緊急事態宣言の期間が延長になりましたね。コロナ感染予防のためマスクに消毒、手洗い、密を避けるなどがありますが、発達障害・自閉症傾向の子どもは手洗いを嫌がることが多いですよね。それでも今は大切な手洗いについて、ママがすることをお伝えします。 |
「手を洗えよ。」の一言電話。油断ならない日々が続きます
「おい、子どもたちに手をしっかり洗わせるんだぞ。じゃあな!」
医師である兄からのたった一言の電話。今の医療現場がどんなものなのか想像ができました。
緊急事態宣言が発出され、まもなく1カ月が経とうとしています。
テレビから流れてくる情報からは、一日に報告される感染者の減少のところだけを見ると、なんとなく良い方向に向いてきたのかな、なんて思ってしまうかもしれません。
はやく、はやくお出かけしたいっ!押さえている気持ちと行動。
もし、解除されたならわが子を連れて遠出したいな。
そんな思いを抱えながら毎日を過ごすママ、「私はよくやっている。」と自分を褒めてあげてくださいね。
ところが、我慢の日々はまだ続きそうです。それが1カ月後か1年後なのか明確に分かる人は、今のところいないのかもしれません。
マスクや消毒、人の多いところは避けることは大事だけど、多忙の兄が手間を惜しまずくれた言葉。
「手洗い」は、とっても大切のようです。
「手洗って。」の声かけじゃ動かない発達障害・自閉症傾向の子どもたち
実は私、「アルコール消毒がいいなら、シュッシュすればいいか。」と思っていました。
だけど、手洗いが大切なんだ。
じゃあ、子どもたちにも手洗いさせないと!と思って、わが子に声をかけますよね。
「ほら、早く手を洗って。外から帰ってきたんだから手を洗うのよ!」と。
この声かけで動けば万々歳ですが、幼児期の子どもたちはもちろん、発達障害傾向がある子どもたちは手洗いを嫌がり、行動に移すまでに時間がかかってしまいます。
その理由は、
・そもそもママの指示を聞いていない
・ママから言われると「今やろうと思ってたのにやる気なくした。」と反抗する
・水に濡れるのが嫌で泣く
・はじめは手を洗おうとするんだけども、お掃除スイッチが入りシンクを磨き始める
・泡をつけているのに細かな手を動かすことが苦手で、汚れが残ってしまう
・ママから言われると「今やろうと思ってたのにやる気なくした。」と反抗する
・水に濡れるのが嫌で泣く
・はじめは手を洗おうとするんだけども、お掃除スイッチが入りシンクを磨き始める
・泡をつけているのに細かな手を動かすことが苦手で、汚れが残ってしまう
など。
やることは手を洗うことだけですが、様々な理由で嫌がることがありますね。
発達障害傾向の子どもたちは様々な特性があります。
目で見たものに反応し飛びついて聞いてないタイプや指示よりも自分のルールを通したいタイプ、頭では理解しているのに、思ったように体が動かせず不器用と言われてしまうタイプ…。
とくに自閉症傾向の子どもは、全ての子に当てはまるわけではありませんが、手洗いを嫌がる傾向にあります。
それは、皮膚がとても敏感で、少しの温度変化にも反応したり、手を洗う場所を自分で決めていたり、自分だけの手順があったりすると、ママが声をかけてもなかなか取り組めないことがあります。
しかし、手洗いが「いつもやること」という習慣になると、忘れずにできるタイプでもあります。
また、幼いときはなぜ手を洗うのか自体、理解できていないこともあるんです。それゆえ、感覚遊びになってしまったり、嫌がってしまうことがあるのです。
そうはいっても、手洗いはしてもらいたいし、習慣にしたいところですよね。
コロナ禍でのお子さんとの手洗いは「一緒に」することです。
じゃあ、どうしたら手を洗えるようになるのか?
答えは、「一緒にやる」です。
・ママの指示が入るように、子どもの視界に入り名前を呼んで注意を引き付けて
・「手を洗いなさい!」ではなく、「一緒に手を洗おう!」と誘い、となりで
・冷たい水ではなく、子どもが平気な温度にして「冷たくないよ。」と伝えて
・手洗いの絵カードを作成し、やることを目で分かるようにして
・傍にいて、「手の平綺麗に洗えるんだね。」と実況中継して
・子どもの手を取り、指先で洗う感覚を入れて
・「手を洗いなさい!」ではなく、「一緒に手を洗おう!」と誘い、となりで
・冷たい水ではなく、子どもが平気な温度にして「冷たくないよ。」と伝えて
・手洗いの絵カードを作成し、やることを目で分かるようにして
・傍にいて、「手の平綺麗に洗えるんだね。」と実況中継して
・子どもの手を取り、指先で洗う感覚を入れて
成長すれば自分一人でしっかりと手洗いができるようになるけれど、幼いうちは、手を洗っているようで洗っていないことがとても多いのです。
それならば、「手を洗いなさいよ。」の一言で片づけずに、一緒にやってほしいのです。
ママと「一緒に」手を洗うことは、何度も声をかけなくていいので、お互いが嫌な気持ちにならずにすみます。
大人が目を光らせていても子どもたちは、自分の興味の惹かれるものには積極的に手を伸ばしますよね。
触らないように声をかけていても、つい触ってしまうこともあるでしょう。なかには、目には見えないばい菌がくっついていることもあるかもしれません。
目に見えないからこそ、「大丈夫かな」と不安になることもあれば、「平気でしょ。」と思うこともあるかもしれません。
手洗い一つで、感染症からわが子を守れるんですよ。ぜひ、一緒にやってほしいと思います。
それから、もう一つ。
手洗いが頻回になりがちな今は、どうしても手が荒れがち。
手を洗ってタオルで拭いた後、クリームなどで保湿をしてあげてくださいね。
ママの手に包まれて自分の手がツルツルになったときのわが子の顔を想像してください。
ね、いい顔ですよね♡
手を触れ合う瞬間はママと子どもの間で、幸せのホルモンと言われているオキシトシンが脳から出ているので、安心感に包まれます。
触られるのが得意でない子は、強弱をつけたり、タッチをするなど子どもが心地いいなと感じられるようにしてkくださいね。
ゆっくり時間を取ってスキンシップは難しいけど、手と手が触れ合うこの時間。今だからこそ大切にしてほしいなと思います。
ぜひ、手洗いとセットで、わが子にバリアをする気持ちでやってみてくださいね。
▼ご家族のコロナ感染を経験したママが、体験を語ってくださっています。
まずはかからないように。そして、万が一のときはどうすれば良いのか?
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コロナ体験談第1話〜コロナによる不安やストレス。いざというときのために、発達でこぼこ幼児を育てるママに知っておいてほしいこと
執筆者:西村まる恵
▼嫌がる子どもに怒ってやらせるのではなく、できるようにサポートするお母さんのコミュニケーションは、こちらのメルマガで毎日情報を発信しています