こんにちは!ななほし広場編集部です。
この記事では、ななほし広場メンバーのママにインタビューをした内容をお届けします♪
今回は『ちょっと聞かせて!ママのお悩み』として、「担任の先生との良い関係の築き方」をお伝えしますね。
子どものために担任の先生とうまく連携したい!
発達に特性(でこぼこ)があると、わが子が学校や園でやっていけるのかな?と不安になりますよね。
発達でこぼこっ子は良くも悪くも環境に影響を受けやすいと言われています。
つまり、子どもが安心して伸び伸び成長するには、先生に理解されうまく対応してもらう環境づくりがとても大事!そのためにまずは親が先生と良い関係を結び連携していきたいですよね。
ところが親自身と担任の先生の相性が合わないかも…と感じるときもあると思います。
今回は、担任の先生の厳しい態度に少し違和感を覚え、合わないかもしれないな…と悩んでいたななほし広場のママにインタビューしました!
そのママがどうやってこの局面を乗り越え、担任の先生と良い関係を築けるようになったのか、詳しくお聞きしていきます!
Sさん(6歳年長さんの男の子のママ)
以前、学校や先生との連携についてななほし広場のメンバーで座談会を開きました!こちらも併せてご覧くださいね!▼
「担任の先生と合わないのかもしれない」と感じ、悩んでいました
親に対する厳しい発言に違和感
ななほし広場編集部(以下、編集部):Sさん、どんなことで悩んでいたのか詳しくお聞きしてもいいですか?
息子の通っている園自体が発達や療育に力を入れている環境もあり、年中のときの担任の先生が、子どもの発達に関して専門的な知識のある方でした。
子どもの発達の見立てや支援方法はすごく詳しいのですが…
保護者に対しての配慮が感じられない対応が多く、
「お母さん、分かってますか?この子はこうだから、こうしないとダメなんです!それじゃ困るんです!」
のような意図が分かりにくい説明や少し厳しい発言に戸惑うことがありました。
療育の考えを前提としてアドバイスのように伝えてくださるのですが、こちら側に発達の知識がないと理解するのに難しいですし、伝え方も単刀直入というか配慮がない感じで、一方的に怒られているような感じがしてしまって。
この先生とうまくやっていけるのかな…と不安が膨らんでいました。
【編集部コメント】
子どものために、先生とうまくやっていきたい!と思う反面、合わないかもなぁ…と気持ちと行動が反比例しそうになること、ありますよね。リアルなお悩み、教えてくださってありがとうございます!
子どもも厳しい先生の態度にビックリ
編集部:お子さんの様子はどうでしたか?
先生は、良いことはとっても褒めて悪いことは徹底して叱るのメリハリがあるのですが、叱り方が親もびっくりするくらい圧が強かったんです。
始めの頃は、年少時の先生とのギャップに戸惑う感じがありました。
また、慣れない先生に対して自分ができていないこと、気持ちを伝えられないことへの不安が大きくなっていた様子がありました。
編集部:先生に対しての声など、保護者の中で上がらなかったのですか?
直接言った方はいなかったんじゃないかな~と…。
あとで子どもに「怖かったよね、大丈夫だった?」とフォローを入れていたり、だんだんと保護者同士で「うちの子心配、大丈夫かな?先生ちょっと厳しすぎるよね」とコソコソ裏で不満を言う人が増えていく感じがありました。
感染症対策の影響で先生と直接話し合いをとる時間もなかったことで先生の意図や想いが共有できず、保護者の中で不信感が膨らんできてしまったんだと思います。
実はこのとき私がクラス委員という立場だったということもあり、
どうすれば先生とクラスの保護者や子どもたちの関係が良くなるかな?連携していけるのかな?と考え、悩むようにもなりました。
【編集部コメント】
先生の気持ちや方針を聞く機会もない中で普段の様子だけを見ていると、違和感や不信感を抱き、合わないかも…と思うこともありますよね。
そしてSさん!自分のことだけでなく、クラス全体のことを考えて先生との関係を考えていらしたんですね!担任の先生と保護者の関係や雰囲気に子どもたちの環境も左右されそうですよね。
お悩み解決!先生と良い関係を築くためにした3つのこと
編集部:では、どうやって先生と保護者の溝を埋め、お互いに歩み寄れたのですか?
私自身、なんで親の気持ちを分かってくれないんだろう?先生がもっと優しく説明してくれたらいいのに、と受け身な感じで思っていました。
ですが、ななほし広場主宰の石澤かずこさんの著書を読んで今の自分に置き換えてできることがあると思ったんです。
目的は、子どもにより良い環境を整えてあげるために、先生との良い関係を築くことです。
ですので、その著書に載っていた
◆視点を変えて物事を見る
◆相手の立場に立って想像力を働かせてみる
を参考に今できることを考え、3つの方法を実践しました!
副園長(園の責任者)に現状を相談
まず、現場を取り仕切っている副園長先生に状況をお伝えし、「どうすれば先生と上手く関係を作っていけますか?」と前向きな姿勢で相談をしました。
実際、担任の先生はお忙しいですし、もし要望を伝えても現状が変わらない場合は、広い視点から見られる方に相談するのもいいと思いました。
担任の先生の立場になって考えてみる
副園長先生に相談したことで、担任の先生の今までの経緯(教育方針)、先生のタイプ、やり方を背景として知ることができました。
担任の先生のことが少し分かるようになると見える世界も変わりました。
副園長先生が言うには、担任の先生は子どもたちのことで一生懸命になると周りが見えにくくなってしまうところがあるそうで、
だったら子どもたちの保育に集中しているときは保護者対応は難しく、伝え方の配慮に意識がいかないのかな…と想像することができました。
また言葉が厳しくなってしまうのは、「もっと良くしたい!」という熱い想いが溢れてしまっているんだなと感じて、もっと先生に素直に向き合っていいと思いました。
先生も一人のお子さんを持つママ。先生がもっと保護者に優しくなってほしいと受け身にならずに、保護者側からも配慮や歩み寄る姿勢も大事なんじゃないかな~と考えが変わりました。
懇談会などの公の場で先生に素直に質問してみる
先生と素直に向き合いたいと思えてから、先生の話の中で分からないことは、落ち着いて話ができる懇談会などの環境の中で質問するようにしました。
クラス委員としての私は仲介役で、先生の考えをお母さんたちに伝えたり、お母さんたちのモヤモヤの内容を先生に伝えたり、お互いが直接話せないようなところをつなげていく橋渡しのような感じでした。
懇談会の場で率先して、先生に質問したり提案をして先生からの想いをみんなに分かってもらうように意識していました。
またコロナ禍の影響で関わりが減った分、保護者が連絡帳に書いたことについて先生の想いを書いてもらいクラスのお便りに共有する紙面交流という方法で、他の保護者の想いも先生の考えも知ることができ、関わりを深めていくことができました。
一年を通して、子どもたちをしっかり褒めてくださり、考えや感情、行動を一生懸命に引き出してくださった熱血先生のおかげで、息子たちはたくましく成長できました!
【編集部コメント】
この先生とは合わない…とさじを投げずに向き合われた姿勢に感動しました!
先生も親も「子どものために」という想いは同じはず。そこで、先生と良い関係を築け、連携ができることで、子どもにとってより良い環境を整えてあげられますね。
今、先生との関係に悩んでいるママへメッセージ
編集部:最後に、担任の先生とうまくやっていけなそう…と悩んでいるママへ向けてメッセージをお願いします!
先生たちも一人の人間であり、お互いに相性もありますよね。
ちょっと合わないなと思ったら、どんな先生なのか、どういうことを考えているのか先生の考えや背景を知ることで理解することができ、どのように対応していくのがいいのかが見えてくるかもしれません。
日頃子どもたちのために一生懸命尽くしてくださっている先生に感謝の気持ちを忘れず、先生にも肯定的な声かけでコミュニケーションを取りながら、お互いにとってより良い関係を築いていきたいですね。
編集部:Sさん、ありがとうございました!またお話聞かせてください!
編集者:ななほし広場編集部
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