何度言っても伝わらない、指示が通りづらいと感じる子にダメ出しばかりになっていませんか?お子さんはママの声を聞くための「耳の準備」が整っていないのかもしれません。本当に伝えたいことを一発で伝えるためのシンプル方程式をご紹介します。 |
話を聞かない子にイライラ。親子でつらかった日々
何度言っても伝わらない、なかなか行動にうつせない、
そんなマイペースな子の子育てで、毎日指示出しばかりを繰り返し、イライラが募ってしまっていませんか?
何度も同じ指示を繰り返すうちに、「もう、いい加減にしなさい!!何度言ったらわかるの!!」
と、気付けばダメ出しばかりになってしまっている自分にウンザリといった経験はありませんか?
子どもが一度で動いてくれたらこんなにイライラせずに、穏やかなコミュニケーションが取れるのに…
ママの一度の声かけで「はぁ〜い!!」と素直に行動にうつせる他の子どもを見て、なぜうちの子には私の言葉が響かないの?
わが子を言い聞かせることができない自分はなんてダメな母親なんだと肩を落とし、子育てに対する自信を失いかけているママ。
過去の私もそうでした。
伝わらないことでイライラし、ますます子どもは聞く耳を持たなくなる…といった負のスパイラル。
お互いのためにもこのままではよくない!!負のスパイラルから抜け出したい!!
と、思っている方には、まずお子さんの「聞く耳」が今どんな状態なのか?を知るところから始めていただきたいと思います。
だから親の言うことを聞かないのか!子どもの「聞く耳」のフタは完全に閉じています
「私の声、届いてる?響いてる?」
そう感じるお子さんの「聞く耳」は、完全にフタが閉じている状態になってしまっているのかもしれません。
それには大きく2つの理由があります。
ダメ出しばかりの経験の積み重ね
まず1つ目の理由はズバリ!!日々のダメ出しばかりの経験の積み重ね。
つまり、聞きたくないから聞いていないということです。
幼児期の子どもや発達でこぼこのあるパステルキッズにとって、指示を聞いて行動に移すというのは元々ハードルが高いことです。
単純にわからないから身動きが取れないということです。
それなのに、ママや周りの大人が同じ指示を、ましてやどんどんヒートアップしながら繰り返していったらどうでしょう?
子どもには指示の内容よりも「ママ怒ってるな…」というネガティブな感情だけがインプットされ、行動に移すどころか聞くことをやめようという思考回路になってしまいます。
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感覚的に空気を読んで無意識にシャットダウン状態
さらに、2つ目の理由として「敏感さ」が挙げられます。
幼児期の子どもや、発達でこぼこのあるパステルキッズは私たち大人よりも敏感な感覚を持っています。
大人に比べて知識や経験も少ないので、物事の判断基準を「自分の感覚」に頼っていることが多いのです。
言葉の内容を聞いて判断できる私たち大人に比べて、内容よりも空気感を優先して判断してしまっているということになります。
ですから、ママがどんどんヒートアップしていく様子を間近で見ているとどうなるか?
その空気感だけを敏感に察知して、無意識にネガティブから自分の身を守る行動=聞く耳のフタはピッタリ閉じるということに繋がってしまっているのです。
「聞ける耳」は”否定<肯定”のシンプル方程式でOPENにせよ!!
子どもに自分の声が響かないって、とても辛いですよね。
日々の積み重ねで無意識に閉じられてしまった子どもの「聞く耳」のフタは、いくら力ずくでこじ開けようとしてもうまくいくはずがありません。
だったらどうしたらいいのか…答えはシンプル!!
否定<肯定の方程式を成立させること
つまり、子どもにネガティブな情報は与えずポジティブを多く届ける!!ということです。
ネガティブな情報を与えない
具体的には、繰り返す指示にもヒートアップしないこと、そして日頃から注目を増やすことです。
同じ指示を何度も繰り返していくうちに、だんだんイライラが加わり言葉に感情がのってしまうことよくありますよね。
けれど、言葉に感情をのせてしまうと子どもには感情しか届かず、言葉はますます届かなくなってしまうというのは先ほども申し上げた通りです。
また、お子さんによっては3回目で行動にうつせる子もいれば、10回目でやっと脳に届き行動にうつせる子もいます。
一度、お子さんが何度目で反応があるのか?をじっくり観察してみてください。
もし10回目でやっと反応があるようでしたら、ママの10回目はその子にとっては1回目に脳に届いた声だということになります。
ですから、せめて10回目まではヒートアップせずに同じトーンで声をかけ続ける必要があります。
ポジティブを届ける
そして、最も重要なのは日頃から子どもへの注目を増やすことです。
ママが自分のことをいつも見てくれている=安心感を与えることができます。
子どもの行動をよく観察して、
「なんの絵本見てたの?TVのこのキャラクターはなんて名前なの?」
と子どもの興味を持っているものに同じく興味を示します。
また子どもができていることに注目して、
「〇〇できたね、〇〇してたの見てたよ!!」といったように、
声をかけたりグッジョブサインなどのジェスチャーで伝えたりします。
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日々の生活の中で「ママはあなたのことよ〜く見てますよ‼︎あなたにたくさんポジティブな言葉を届けますよ!!」というアピールを繰り返していきます。
すると、今まで無意識にシャットダウンしていたお子さんの「聞く耳」は、意識的にフタ全開のOPENな「聞く耳」に変わっていきます。
今までは、ママのイライラの感情から身を守るために「聞く耳」のフタを閉じていましたが、
ママの優しい声、僕を褒めてくれるその言葉、もっともっと聞きた〜い!!と、聞く耳を育てていくことができるのです。
伝わらないから、何度も繰り返し、その繰り返しがイライラにつながり、伝わらなくて良い感情が子どもに伝わり、ますます子どもは聞く耳を持たなくなる…
そんな負のスパイラルから抜け出す方法は、子どもの「聞く耳」の準備が整っているかどうか?を知るというところから。
お子さんの「聞く耳」を育てることは、お子さんの心を育てることにつながります。
ダメ出しばかりのネガティブ子育てではなく、ママの愛情を素直に届けられるポジティブ子育てにするために、少しでもお役に立てたら幸いです。
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執筆者:永作瑛里
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