発達障害かどうか気になる、発達でこぼこっこ子育てのコツは「得意と苦手」の理解です!

落ち着きがないとADHD?友達に興味を持たないと自閉症スペクトラム?など、子どもが「発達障害かどうか気になる…」と不安なママ、そもそも発達のでこぼこって何でしょう?発達障害と診断されるかどうか?よりも、子どもの得意と苦手な力をしっかり把握してあげることが大切な理由をお伝えします。

発達障害かどうか気になる子、どこからが「発達でこぼこがある」と判断するのか?

今回は「発達障害かどうか?」が気になる、ということ自体について考えてみたいと思います。
相談を受けていると、「うちの子は発達のでこぼこはないと思うのですが…」とお話しされる方がいます。
「発達のでこぼこはない」
これって、どうやって判断したらいいのだろうな?といつも考えてしまいます。
子どものことはちょっと横に置いておいて、あなたはご自身に発達のでこぼこはあると思いますか?
私自身は、ものすごくでこぼこがある!と思っています(笑)
財布忘れた!と思って家に戻ったら、今度はケータイを忘れて出かけるのは日常茶飯事。
集中していると周りの声が全く聞こえない。
一生懸命聞いていても、すぐ人の話を忘れて、「いつも同じところで同じリアクションするよね」って友達に呆れられる。
これ、子どものときにやっていたら、発達障害・ADHD系の特性あり!の判定だと思います(苦笑)

発達でこぼこって、イコール「発達障害」のこと?

「発達でこぼこ」とは、脳の発達によって、得意なこと・苦手なことの差が大きい状態を言います。

「発達障害」はその程度が強くなって、本人も周りも困り始め、受診してお医者さんで診断がつけられたときに「発達障害」となるだけの違いです。

幼児では大きくならないと診断されない場合も多いですし、最も多いのは「グレーゾーン」と言って、発達でこぼこの特性はあるけれど診断はつかない子どもです。

発達障害か気になる子のでこぼこは4つの特性で捉えるとわかりやすい

専門的には「でこぼこ」を脳の特性で分けて考える、
「行動面」の発達でこぼこ
「社会性面」の発達でこぼこ
「言語面」の発達でこぼこ
「情緒面」の発達でこぼこ
発達障害・グレーゾーンの子どもの特性の理解は、この4つの軸で捉えるのが一番わかりやすいと思います。

「診断名」だけでは、その子の得意と苦手を理解しきれない面もある

これらの特性から医療機関で診断される場合、
「行動面」が強ければADHD(注意欠陥多動性障害)
「社会性面」が強ければASD(自閉症スペクトラム)
「言語面」が強ければLD(学習障害)

などと診断名がつくのですが、むしろ複数の特性を併せ持っている場合が多いのです。

私が得意としている知能検査では、知能の中でも
◇ 言語面のでこぼこ
◇ 非言語(言葉以外の情報)のでこぼこ
◇ 記憶のでこぼこ
◇ 作業スピードに関するでこぼこ
といった切り口で、一人の人が持つ「得意と苦手」を把握していきます。

色々な得意と苦手が絡まり合って「人」が成り立っている

人間の機能って、一つではありません。いろんな得意と苦手が絡まり合って一人の人が成り立っています
ということは、「発達のでこぼこがない」って、むしろどういうことなんだろう?と考えてしまうのです。
実際に、「うちの子はでこぼこではないと思います」とおっしゃる方のお子さんも、丁寧にヒアリングしながら分析すると、必ず得意と苦手は持っていることがほとんどです。

そのでこぼこが「薄いか、濃いか?」を考えるよりも、
本人がそのでこぼこによって困っているなら、
そこに手を差し伸べてあげればいいじゃない?

私は、子育てで大切なことをそう考えています。

発達障害かどうか?よりも子育てで大切にしたい「得意と苦手」の理解

「発達障害」という言葉が広く認知されるようになってくるにつれて、少しでも発達がでこぼこしていると、「発達障害かどうか?気になる…」と不安に思うお母さんが急増しています。
私は「発達障害かどうか?」はそんなに大事なことだとは思いません。

子育てで一番大切なのは、子どもの「得意と苦手」の理解本人がどんな子で、どんな得意な力があり、どんなことは少し手助けがあるとクリアできるのか?

そんな視点で、一人一人の子どもをしっかり理解してあげることが何よりも大切だと思います。

その子に合った子育てで「ぼこ=苦手」の部分は伸ばせる!

あなたは、我が子の得意な力・苦手な力のでこぼこをしっかりと把握できていますか?
「うちの子、でこぼこではないんで」と言って、お母さんのやり方や、世の中で普通とされる方法に本人を合わせる努力をするよりも、
「そっか〜うちの子、ここ苦手なんだ!」
「こうしたらわかりやすいんだ!」
と、その子本人の「得意と苦手」をわかった上で特性に合わせながら方法を模索していく子育ての方が、親子で楽しく過ごすことができますよね。
お母さんが、我が子の発達でこぼこの特性に合った視点を持つ子育てができたら、子どもの「でこぼこ」の「ぼこ=苦手」の部分の困りごとが減り、子どもの発達をどんどん加速させることができるのです。
子どものでこぼこを見る視点を変えたいけど「“苦手”部分だけが気になってついイライラしてしまい、自分だけで変わるのは難しい…」と思われたお母さん、私の元で子育てを学んでみませんか。
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
▼発達が気になる我が子の「得意と苦手」の発達でこぼこを理解して、発達を加速するためのコツを配信中です
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