発達でこぼこの子育てに「お母さん辞めたい」と思っているなら、今がチャンス!自分にたっぷり愛情をかけることでイライラ解消できます

発達でこぼこの子育てに疲れ、苦しんでいるあなた。「お母さん辞めたい」と、ポッキリ心が折れても大丈夫。今こそ、自分に愛情をたっぷりかけるときです。子育てのイライラを解消して、笑顔を取り戻しましょう。

親だから、頑張らないといけないと思っていました

私には夢がありました。
子どもが生まれたら、たくさん手料理を作って、絵本も一緒に読んで、毎日笑って過ごして、ただただ幸せだなぁと感じられる日常です。

ですが、すぐにその夢は叶わないと実感しました。

私の息子は、注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーンです。

今では特性が分かっていますが、4歳になるまでは本人の性格だと思っていましたので色んなことに苦しんでいました。

スプーンやフォークを持ちたがらず、幼児になっても食事を食べさせる日々。
ちょっと洋服が濡れただけで、ギャーギャー泣き暴れまわる。
自分が遊んでいるところに他の子が来ると、突き飛ばす、引っ張る、噛む。

親ですら理解できない行動ばかりだったので、私は他の人に迷惑をかけないように毎日を過ごしていました。

「ちょっと子どもを預けて休んだら?」そんなアドバイスをもらったこともありました。

ですが、「預かってくれた人を困らせたら…」そう思うと、自分が少し我慢すればいいんだと思い、預けることが出来ませんでした。

インターネットにも書籍にも、息子の特性に対する私の悩みを解決する方法はなく、手探り状態で過ごしていました。

試しては上手く行かず、を繰り返し、頑張っても報われないことに、私は「もう、お母さん辞めたい」と、力尽きてしまいました。

 
 

「お母さん辞めたい」母性本能が引き起こしています

女性は、出産すると「母親脳」になります。

母親脳は大事な赤ちゃんを守るために必要で、母性本能が物事の優先順位をつけていくことで表面化します。

最優先は子どものこと。次は〇〇、と位置づけをし、母親自身のことは、どんどん後回しになります。

子ども優先が、いけないわけではありません。
子育てで分からなければ調べたり周りに相談し、我が子が立派に成長できるよう、一生懸命になることは、当たり前のことです。

特に日本は「我慢は立派だ」という風潮が昔からありますから、人に頼りづらいという考えを持っていてもおかしくありません。

ですが、後回しにすればするほど、自分のやりたいことを我慢していることになりますので、知らず知らず、お母さんたちは、自分で自分を苦しめて、ある時突然、頑張るチカラがなくなってしまうのです。

お母さんの体や心のSOSです。

ある調査で、「母親を辞めたい」と思っている人が7割いるということが分かっています。

よく考えてみてください。

独身時代、夫婦だけの時期では、どれだけ自分自身に時間をかけていましたか?
好きなことにお金を使い、好きなように過ごす。

子どもが生まれてから、できなくなったことが多いのではないでしょうか。

自分のための時間や世界をもちたい!という願いがあるのに、実現できない、というギャップは、葛藤を生み、育児の最大のストレスになります。

自分に愛情をかけることで、子育ての辛さを緩和します

自分自身のことを後回しにするのは「本能」だとしたら、自分の時間を作らないと解決できないの?

いいえ、わざわざ時間を作らなくても、子育ての辛さから解放することはできます。

◆今と昔を比べて、自分自身を取り戻しましょう

独身時代、夫婦だけの時期、どんなことをすることが好きだったか、どんな生活をしていたのか、思い出してみましょう。趣味でなくても大丈夫。

今と過去の違いが分かると、自分がどんなことにウキウキしていたか分かります。

私の場合は、「身だしなみ」でした。

毎日身なりを整えて仕事に行っていたのに、子育てでお化粧をしなくなったことがテンションを下げていました。

ですので、ベースメイクだけでもするようにしたら、母親としての自分ではなく、本来の自分を取り戻した!と感じたのです。

脳は楽しいことに反応します。好きなこと、楽しいことで脳を活性化させるとで、自分自身を満足させてあげましょう。

◆子どもにイライラした時こそ、感情に寄り添いましょう

「今日も怒ってしまった」

そんな日には、自分が「どうしたかったのか」「どうして欲しかったのか」考えてみてください。

すると、「〇〇したらイライラしなかったのかも」と結びつくはずです。

余裕があるなら、子ども視点でも考えられると良いですね。

ここで大事なのは、必ずアウトプットするということ。人はアウトプットして記憶を定着します。

良いイメージで記憶を作ると、同じような出来事のときにイライラすることが減っていきます。

◆親が子どもに甘えても良いんです!

元気がないときに「パワーちょうだい!」と言ってハグしてもらう。

「お母さんの良いところ言って」とおねだりする。

子どもから言えないのであれば、誘導しちゃいましょう!
「今日怒らなかったよね?そんなお母さんどう?」など、「イイね」って言ってもらいたいことを投げかけてみてください。

子育てを始めると、自分のことを考える時間がなくなってしまいます。

ですが、このように自分を見つめなおし自分で自分に愛情をたっぷりと与えることで、気持ちを満たせて、「よし!お母さん業を頑張ろう!」と再び前進することができるのです。

辛いと感じている子育てが、少しでも楽しくなるヒントになったら嬉しいです。
 

執筆者:渡辺ひろみ

▼「働く」ということも、自分に愛情をかける一つの方法。あなたの仲間はココにいます

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