子どものイライラ感情はこう抑える!脳の働きを活用して不機嫌MAXピンチを発達加速チャンスに変えましょう

子どものイライラを何とかしようとして、一生懸命言葉で説明して伝えようとしているママはいませんか?もしかしたら、それは負のループを生む対応になっているかもしれません。この状況を落ち着かせるために、脳の働きを活用したこんな方法をおすすめします!

子どもを「論破」していませんか?

子どもがイヤイヤ癇癪を起こして不機嫌になってしまったとき、あなたはどのように対応していますか?

過去の私は、大人の語彙力で息子を論破するという荒っぽいやり方で彼のイライラモードを鎮圧していました。

よりによって言葉の発達がゆっくりな息子に「お母さんの言い方、なんかイヤ!」と言わせてしまったことがあります。

きっと息子にとっては精一杯の表現だったに違いありません。本当に申し訳なかったなと反省の気持ちでいっぱいです。

イライラしているときに言葉が届かない理由

脳は意外と不器用!?同時にあちこち働かない

感情を爆発させ、周りのことがまったく見えていない―

こんな風にイライラしている状態のとき、脳の中では扁桃体という感情系エリアの中心が活発に活動しています。

こんなとき、落ち着いてママの話を聞こうと耳を傾けることはなかなか難しいもの。多くの方が簡単に想像できることではないでしょうか。

実はこれ、脳科学的にも矛盾のない状態なんです。

というのも、脳はエリアごとにいろいろな役割があって、同時にあちこち働かせることが苦手です。

たとえば、音楽を聴きながら本を読んでコーヒーを飲む…という状況。

一度にいろいろなことをしているつもりでも、きっと「あ、この曲いいな」と思っているときに本の内容は頭に入っていないでしょうし、本の内容に集中しているときはコーヒーのことなんか忘れているはずです。

脳の感情系エリアとは

特に、感情系エリアは脳の中でもかなり原始的な働きをするエリアなので、本能として瞬間的に、優先的に働いてしまう傾向があるそうです。

大人でもイライラ~!!となっているときに、冷静な判断ができないことって多いですよね。

カッとなって感情にまかせて子どもを叱り飛ばし、後々になって「なんで私はあんな言い方をしてしまったのか…」と自己嫌悪に陥る場面は子育て奮闘中のママあるあるではないでしょうか。

ママのイライラにはこんな背景も!子育て世代のママ必見です▼▼

実例紹介~届かなかったパパの言葉

こんな場面にド正論はNG!

実際にわが家であったパパと息子のエピソードを紹介します。

息子が「明日は早く起こしてね」とお願いしていたのに、パパが寝坊して予定通りの時間に起きられなかったことがありました。

案の定、息子は一気に不機嫌MAXに…。

そのときパパが発していた言葉は、「自分だって人間だから失敗することがある」「そもそも自分で起きるべき」「次からは起きられるように目覚まし時計を買いに行こう」といった内容でした。

このパパの発した言葉はけっして間違いではないし、むしろ解決案まで提示されて社会人としては花マルなのかもしれません。客観的に見たらド正論ですよね。

ですが、息子のイライラは落ち着くどころかヒートアップしてしまいました。

なぜかと言うと、彼の感情系のエリアが超活発に活動していたからに違いありません。

きっとリラックスして落ち着いている状態であれば受け止められた言葉も、イライラしているときにはまったく届かないのです。

負のループを生む対応にご注意を!

ちょっと想像してみましょう。

予期せぬ出来事にイライラしている私。そして、自分のことを棚に上げて正論を振りかざしてくるパパ。

ちょっと嫌ですよね。余計イライラします。(笑)

それが、まだ子どもだと言い返す力も不十分ですし、モヤモヤが残ってしまうのです。

どうしようもなくてイライラを爆発させるという方法で反撃するので、その反撃を受けたパパも「何を!?パパが悪いって言うのか!?」と怒鳴り散らすという負のループが生まれます。

火に油をそそぐことになってしまうので、このような場合に大人の正論を前面に押し出す対応はおすすめできません。

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子どものイライラをすっと抑える秘訣

正論を聞かせる前にやるべきこと

このとき、わが家のパパはどのように対応すればよかったのでしょうか?

このとき絶対にやるべき対応は、まず子どもの気持ちをクールダウンさせること(感情系のエリアを落ち着かせること)です。

今回のエピソードは約束が守れなかったパパにも非がありますので、当然謝ることは必須でした。

たとえ謝っていたとしても「ごめん、でもさ…」と、直後に難しい説明が入ってくるようであれば、それは子どもにとって謝罪だとは受け止められません。ご注意くださいね。

もしイライラの原因が大人側に非のない出来事だった場合も、まず子どもの感情系のエリアを落ち着かせることに徹しましょう。

しっかりと彼らの様子を観察して、今何を感じているのか分析してみてください。そして、その感情を代弁してあげましょう。

「早く起きられなくて悲しい気持ちになったよね…」これだけで、かなり高確率で感情系のエリアを落ち着かせることができると思います。

このとき、子どもが嫌がらなければ膝に座らせる・手を握るなどスキンシップをとりながらお話してあげるとより効果的ですよ。

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ピンチをチャンスへ変えるママになろう

感情系のエリアが落ち着いてきたら、次に働かせるのが思考系のエリア

もし正論を伝えるのであればここからです。

「パパ、疲れていて起きられなかったのかも」「パパに頼らずに起きるにはどうすればいいかな?」などと、状況を分析して考えるためのヒントになる声かけをしてみましょう。

わが家の息子は、言葉で説明されると安心してすっと吸収できるタイプなので、イライラが落ち着いてしまえばあとはこちらの声かけ次第。

人の気持ちを想像する練習、解決方法を考える練習、言葉で説明する練習…この状況に集中しているだけに、ピンチは発達加速のチャンスに早変わりなんです。

あなたのお子さんはいかがでしょうか?

ぜひ、試してみてくださいね。

次はどんな声かけをする?「行動」すると発達が加速します▼▼

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執筆者:大塚 ひかり

▼負のループは必ず抜け出せます。ママが一歩を踏み出そう!

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