癇癪の強い子どもに振り回されているママへ。15分の自分時間を作ることがオススメです!

子どもの困りごとに振り回される日々で、自分のことは後回し…発達障害やグレーゾーンの子育てではそんな方が多いかもしれません。けれど、子どもを成長させ困りごとをなくしていくには、ママの自分時間を確保することが近道。その理由と方法をお伝えします。

子どもに振り回されて、自分のことを後回しにしていませんか?

3年前の4月、私は下の子がようやく幼稚園へ行くと思ってワクワクしていました。
「子どもの手がようやく離れる!やっと自由な時間が手に入る!」
ようやく長い長いワンオペ、密着子育てが終わり、4月から自分が一人になれる時間がやってくる!幼稚園ママにとってこんなに待ち遠しいことってないのではないでしょうか?
いくら愛しい我が子とはいえ、生まれてから何年間も寝ても冷めてもずっと側で過ごしてきたのです。
こちらの言葉もうまく届かないこともあったり、自分の思った通りには何一つ進まない…買い物一つ行くのでも苦労が伴い、いっときはトイレにだって一人で行けない…
そんな数年がもうすぐ終わると思うとあれもしたい!これもしたい!心踊るのは当然ではないでしょうか。
私はこのタイミングのときに自分にしかできない仕事をやってみたい!挑戦してみたい!私も何か、社会に貢献したい!と心の底でワクワクしながら3月を過ごしていたことを鮮明に記憶しています。
もしかすると、コロナで自宅に缶詰の今、幼稚園のママじゃなくても、発達障害のお子さんを育てているお母さんは、同じようにコロナが落ち着いてからやっとくる新生活が待ち遠しい気持ちは共感しあえるのではないでしょうか?
あなたは自由な時間ができたら、何をしたいですか?
私はワクワクする反面、子どもが癇癪もちで気持ちが不安定になりやすかったので、ママとうまく離れることができるだろうか?うまく幼稚園に行けるだろうか?もしかしたら、「行きたくない」って泣いてしまうのではないか…
それを私は突破できるのだろうか?そんな気持ちを持っていました。
子どもの癇癪・ぐずりに振り回されてきたママにとって、先の読めない不安はつきまとうものです。そして、だんだんとやっぱり、自分のやりたいことは子どもが落ち着いてからにしようと考えがシフトされてしまいます。
経験者の私には痛いほどわかります。そして、経験者だからこそ、あなたに伝えたいことがあります。
それは子どもの癇癪・ぐずり・行きしぶりは「時が解決してくれるもの」ではないということです。
特に発達障害が背景に絡んでいる場合は、適切な関わり方をしてあげない限り悪化することも十分あります。
だから、逆説的に聞こえるかもしれませんが、環境の変化が起こる前にお母さんが先に動くことが大事になるのです。
では、どんな風に動けばいいのでしょうか?

子どもの困りごとをなくしたいママがやるべきことは、子どものことではなくママ自身のこと!?

発達障害の子どもが癇癪を起こし行きしぶりをしないように、新しい生活やお友だちとうまくいくようにと思ったら、何か子どもに直接できることを考えるのが普通です。
もしかしたら、今までも必死で取り組んでこられたかもしれません。例えば
・就学・就園相談へ行く
・就学先の先生へ電話をかけて我が子の説明に出向く
・療育センターの先生に新生活のためのアドバイスを受ける
・新しく利用する放課後デイに子どもを連れて見学へ行く
・通学路を一緒に歩いてみて何度も何度も練習する
しかし、それで、うまく行きそうですか?
もちろん発達障害のお子さんが困らないために「子どものために、できる準備は全てする!」というのはとても大切です。けれども、これだけではうまくいかないということも知っておいてください。
実はお母さん自身が自分のための新生活の準備をどれだけできるか?と言うことが、子どもの成長を強く支える力になるということをぜひ、知っておいていただきたいのです。
ちょっと想像してみてください。子どもがすっということを聞き、お母さんは毎日を楽しんでいてあれもやりたい!これもやろう!成長し続けているママに育てられる子と、
すぐに癇癪やパニックになってしまう子どもに振り回されて毎日ネガティブで不安や心配事ばかり成長していないお母さんに育てられる子と、どちらが成長しやすいと思いますか?
私のモットーは、子どもを成長させたいなら、まず大人が成長しよう!ということです。自分自身を成長させられない人は、人を成長させるのも大変です。
それなら、自分が変わることから始めてみればいいのです!
大人だって、辛くてしんどいことから始めるのは嫌ですよね。ですからまず、自分が「楽しそう!」と思える材料を自分で見つけることが大事になるというわけです。

ママが楽しむことで子どもが変わる!15分の自分時間を作ってみましょう

そこでまず、「楽しそう!」と思える材料を見つけるためには15分でいいから、自分が一人になる時間を作ってみてください。ノートとペンを用意して、いつかではなく「今日」からやって欲しいのです。
コロナ騒動で我が子が家にずっといる中でもぜひ、新しいスタートからのお子さんの成長を支え、お母さんが自分らしい時間を過ごすための大切な準備として15分の時間を作って欲しいのです。
朝起きることが苦手な発達障害の子どもがまだ起きてこないなら、今日は15分だけ、寝坊を許してあげましょう。
子どもがYouTubeから離れられず注意すると、癇癪やパニックを起こしてしまうなら、今日は15分だけ、お母さんもスッと別の部屋に移って自分だけの時間を作りましょう。
コロナ禍でまだまだ先の見通しが立たない状況で、心がザワザワしてしまう、そんな毎日の繰り返しだからこそこの15分が絶対に大切です。
ノートの一番上にこう書いてください。コロナが収束したらやりたいこと。娘が(息子が)幼稚園へ行ったらやりたいこと。
そして、15分間ペンを止めない、と心に決めてください。さあ、準備はいいですか?
ちなみに、私が書いた次女が幼稚園に入ったらやりたいこと。記録を振り返ったら、入園前じゃなくて、気が早い私は入園の1年半も前に書いていました。
<Hが幼稚園に入ったらやりたいこと>
・手作りのおやつを用意したい
・姉妹お揃いの服を作ってみたい
・月に1度くらいは2人を預けて自分のためのお出かけを楽しむ
・1日本屋さんで過ごす
・鎌倉散策
・大岡山のロジの木でランチ
・YAECAへいく
・カフェ巡り
・学芸大の流浪堂へ
・白金台のミナのお店へ
・何か習い事を始めたいな
・整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザー?
・お金のことも勉強したい、バリスタ、禅寺に瞑想しにいく
・断捨離を本格的に進めたい!家事を全てシステム化する!シンプルライフを実現する
・自宅で療育教室開いてみたい
・ペアレントトレーニングのワークショップができたらすごい
・カラー診断、骨格診断やってみたい…
ほぼ、趣味のことですが、この後数年で私はここに書いたほとんどのことを実現していきました。子どもは私たちの「生き様」からいろんなことを学びます。
口で言うより背中で見せる!
特に物事の理解の仕方が少し独特な発達障害の特性を持つ、でこぼこちゃんたちの子育てにおいては、私たちの生き方自体が子どもの人生を決めると言っても過言ではありません。
口でいくら言い聞かせても聞きませんものね。
さあ、コーヒーでも淹れて15分のワクワクタイムを過ごしてください。どうか未来の子どもたち、未来の自分のために時間を使ってみてくださいね。
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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