忙しすぎる発達障害の子育て中のワーママ、両立の悩みは「働き方の常識」から考えてみませんか

忙しすぎる働くママの悩みを解決
子育て中の働くママの悩み、仕事との両立。しかも手がかかる発達障害の子育てとなると、時間がなく忙しすぎる毎日ですよね。ワーママでも最低限の育児だけでなく、子どもの能力を伸ばしてあげたい悩みもある。それを解決するにはまず、ママの「生き方・働き方の常識」を考えてみることから始めましょう。

発達障害の子育てと両立しながら働くママは、忙しすぎるのが悩み!

幼児の子育てママって、毎日忙しいですよね。家事も子どものお世話も、幼稚園や保育園に入園すればその準備も…。その子育てに加えて、お勤めの仕事を持っているフルタイムやパートで働くママは、もっと忙しい。

それに子どもに発達障害・グレーゾーンがあると支度のサポートや癇癪ぐずりの対応などもあって、ますます時間がないことが悩みですよね。けれども、子どもの能力を伸ばすために家庭での対応や療育など、できることはやってあげたい…というのが親心。

仕事と子育ての悩みをどうにか解決できる方法はないのか、と考えた時に重要になってくるのが、ママ自身の「生き方・働き方」なのです。

子どもの「学ぶ力」と、ママの働き方に関係性はある?

そこで今回考えてみたいのは、伸ばしてあげたい子どもの能力の1つ、「学ぶ力」についてです。

子どもの生きる力や学ぶ力については、様々な調査や研究が世界中で行われています。

幼児期の子どもの成長への投資が最もその子の人生に影響を与えるということを示したアメリカのペリー幼稚園プロジェクトは有名ですね。

親の経済状況と子どもの学ぶ力は相関が高い…というのが、世の中の暗黙の常識として浸透してきているように感じます。

だけど、親の経済状況なんてちょっとやそっとじゃ変えられない!というのも常識です。そんな考えても悲しくなるお悩みテーマはこちらでは扱いませんのでご安心を^^

ワーママは不利?受験生と「発達障害の子育て」の悩みの共通点

学校の勉強のできを「学力」と捉えるのであれば、結論から言うと、フルタイムで働くママは、パートタイムや専業主婦、フリーランスのママに比べると、圧倒的に不利、ということが様々な調査をもとにわかっています。

理由は、子どもの勉強に手をかけてあげられないからこれにつきます。

調査の多くは「受験」を切り口に行われているものが多いのですが、フルタイムで働くママは、小学校や中学校の受験においては圧倒的に不利なのだそうです。

フルタイムで働くママが子どもの「受験」に不利な理由は2つあります。

「一つは、受験の準備には手間がかかるから」

塾の送迎などで物理的に時間が取られることに加え、勉強の習慣を家で定着させるのに、まだまだ幼児や小学生では本人任せではうまくいかず、ママのサポートが必要なこともその理由です。

「もう一つの理由は、私立小学校は専業主婦前提の保護者活動が多いから」

これは2014年のデータではありますが、私立の有名校ほど、学校行事やPTAの活動など、子どもの教育に親が一緒に関わることを求める学校がとても多いのだそうです。

ですから、私立校は学校へ入っても親の出番が幼稚園並み・・・と言うところは多いです。おまけに公立に比べて遠くまで通うことになるので送り迎えの時間も必要になります。

これらって、発達障害の子どもたちに置き換えたらぴったりと当てはまりませんか

本当は療育やソーシャルスキルなど、発達障害の子どもに必要な学びの場所に連れて行ってあげたいけど・・・
一人で勉強させるのは至難のわざだと分かっているけど・・・

仕事が忙しすぎるから丁寧に見てあげられない!

働くママ、とくにフルタイムママはそれも悩みですよね…

学校選びにおいても、我が子の特性にフィットした新しい学校を選ぶ方も少なくないですし、公立でうまくいかずに学校を途中で変えるということも、現状として発達障害の子どもにはよくあります。

このように、受験生と同じ状況が発達障害のある子どもに起こりやすいのが現状ですから、子どもに手をかけるという点では、フルタイムで働くママが不利ということになります。

働くママが有利なのは、教育にお金をかけられることだけど…

しかし、子どもの発達特性にあった教育を!と思うとお金がかかりますから、ママが働いていることはとても大事になります。

だけどママの働き方によっては、
お金があったところで、物理的にその選択ができない!

というジレンマが、受験生然り、発達障害の子育ての悩みにもついて回ると言うことを、子どもが幼児のうちから知っておかないといけないですね。

働くママ

仕事と両立して子どもを伸ばしたいワーママが抑えたいポイント

手間のかかる発達障害の子育てではワーキングマザーは不利…
けれども、
子どもの特性にあった教育にはお金がかかるからママが働くことは大切…

じゃあどうしたらいいの!?とお悩みのママ。

ママの仕事と、発達障害の子どもを伸ばす子育てを両立する上で、これさえできていれば、子どもの「学ぶ力」は育てられる!という2つのポイントがあります。

今、この記事を読んでいるあなたは恐らく、
「発達障害の子の子育てと仕事の両立って大変…」
「子どものことを考えると、今の働き方でいいのかな?」
という悩みがあるかもしれません。

これからお伝えするポイントが、「今の自分の働き方でできているか?」を考えながら読んでみましょう。

「子どもにじっくり付き合える時間的・精神的余裕があるか」

働くママが子どもを伸ばせる子育てのポイントの1つ目は、子どもの「なんで?」「どうして?」一つ一つにじっくり付き合える時間的・精神的余裕があること

子どもの知的好奇心を伸ばす上でとても大切な点です。

とくに、発達障害の傾向がある子どもは、「なぜそれ!?」というような、大人が一瞬理解しがたいものに興味を持つことが多いですよね。

道路の標識や
横断歩道の白線の数や
色石ころマニアや
虫マニア。

幼稚園に連れて行くにも途中で何度も何度も立ち止まる為、大人の足で5分で着くところが、30分かかったりするのが発達でこぼこの子どもたちの世界。

限度はもちろんありますが、この時に、一緒に立ち止まって子どもの見ている世界を「面白いね」って言えるのか、

「そんなつまんないもの見てないの!ほら、早く!幼稚園遅れちゃう!」(自分の仕事も遅れちゃう!)という関わり方を続けるのか。

精神的・時間的余裕をなるべく持てるような仕事の選び方をすることが、その後のお子さんの人生に大きく影響します。

仲良しの親子

「ママが学び続ける姿を見せられるか」

そして、働くママが子どもを伸ばせる子育てのもう1つのポイントは、ママ自身が学び続ける姿を見せることです。これ、ものすごく子どもへの影響が大きいです。

幼児期から取り組めば、「学ぶのが当たり前」「学ぶのは楽しい」という前提を就学前に子どもたちにプレゼントすることができますし、学齢期になるとお父さん・お母さんへの憧れや尊敬につながります。

自分は勉強していないのに子どもにだけガミガミいうなんて、もっての外ですからね…。子どもの信頼をなくします。

「学び続ける」環境としては、働いているママの方が有利かもしれません。

仕事のために毎朝新聞を読んだり、資格の勉強にチャレンジしたり、本を買って読んだりと、必要に迫られる場面が多いからです。

だから専業主婦の方も、片付けの資格を取ったり、趣味の勉強をしたりと、前向きに学び続ける姿をお子さんに魅せることって、実はとても価値のあることなんですよ^^

反対に、たとえ働いていたとしても、いつもマンネリの仕事で、学ぶ機会も、向上心もないような状態でいつまでもいるのは、子どもにとってもマイナスです。

おまけに仕事のグチを言う、なんていうのは言語道断です。

「大人って大変そうだな…」
「仕事って辛いものなんだ…」

そんな当たり前を植え付けられてしまった子どもが将来に希望なんて持てるはずありませんから。

仕事のグチはNG!「大人になるって楽しそう」と思える働くママになろう!

「学ぶ力」を伸ばす子育てとママの働き方を両立するには、「子どもにじっくり付き合える時間的・精神的余裕があること」「お母さん自身が学び続ける姿を見せること」がポイントでした。

とはいえ、「子育てに仕事に忙しすぎる毎日で、私にはそんなことは無理…」と思ったあなたへ、こんな働き方があることもお伝えしたいと思います。

忙しすぎる公務員のお仕事をやめて、私と一緒に仕事をしているママ仲間が、こんな近況を知らせてくれました。

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息子(2才)、ここ数週間イヤイヤ期まっさかり!ほんとに「やだ!」しか言いません(笑)

2歳児研究を進める私としては、良い研究材料をありがとう!としか思えず、あの手この手を試しては実践研究を進めています。

悩みごとをありがとう!と思えるお仕事、なかなかないですよね!
(SさんのFacebook投稿より)

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Sさん、イヤイヤ期の悩みを「ありがとう」って言えるなんて、なかなかの強者ですよね!

ママが子どもに付き合えるゆとりを持ち、子育て自体を仕事にすることで、子どもと関わる時間が全て、学びと仕事の時間になっているんです!

このように研究熱心なママのもとで育つ子どもなら、 「大人になるって楽しそう!」と思う環境でこれからスクスク育って行くことでしょう。子どもの将来が楽しみです。

好奇心旺盛な子ども

今までの「自分の常識」になかったママの働き方も描いてみませんか

そして、どんな働き方のワーキングマザーでも専業主婦でも、この2つのポイントがクリアできていれば子どもの「学ぶ力」を伸ばす子育てができます。

そしてもう1つ大切なこととして、
Sさんのように、世の中にはいろんな仕事の仕方があることもぜひあなたに知っていただきたいなと思っています。

「仕事も家庭もうまく両立できる仕事なんて、そんな条件のいい仕事あるわけない!」

という、今までの「常識」で物事を見ていては見つけられない、新しい情報がたくさんあります。

「大人になるって楽しそう!」と子どもの将来のために、ぜひあなたには、自分が心から望む生き方・働き方を描くことから始めて欲しいなと思っています。

幼児期、大事ですよ!!

執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)

▼発達障害の我が子を伸ばすために、まずは自分が望む生き方・働き方の描き方を知りたい!というママはメール講座でお伝えしています!

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