こんにちは!ななほし広場編集部です。
2022年8月、【発達でこぼこのきょうだい子育てについての座談会】を開催しました。
この記事では、座談会後半の様子をご紹介しますね!
【きょうだいの子育て】に関する座談会を開催しました
2022年8月に開催した、ななほし広場のきょうだいの子育てに関する座談会の様子をお届けしています。
前編では、「きょうだいを比べちゃう」というお悩みについてお話しました▼
後編では、「きょうだいげんか」「時間管理」についてと、きょうだい子育ての良さについてお話した座談会後半の様子をまとめてお届けします。
ご参加されたママたちはこちら!
(詳しくは前編の記事をご覧ください)
(Iさん)
・3人(小3男・年長男・年少女)のママ
(Kさん)
・2人(8歳女・5歳男)のママ
(編集部ママM)
・3人(小4男・小2男・年中男)のママ
(編集部ママH)
・2人(小3女・小2女)のママ
(編集部ママS)
・3人(小1女・年中男・乳児女)のママ
トークテーマ③きょうだいげんか、どうしてますか?
編集部:
次は、きょうだい子育てで大変なことナンバーワン!?な話題です。
きょうだいげんかのお悩みや、こうしたらうまくいったよ!ということを教えてください^^
こんな理由で喧嘩が起こります…
ーー(Kさん)ーー
お姉ちゃんは昔から手が器用で、字を書き始めるのも読むのも早くて。本も空想的なものより現実的なもののほうが好きだったりするんです。
下の子は、男の子だからなのか、空想にふけっているようなことが多くて、その空想を本当にあったことのように話すんですが、
そんな弟に対して、「そんなことあるわけないじゃん!嘘つき!」と言って…
嘘つきじゃなくて空想を話しているだけなんだろうなと思うので、「そうなんだね」と私は聞いているんですが、
「(姉)そんなことあるわけないじゃん!」「(弟)でも見たんだもん!」みたいなやりとりから喧嘩が始まることが多いです。
あとは、下の子はまだ5歳で、こぼしてしまったり、癇癪でものを投げてしまったりすると、「投げちゃダメでしょー!!!!」とお姉ちゃんが叱りにいって、喧嘩につながっていく…ってことが多いです。
ーー(編集部ママS)ーー
そのシチュエーション…我が家でも見たことある気がします(笑)
一緒にいると、そういうようなことが1日に何回かあって、喧嘩をしてない日はないんじゃないかって思います…。
ーー(Iさん)ーー
上2人がもう本当にすごいです、生傷が絶えないです。たまにアザを作って保育園の先生にギョッとされたこともありますし(苦笑)。
一番上の子は、ADHD傾向はありますがこだわりはなくて、「ルール?なにそれ?」という感じなんですが、
真ん中の子は、ASDの傾向もあるのでそこそここだわりがあって、「お兄ちゃんがルールを守れないのが許せない!」ということがきっかけでよく喧嘩になっています。
そういう、(特性の)違いから生じる喧嘩が多いかなと思います。男2人だからもう本当にすごいですよ。
編集部:
子どもそれぞれで、自分の正義に従って、自分なりの理由があるからこそ喧嘩につながってしまうんですよね。
それもわかるけれど、実際それに付き合うママも大変ですよね…。
きょうだいげんかのおすすめ対応はこれ!
ーー(Iさん)ーー
それで一回やってみたのが…汚い言葉を使って喧嘩をしていたので、「喧嘩をしても良いけど、「バカ」「アホ」(他二つ)の4つの言葉を使わずに喧嘩して」と。
そうすると、言っちゃいけない言葉はウッと飲み込んで、ちゃんとお互いのどこが気に入らないかを言うという感じでやっていましたよ。
にしても、男2人なのですごいです。結構激しくてこっちも疲れちゃうので、心身が怪我することがなければ放っておいちゃってます。
ーー(編集部ママS)ーー
それ良いアイディアですね!うちもやってみようかな^^楽しく乗り切れるようなアイディアがあると、ママが楽になりそうですね。
うちは昨日ちょうど、子ども同士で協定を結んでいて、喧嘩になりそうになったら上の子が「ケンカは〜」と言って、下の子が「しない!」と言うって決めてました(笑)。
子ども自身に余裕がないとできないかもしれないですが、合言葉のようなものを決めておくのも良いですね。
あと、子どもたちと「小さい声だと喧嘩にならないね」と気づいたことがあって(笑)。喧嘩したくなったら小さな声でやって!というのも、結局喧嘩にならなくて面白いかもしれないです。
3人兄弟ママのMさんも、いろいろアイディアありそうですね!いかがですか?
ーー(編集部ママM)ーー
うちもずっと喧嘩してるかずっとゲームしてるかの兄弟なんですが(笑)、私がなんとかしよう!と思っていくと、怒ってる人が増えるだけになることが多くて、みんな怒っててよくわかんない!みたいになっちゃって…
で、意外と、子どもたちって、喧嘩してても少しすると、けろっとして仲良くしてることもよくあって。喧嘩しても良いんだなって思ったりとか。
3人いるので、結構バランス取ったりもするんですよね。こっちの2人がドンパチやってたら、1人が調整役に入ったり、おとなしくしてたりとか。社会があるなって。
結構子どもって(自分たちで解決できるような)力があるんだな、と思えるようになると、喧嘩しても良いんだなって思えるときもあります。
だからできるだけ、子どもたちが仲良いときに「仲良いじゃん〜!」と思うようにしています。
編集部:
危ないことはしっかりと制止しつつ、子どもたちの力を信じてまかせてしまう!というのも大切ですね。
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トークテーマ④きょうだい全員分の対応で、時間がない!
編集部:
きょうだいがいるとその分、物理的に時間が取られますよね。
お悩みや、こんな工夫で乗り切っているよ!ということがあれば教えていただきたいです。
ーー(編集部ママS)ーー
実は私、今一番聞きたいことがこの話題で!
…というのも、我が家は次女が4ヶ月前に生まれて3人きょうだいになったんですが、人が1人増えると予定の管理がますます難しくなって…
例えば、予防接種の予約を入れようにも、上の子の予定があるからこの日は無理で…といった感じで、まだ乳児ですがすでに難しさを感じていて、これからどうなるのだろうと不安です…。
皆さんはいかがですか?
予定の管理が大変で、ママがキャパオーバーしちゃいます…
ーー(Iさん)ーー
うちの場合、時間がなくて大変な理由の一つが、真ん中の子と一番下の子が療育に通っていることかなと思います。
療育はすごく良いところで、子どもたち2人ともすごく楽しんでやっていて。
しかも、行けばぐんぐん伸びていくのが感じられていて、本当にすごく良いところなので、行ける期間はきちんと行かせてあげたいと思っています。
ですが一方で…、平日で週2回、午前中だけとか曜日が違うとかで、送迎が大変なんです。きょうだい同じ時間だったら良いんですけど、年長と年少なので妹が午前・兄が午後、しかも曜日も違うという感じなので、今年はもうてんやわんやです。
それでいて一番上の子も学習面の苦手さが出てきていて、スクールカウンセラーさんと問題点の整理をする時間を取ったり…ということもやっていると、やっぱり忙しいですね。
3人の問題が全部一斉に起こると、精神的にもやつれてしまったりもします。
ーー(編集部ママM)ーー
私も、自分の仕事に加えて、子ども3人の小学校や幼稚園の行事とかPTAの役員とか町内会の役員とか…キャパシティーオーバーしちゃってました。
編集部:
子どものことをすべてこなしていくのは、物理的にも精神的にも大変ですよね…。
予定の管理や時間の作り方とか、何か工夫されていることがあれば、教えてほしいです。
こんな工夫で乗り切っています!
ーー(編集部ママM)ーー
夫とカレンダーのアプリで共有していて、お互いの予定と、子どもの予定も「この日は半日」「こんな予定がある」と色分けして書き込んでいます。
お便りも、全部写真に撮って、そのカレンダーにくっつけています。締め切りがあるものは「この日までに〇〇をする」と書いておいたりして。
すべてカレンダー上に書いて管理するようにしています。
習い事は、近いところが楽だな…と最近思っていたところです。前は少し遠いところでやっていたんですが、家から歩いて行けるところに変えたらとっても楽になりました。
ーー(Kさん)ーー
カナダ在住なんですが、カナダって、小学生でも保護者が一緒じゃなきゃいけなくて、友達の家に行くにも、学校も、習い事も全部送り迎えが必要なんです。
習い事でいうと、日本語をやってほしいので日本語の先生のところに行かせようとなると、結構遠くの先生しかいなかったりするから、わざわざ遠いところまで行ったりして…。
ドライバーみたいな感じになってしまうので(苦笑)、朝早く起きて、夕ごはんの支度までしちゃっています。帰ったらあたためるだけ、焼くだけで済むくらいに。
ーー(編集部ママH)ーー
夏休みとか、みんなで一緒にいると自分のやることが全然進まないので…
お友達の家に遊びに行ってくれると時間ができるのでありがたい!って思います。お友達の家に行くときは、上の子のお友達のところに下の子も一緒に行く感じになるので。
それと逆で、自分が出ていくことで時間を作る感じで、お留守番をさせるのも良いなと思ってやっています。2人で家にいてもらって。
ママも自分の時間を作るの、大切ですよね。
ーー(編集部ママS)ーー
お留守番させるのも、きょうだいがいるから安心できるという部分もあって、良さの一つですよね。
ーー(編集部ママH)ーー
そうそう。お友達の家に行くのも、1人だったら心配だけど、2人で行くから気をつけあって行けるし、安心して行かせられるところもあります。2人で一緒に行動してくれるの、良いなと思います。
編集部:
子どもの予定や対応で忙しくなるからこそ、ママ自身が自分を整えるための時間も意識して取っていきたいですよね。
大変ですが、先輩ママたちの工夫を真似しながらやっていきたいと思いました!
ママの時間の作り方についても座談会をしました。こちらもぜひ参考にしてくださいね!▼
きょうだい子育ての良さを語ろう!
編集部:
最後に、きょうだい子育てのほっこりエピソードや、きょうだい子育ての良さについて語り合いましょう^^
ほっこりエピソード
ーー(Kさん)ーー
下の子が、いたずらではないんですが高いものを壊してしまったことがあって。怒ってはいないんだけど、私が「えーっ!…」となってしまったときに、下の子がどうしよう、と泣いてしまって。
そんなときに、お姉ちゃんが駆け寄ってきて、「大丈夫だよ、わざとじゃなかったんだよね。」と。
わあ、優しいって思って。怪我をしたときに絆創膏を持ってきたりとか。
お姉ちゃんの優しさが、弟がいることによって見えるなあと思います。
ーー(編集部ママS)ーー
うちも、上の子たちが、4ヶ月の三番目のこと、すごくよく面倒みてくれるんです。そういう姿を見ているとほっこりしますし、赤ちゃんが育っていく姿を間近で見ていけるのもきょうだいがいる良さだなと思っています。
ーー(編集部ママM)ーー
喧嘩もするんだけど、なんだかんだお兄ちゃんにくっついていく下の子だとか、
川遊びに行ったとき、上の子が下の子をすごく心配してくれて、川の中でずっと捕まえていてくれたりとか、登っていくときに守ってくれたりとか。
私がプチンとキレちゃったときも、他の子が「でもさ、さっきこんないいことしてたよ〜」と一生懸命フォローしてくれたりして。
そういう姿を見ると可愛かったり、きょうだいがいて良かったなと思ったりして、ほっこりします。
ーー(編集部ママH)ーー
私は自分が一人っ子なので、そういうの良いなって思うときは、2人でこそこそ何かたくらんでいるときです。お祝いとか、プレゼントとか。
私に対することは2人だけの内緒でやっていて、明らかに何かを企んでいるとわかる内緒なんですけど(笑)、そういう姿を見るとほっこりします。
親とも友達とも違う関係がいてくれること
ーー(編集部ママH)ーー
親と子ども一対一ではないから、きょうだいが第3の居場所な感じで。友達とも違うし、親でもないし、なんとも言えないそういう関係がいいなあと思います。
ーー(編集部ママS)ーー
夏休みとか家にいる時間が長いときは、なんだかんだ一緒に遊ぶので、きょうだいがいてくれて良かったなあと思う瞬間です。
たとえ私がぎゃーっと怒っちゃっても、きょうだいがフォローしてくれたりもするので(笑)、親も子もお互いに逃げ場があるのも良いなあと思います。
きょうだいがいるからこそ、一人一人の個性に気づける
ーー(Iさん)ーー
3人育てて、子どもってどうなんだ、人間ってどうなんだ、とわかってきたところがあります。
人は生まれ持った性質があるから、どうしようもないことはいくら怒ってもダメなんだと、3人に接してみてわかってきました。
他人に対しても、「努力していないだけでしょ」と思っていたかもしれないけれど、無理なものは無理だし!と思えるようになったのも、3人育ててきたからかなと思っています。
ーー(編集部ママS)ーー
私も、Iさんと同じです。
たとえ3人目でも、成長や発達の悩みは尽きない!というのはあるんですが、3人目を産んでみて、赤ちゃんでも生まれながらに性格や個性があるんだな〜と感じています。
よく育児書に書いてある「成長には個人差がある」が、実感としてわかってきたのは、きょうだいがいるおかげだなと思います。
ーー(編集部ママM)ーー
一人一人ほんとうに違ってて、それぞれに可愛いし、それぞれに面白いし。
発達について勉強したおかげか、「この子はここが苦手だけど、ここが伸びそうだな。ここが好きなんだな。」ということに気づけるようになって、だから面白いなと思います。
編集部:
みなさん、とても参考になる素敵なお話をありがとうございました!
またぜひお話を聞かせてくださいね^^
編集者:ななほし広場編集部
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