は、小学生になった今でも初めての事柄や人・場所は苦手で、本人が安心だと思えるようになるまでは親と一緒に参加することが多いです。

また、失敗することを極端に嫌がるところもあるため、自分が理解しできるようになるまでは固まってじっと観察するだけ…という場面がよくありました。

習い事を始めてもしばらくのあいだは積極的に参加できないことが多いため、「楽しくなさそうだ」「このまま続けても何もやらないのではないか(お金がもったいない…涙)」と親としても思ってしまいます。

他にも、初めてのことが積み重なり不安が高まったとき、娘は行動のコントロールができずに、大きな声を出す・走り回るといった「動」の困りごととして現れやすくなります。

本人も苦しい思いをしていて、そのSOSを表しているだけなのですが、どうしても目立つし、問題行動として捉えられてしまいがち

見守る親としても、「先生や周りのお友達に迷惑をかけてしまっている」と感じてしまい、周りの目も気になって続けづらかったのです。

②先生が子どもの特性を理解しているかどうか

続かなかった習い事の先生たちは、「大丈夫!無理やりでもママから離れれば1人でやりますよ!私にまかせてください!」といった感じで、娘の特性に沿ったやり方はされていませんでした。

また、娘の特性について、事前に詳しく聞かれたこともありませんでした。

もちろん、その先生たちも、良かれと思ってやってくださっていたことは間違いありません。

けれど、発達でこぼこがあり他の子と同じような行動ができない子どもにとっては、自分の苦手なことを理解してもらえずに無理やりやらされることはつらかっただろうなと思います。

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習い事を長く続けることのメリット

先ほどお話ししたとおり、習い事が続かない子どもは決して「なんとなく嫌だからやりたくない・やらない」のではなく、続けられない何かしらの理由があります。

苦手で怖くてたまらない環境にい続けるとネガティブな記憶ばかり積み重なり、やってみたい!という気持ちをなくしてしまうこともありますから、

「習い事をさせなければならない」とか「嫌がっていても継続させることに意味がある!」などと親がこだわり過ぎないで、やめることで苦痛な時間を避けることも1つの手だと個人的には思います。

ですが、習い事を続けることでのメリットもあります。

まず、園や学校以外に自分の居場所ができること。

園や学校で、お友達とトラブルになったりうまく適応できなかったりしていづらくなってしまうことは、誰にでも起こります。

そんなとき、園外・学校外に自分を理解し受け入れてくれるような環境があることは、その子の大きな支えとなりますよね。

また、継続して頑張っていることは自分にとっての「強み」となり、自信を高めてくれます。

もし、これだ!という習い事を見つけられたら、子どもの自分だけの強みとして伸ばしていけるように、続けさせてあげたいですね。

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習い事が続かない子どもに大切にしたいこと

あらゆる習い事が続かなかった娘も、実は、1つだけ4年間続けられている習い事があります。

その経験から、習い事を続けるために大切なポイントがわかりました。

①子どもの特性を理解し受け入れてくれる環境

なかなか習い事が続かない子どもには、子どもの特性を理解し受け入れてくれる環境が必要です。

そう思うようになったのは、娘が小学生になった今でも続けられているリトミックの先生からいただいた言葉がきっかけでした。

娘は習い始めのとき、案の定、母子分離できない・着替えをしない・緊張から走り回ったり大声を出したりする・お友達との交流は断固拒否・間違えるのが嫌がって「やらない!」と部屋の隅で見ているだけ…といった様子だったので、

「娘のペースに合わせて待ってあげたいけれど、周りに迷惑をかけるのは申し訳ないから…」と思い、1ヶ月ほどで、先生にやめる旨をお伝えしました。

すると、先生からこんな風なお言葉をいただいたのです。

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(娘)さんはまだ年少さんです。うまくできなくて、課題があって当然です。
着替えができなくたっていいですし、慣れるまでお母さんがそばにいてあげてください。

また、周りの子どもたちのことは全く気にしなくていいです。
他の子どもたちにも、世の中にも色々な人がいる、ということを知るきっかけになってほしいと思いますし、それを受け入れて上手につきあっていく子どもたちに育ってほしいと私は思っています。

まずは、私(先生)と信頼関係を作って、ここが(娘)さんにとって安心できる場所にしましょう。

だからこそ、この子の得意なことから取り組みながら、しっかり褒めて、伸ばしていきます。

社会性の課題は、時間をかけて必ず変わっていきます。まだ年少さんなのだから、お母さんも焦らないで。1〜2年かけてやっていきましょう。

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先生からのこのメッセージをいただきとても感動したとともに、発達にでこぼこのある子どもにとって、特性を理解し諦めずに対応してくださるという環境がいかに大切か、ということを学ばせていただきました。

実際、どの習い事に行っても周りと同じようにできない「問題児」と思われてしまい肩身の狭い思いをしてきた私たち親子でしたが、

娘の特性を理解し、受け入れて、良いところを見つけて、できると信じて真剣に育てようとしてくださる先生に出会えて、娘は、年少から今でも習い事を続けることができています。

娘のように発達でこぼこのある子どもは、「普通の子」と同じペースで環境に適応できないことが確かにあります。

けれど、決して「能力が低くて周りと同じことができない」わけではありません。スタートに立つために少し手助けが必要なだけ。

ママと離れられない・じっとしていられないなどといった、目先の困りごとが壁となって習い事を続けられず、その子の可能性の芽を潰してしまうのはとっても惜しいことですよね。

ですから、習い事が続かない困りごとが多い子どもには、特性を理解しようとし、それを受け入れ、その子に合った対応をしてくれる環境がとても大切です。

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②子どもの自信を育てる親の関わり方

子どもを理解し受け入れてくれる環境を見つけられたら、継続させるために親ができること。

それは、できていたことだけ褒めることです。

全体的にはできていないことばかりでも、ものすごく小さなことでも、当たり前のことでも、「できていたこと」だけを褒めましょう。
できていないことには注目しません。

例えば、

半分だけでもお着替えできたら、「今日は自分からお着替えしたね!」
しっかり様子を見ていたら、「お友達のこと一生懸命見ていたね!」
活動に参加できなくても、良い行動をしていたら「ごあいさつ、大きな声でできたね!」

などなど。

毎回1つでもいいので、できていたことを見つけてお子さんに伝えていきましょう。

褒めることで良い行動を強化することができ、褒めて終わることで良い記憶が蓄積されていきます。

我が家ではこの関わり方を徹底して行ったことで自信がつき、1年が経過した頃には、娘はお友達と全て同じようにはできないものの母子分離し一人でお部屋に入れるようになりました。

そして、通い始めて2年経った頃には初めて出会うお友達とも積極的に関われるようになり、3年経った頃には「早く行こう!」と楽しみに通うようになりました。

先生やお友達と楽しく活動できるようになった社会性の成長も、リトミックを通じてできるようになった技能的な成長も、本人の大きな自信になっているようです。

我が家は4年かけて、ここまできました。ですから、そのときはできているようには見えなくても、結果をすぐに求めずに「いつか必ずできる」と子どもが発達する力を信じて、毎回小さなことでも一歩進めばOK!と認めてあげてほしいと思います。

あなたのお子さんにもぴったりの習い事が見つかり、お子さんの「好き」「得意」を伸ばす場となりますように!

執筆者:永崎りん

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