毎朝「幼稚園行きたくない」とメソメソしている子どもにどう対応していいかわからないママへ。話を聞いてあげることはもちろんですが、不安な気持ちに支配されている状態の脳を違う方向にシフトチェンジするお手伝いをすることで、元気に登園できる方法がありますよ。 |
行ったら楽しいけど、幼稚園行きたくない…!?
登園前のバタバタの朝時間。
やっと起こして、お着替えさせて、朝ごはんを食べさせて、
さぁ園に行く時間!と思ったら、“幼稚園行きたくない”オーラを放つ子ども。
そろそろ園に慣れているはずなのに
コレといった理由もなさそうだし
行くと楽しそうにしているらしいけれど…
どうして…?
こんな状況が毎日続くとどうにかしてあげないと、と頭を悩ませてしまいますよね。
我が家の息子は入園から卒園まで、幼稚園への行きしぶりを繰り返していました。
その時々によって理由は様々だと思うのですが、これといって原因がなさそうなときも多く、
「幼稚園は行ったら楽しいこともあるけど、お母さんと離れるのが嫌だ」
と、離れる瞬間までの時間がしんどいという時期がありました。
登園前の家の中では暗く重~い空気が流れ、メソメソする息子に、
大丈夫だよ!すぐ楽しくなるよ!いつもそうだよね!
と明るく言い聞かせても、聞く耳を持ってなさそうな様子。
結局、暗い気持ちを引きずったまま園に行き、別れ際に大号泣のパターン。
どうしたらこの朝の時間を乗り切れるのだろうか?当時の私は途方に暮れていたのでした。
登園前にメソメソ、子どもの脳は今どんな状態?
我が子のように、幼稚園に行ってしまったら楽しいけれど、幼稚園のことを考える朝の時間が耐えられない子。
そんな子の脳の中は今どうなっているのでしょうか?
ズバリ、その瞬間、子どもの頭の中では「嫌だよ~お母さんと一緒に居たいよ~」という不安や恐怖でいっぱい!
それは「感情の脳」という感情のコントロールに関係する脳の部分が興奮状態になっているのです。
そうなると、幼稚園で楽しかった記憶がどこかへ飛んで行ってしまったり、声掛けが届きにくくなっていたりして、お母さんと離れる不安の気持ちの方に全集中してしまうのですね。
子どもにとっても苦しいし、お母さんにとっても苦しい。
不安な気持ちを和らげるためには、「これが嫌だ、怖い」など言葉に出してどうしたら安心するのか話し合うことが大事ですが、感情の脳が興奮状態のときは聞く耳が持てず話をすることもできないことが多いのです。
この状態を抜け出すには、「切り替える」ことが重要になります。
感情の脳が優位の状態から、違う働きを担当する脳へ意識を持っていくことにお母さんが全集中すれば良いのです!
幼児期の子どもは自分で切り替えることが難しいのでお母さんが少しお手伝いをしてあげましょう。
我が家で試した例を参考に、次章でお話ししていきますね!
上手に気持ちを切り替える対応策
感情の脳が興奮している状態から上手く切り替える対応策は、
身体を動かすこと!
そう、感情の脳から運動系の脳エリアに意識をスイッチ!していくことです。
登園前のメソメソしてしまう時間に、我が家ではこんなことをしていました!
◆相撲をする
え!いきなりなかなかハード!と思われる方もいらっしゃるかもしれません(笑)
当時、息子がハマっていた…ということもありますが、身体全体を動かすことでリフレッシュできますし、触れ合うのでスキンシップにもなり脳にダイレクトに安心感を与えられ、我が家では有効な手段でした。
◆ゆび相撲をする
これなら手軽で親にも負担なく、嫌がらずできる子もいるかもしれません。たくさん勝たせてあげると気分良くスッキリする子もいますね。
◆にらめっこ
顔の筋肉をめいっぱい動かして、お互い変顔になってワッハッハーと笑いましょう!
◆幼稚園まで歩いていく
次の電信柱までどっちが早いかな?グリコじゃんけん、スキップ、しりとり、周りの景色を見ながらなど、楽しく工夫をすると結構スイスイ歩けることも。また、ギュ~っと手を繋ぎながら歩くと、それがスキンシップとなり安心感が伝わります。
他にも、ダンスやお絵かきなどお子さんの好きなことを取り入れたり、お外の風に当たるだけでも切り替えスイッチになることもあります。
また、寝る前に明日のことが心配で頭から離れなくなっちゃった!という場合でもこの方法は応用できます。少しだけ身体を動かしてスッキリしてからお休みできるといいですね。
感情の脳に支配されている状態を、サクッと身体を動かすことでクールダウン。そうやって落ち着くと、少しずつ、こちらの声掛けも脳に届きやすくなり、園での楽しかったことを思い出し前向きになれることもありますよ。
我が家の場合、上手く気持ちが切り替わり、スッと登園できることもありましたし、やっぱり私と離れられないとなることもありました。
うまくいかなかったとき「まぁいっか、今は練習中!」と思って、「次はどうしようか?」と考えると、お母さん側の気持ちも少しラクになると思います。
うまくいかなくても、大丈夫!
ここに対応策が色々載っていますので、取り入れられそうなものから是非試してみてくださいね!▼
日々の褒めて認める関わりを大切に、不安な気持ちを切り替える方法を親子で見つけていけるといいですね!
応援しています(^^)
執筆者:ひきのなつき
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