子どもの特性に振り回される負のループから抜け出したいと悩むママに!その秘策は自分の脳にご褒美を届けること‼︎育てにくいと感じる発達障害の子どもにぜひ実践してほしい笑顔活用術を、シリーズでお伝えします。第3回目は、〜笑顔はご褒美編〜です。 |
発達障害の子ってなんだか育てにくい
発達障害の子どもを持つママの、「わが子ってなんだか育てにくい、他の子とは何かが違う」と感じるそのお気持ち、とてもよくわかります。
私にも発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の2つのタイプを併せ持った小学生の女の子がいます。
小さい頃は、ADHDの特性である、衝動性・不注意といった行動面の困りごとに振り回され、いつも子どもを注意しているガミガミママでした。
高いところがあれば登ってしまう、
興味のあるものはすぐ触ってしまうなど
「やめて‼︎触らないで‼︎ダメでしょ‼︎」といったように、子どもの行動を止める否定的な声かけばかりしていたように思います。
さらに成長とともに今度は、コミュニケーションの苦手さや、強い不安感といったASDの特性が目立ち始めました。
ネガティブな記憶力が非常にいい娘は、
「きっと失敗するからやらない、どうせまた怒られる」と、どんどん消極的になっていきました。
今までの活発さはどこにいってしまったの⁈と私の理解も追いつかず、何をやるにも後ろ向きな娘の態度にイライラしてしまうこともありました。
悪い方向への妄想が激しく、気持ちがネガティブになりがちな娘に巻き込まれて、私までネガティブを背負って歩いているような状況。
いつも笑顔で子育てしたいと思っていた私は理想と現実とのギャップに驚愕…
さすがにこのままではまずい‼︎なんとか笑顔を取り戻したい‼︎と、学ぶ決意をしたのです。
笑顔は脳のご褒美に
笑顔で子育てが理想だと思っているママ、きっと多いですよね。私もその一人でした。
いつも子どもを叱ってばかりで眉間にシワを寄せているママと、いつも笑顔でニコニコ輝いているママ、当然後者の方が理想的ですよね。
子どもにも、笑顔のママの方がいい影響があることは言うまでもありません。
その笑顔の効果を脳科学的な視点から、今回は脳の報酬系、つまりご褒美という観点から詳しく解説していきます。
▼ママの笑顔の効果をシリーズで詳しく解説しています。
第1弾・第2弾はこちらから‼︎ぜひ併せてお読みくださいね。
『ママの笑顔最強説⁈育てにくいと感じる発達障害の子の脳に届ける笑顔活用術〜①作り笑顔で脳は騙せる⁈編〜』
『ママの笑顔最強説⁈育てにくいと感じる発達障害の子の脳に届ける笑顔活用術‼︎〜②子は親を映し出す鏡!?編〜』
笑顔の効果には脳の報酬系を活発にさせる仕組みがあるということがわかっています。
笑顔になると表情筋が刺激を受け、ドーパミンやセロトニンといった快感情を引き起こす神経伝達物質が分泌され、ポジティブな感情が生まれるのです。
これが、笑顔が脳のご褒美になる仕組みの正体。
ママ自身が笑顔を意識することで、脳内では自分にご褒美をたくさん与えていることになるのです。
そして脳には、無意識に相手の感情を自分のことのように捉えてしまう「共感機能」があるので、笑顔を向けた子どもにもこの効果は伝染します。
子どもの脳内にも同じように、笑顔のご褒美を届けることができるというわけです。
笑顔になることで私たちの脳には、こんなにもたくさんのいい効果があるとわかると笑顔でいないなんてもったいないとすら感じてきませんか?
さらに、この脳の報酬系の活動は、ご褒美を期待したときに一番活動が盛んになるとも言われています。
ママがポジティブなコミュニケーションを重ねていくと、ママの笑顔見たさに子どものいい行動がどんどん増えていくということはよくあります。
ママが学ぶと、子どもにポジティブに関わることが当たり前になります。
ポジティブな関わりをすれば、子どももポジティブな反応を期待し、ポジティブな行動が増えるといういいサイクルが回り始めます。
ご褒美の仕組みをフル活用‼︎かけ算的に笑顔を増やそう
この笑顔が脳のご褒美になる仕組みを味方につけて、自分の周りに笑顔を増やすために、まずは「見た目から」を意識してみてください。
たとえば、本当はネガティブな気持ちだったとしても、意識的に口角を上げてみる・姿勢を整えてみるなどです。
また、自分自身の視界に入るものを整えることも効果的です。
散らかった部屋を片付ける、カーテンの色味を明るいものに変えてみるなどもいいと思います。
最近オシャレもできていない…と感じるのであれば、思い切ってメイクや髪型、服装など見た目から何かを変えてみるのも1つです。
見た目が変わったことで、心踊る何かを実感できると思います。
自分自身の気持ちをどうにかポジティブに持って行こうと思っても、負のスパイラルに陥っている状況ではなかなか難しいものです。
けれど、自分の見た目を意識したり、身の回りの環境を整えたりすることなら、その気になればすぐできます。
どんなに小さなことからでもいいのです。それがママの笑顔に繋がることならなんでも。
まずは、笑顔でいるための「小さな努力」を始めると、
ママが笑顔でいる
↓
自分自身の感情をポジティブにする
↓
子どもにポジティブな関わりを生む
↓
ポジティブな感情を伝えられる
↓
子どものポジティブな行動を引き出す
と、そこからかけ算的に笑顔を増やしていくことができることは、科学的に証明されています。
まさに、自分の周りをポジティブで埋め尽くす=「笑う門には福来たる」というわけです。
育てにくいと感じる発達障害の子の子育てで、何かを変えなきゃ‼︎と頑張っているママへ。
小さなことでも、まずは見た目を変えてみる‼︎ことからはじめて、笑顔の子育てを手に入れてくださいね。
心から応援しています!
執筆者:永作瑛里
▼何かを変えたい‼︎と思ったら…たくさんのヒントがここにはあります