落ち着きがない2歳の我が子をプレ幼稚園に連れて行くのがつらいママへ。他の子と比べなくて大丈夫!できたことだけ注目するのがポイントです

落ち着きがない2歳の我が子と、お利口にできている子を比べてしまって、プレ幼稚園に連れて行くのがつらい…と感じていませんか。落ち着きがない=行動力がピカイチということ。「できた!」に注目して、子どもをぐんぐん伸ばす機会に変えちゃいましょう!

落ち着きがない我が子。プレ幼稚園に連れて行くのがつらい…

2歳児のお子さんで、「未就園児クラス」や「2歳児クラス」といったプレ幼稚園に通っている方も多いと思います。

保育園に通っていない、未就園児の親子にとっては、初めての集団生活!

「どんな先生かな?」「どんなことするのかな?」「お友達と仲良くなれるかな?」などと、親子共々ドキドキ通っていることでしょう。

そんな中、他のお子さんがお利口に先生のお話を聞いている中で、我が子が一人、落ち着きなく走り回っている様子を目の当たりにしたとき。

我が子が「他の子と違う」「うちの子だけできていない」という姿を見ると、

「もしかして発達が遅いのでは」と心配になったり、
「周りに迷惑をかけてしまっているし、しつけのなっていない親だと思われているかも…」と周りの目が気になって、つらくなったりしてしまいますよね。

何とかしなくちゃいけない。と、つい子どもを強く叱ってしまって、余計に荒れて手がつけられなくなってしまう…。

同年代の子どもと我が子が一緒に過ごす、初めての機会なだけに、色々と悩んでしまうことが多いことと思います。

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「なんとかしなきゃ」と叱ってしまっていた私

我が家には、現在5歳の娘がいます。生まれた頃から超がつくほど活発。いつも目が離せないくらい、ちっともじっとしていない子どもでした。

そんな娘が2歳のころ、「そろそろ集団で遊ばせたほうがいいのかな?幼稚園に慣れるためにも必要かな?」と思い、プレ幼稚園に通い始めました。

初めての登園の日。
小さな教室に、子ども用の椅子とすぐ後ろに大人用の椅子が用意されていました。

お友達は続々と子ども用の椅子に座っていく中、娘は、というと…

大人用の椅子に座っている私から離れない。無理やり離そうとすると飛びかかってきて押し倒されるくらいの強い力でくっついてくる。

かと思えば、「みんな、こっちにおいで〜!」と少し場所を移動するとなったら突然落ち着きなく動き始め、「みんなで踊ろう!」と言われたら、娘だけ、桁違いの激しさで踊り狂う…。

他の子はみんな、同じ2歳児でもとても落ち着いて過ごしていて、先生の言う通りにできているのに…

どうしてうちの子はできないのだろう?
どうしてうちの子はこんなに落ち着きがないのだろう?

プレ幼稚園に行って、他の子と比べて「落ち着きがない」ことを目の当たりにすればするほど落ち込み、しつけがなっていない親だと思われるのが嫌で、娘に「今は〇〇する時間でしょう!」なんて叱りつけてしまっていました。

親子共々つらい思いをして、私たちは何をしにここに来ているのだろう?と虚しくなったのを覚えています。

落ち着きがないのは脳が未熟なため。叱り続けると…

娘は、発達障害の診断がつくほどではないけれど、活発で元気な注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーン。行動のコントロールがとても苦手です。

行動のコントロールが苦手な子どもは、ちょうどいい「加減」ができないために、動きが激しく見えますし、「しつけができていないわがままな子」と思われがちです。

行動が目立つために、「〇〇してはいけません!」と叱られる機会がどうしても多くなるのも、このタイプの特徴かもしれません。

ADHD傾向の幼児、特に2歳児の場合、本人も好きで動き回っているわけではないことがほとんどです。理由は、脳の未熟さ。

脳は、場所によって細かく、どんな働きをするかが決まっています。特に、行動をコントロールする脳は前頭前野という呼ばれる場所で、発達の旬は8歳以降とまだまだ先。

2歳の子どもに「今は大人しくするのが正解だから、じっとしていなさい!」と言って「はいわかりました!」と行動をコントロールできるほうが奇跡、ということをおわかりいただけたでしょうか。

もし、脳が未熟なために「まだできない」ことを叱られ続けた場合、子どもとしては「そんなこと言ったってどうしたらいいの〜」とパニックになってしまい、余計に動きが激しくなる場合も。

叱ることで子どもを落ち着かせようとしているはずが、かえって刺激となって悪化させてしまい、また叱る…ということになっては、とんだ悪循環ですよね。

そして、もしプレ幼稚園に通って毎回叱られてしまうのならば、「ここに来るとなんだか叱られてばかりだから、もう行きたくない」とネガティブな記憶ばかり刷り込まれることになってしまいます。

その記憶が引き金となり、幼稚園そのものが「嫌なもの」となってしまえば、プレ幼稚園だけでなく、その後就園しても行きしぶりをしてしまう…なんてことになってしまうのです。

注目するのはできたことだけ!どんどん褒めて「行動力」として伸ばしましょう

もし、お子さんの行動のコントロールが他の子より苦手だなと感じたのなら、一番にしてほしいこと。

それは、「できた」ことだけに注目することです。

他の子どもが近くにいると、我が子の「できていない」ことばかりに目がいく気持ち、よくわかります。

けれども、脳の発達は、それぞれの領域が発達する順番も違えばスピードも違います。よく言われる「成長には個人差があります」を引き起こしているのは、脳の発達の差です。

幼児は、特に年齢が小さければ小さいほど、「個人差」がとても大きな時期ですから、まずは「他の子と同じようにできなければならない」という思い込みをなくすことが大事です。

その上で、我が子の「できた」ことだけに注目していくと、意外とたくさん見つけられるのではないでしょうか。

・予定の時間に出発できた
・途中寄り道したら、素敵なお花を見つけた
・先生と会ったときニコっと笑えた
・上履きに自分で履き替えた
・他のお友達におはようって言えた
・椅子に10秒座れた
・移動が誰よりも早かった
・おうちまで元気に歩いて帰れた

当たり前のことでも、できたこと、もしくはできるように挑戦していたことはたくさんあったのではないでしょうか?

これらを見つけたときにすかさず、「〇〇できたね!」「上手だね!」と言葉にして伝えることで、子どもは褒められてとても嬉しい気持ちになります。すると、「幼稚園に来ると、褒められることばっかりで、なんだか良い場所だな」と認識するようになります。

比べるべきは、他の子どもではなくて、前回の我が子と今回の我が子の様子です。

「前回は教室の外で走り回っていたけれど、今日は3分間もお部屋の中にいられた!」
「踊るとき、みんなと一緒にできた!」
「今日は前回より手をピンっと伸ばしてお返事できた!」

など、1日1つでも、前回より成長したところを見つけて、伝えるようにしてください。どんな些細なことでもOKです。

「できた」ことだけに注目して褒めていると、成功体験が積み上げられ、「もっと褒められたい!」とできることがさらに増えていくものです。

落ち着きがない子どもは、それだけ行動力があり、実はとても素直な子どもが多いです。褒められて自信がつけばつくほど、「良い行動」へと結びついていきます。

初めのうちは「できていないこと」ばかりでも、そのうち「できること」ばかりへと変わっていきますよ。

プレ幼稚園は、お母さんだけではなく、先生からも褒めてもらう絶好のチャンスでもあります。また、お家では体験できないことに挑戦する機会もありますので、小さな「できた!」をたくさん積み上げることができます。

ぜひ、お子さんの「できた」を見つけて発達させる良い機会ととらえて、ポジティブな記憶をたくさん作ってくださいね!

執筆者:永崎りん

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