苦手なことが多い発達障害・グレーゾーンの子どもたち。なんとかできるようになって欲しくて頑張らせるけど結局うまくいかない…。実はできなかったことができるようになる仕組みはとってもシンプル。その秘密を知ってぐんぐん発達させてあげましょう! |
育て方が悪いの?と自分をせめていませんか
人類共通!苦手なことができるようになる仕組みとは?
できないことが多い子に厳しいしつけは逆効果な場合もあります!詳しくはこちらの記事を読んでみてくださいね!▼
発達障害・グレーゾーンの子どもたちが感じる困り感は、脳が未発達なところ
例えば、「うちの子は友達を作ることが苦手」というお母さんの悩み。とっても多いんです。そこで、発達障害・グレーゾーンの子どもたちが何に困っているのかというと…
・見通しがもてなくて不安
・友達とのやりとりでの嫌な記憶がある
・話しかける言葉が見つからない
・話しかけるタイミングがわからない
・名前を覚えられない
・そもそもそんなに友達に興味がない
などなど…大人の側から見ると「友達を作るのが苦手」と映る子どもたちも、その子が抱える困り感はさまざまです。
実はこの困り感が「脳の特性」なのです。発達の進み具合の違い、と言ってもいいかもしれません。
心理学の考え方では、得意な力を使って苦手な力を補えばいい、という風に考えることが多いです。
それはもちろん、とても大切なことです。苦手なことばかり頑張らされたら、嫌になるのが人の心理です。でも、こんな風にも考えられませんか?
苦手なところは未熟なところ。そこの脳、発達させちゃえばいいんじゃない?
子どもの「苦手」を脳が「未発達なところ」として見てあげれば、じゃあ、そこを発達させてあげたらいい!ということになります。
では、発達障害・グレーゾーンの子どもの脳を育ててあげるにはどうすればいいのでしょうか?
厳しいしつけより、子どもをしっかりと肯定してぐんぐん脳を発達させよう!
それは、子どもができているところをしっかりと肯定する(ほめる)こと。親がやるべきことは、たったこれだけです。
え?苦手なところがあるんだったらそこを注意して直していかなくちゃ!と思われる方も多いと思います。しかし、それはNG。否定的な注目ばかりしていては脳は発達しません。
ですから、「友達作りが苦手」ということであれば、無理に集団にいれるのではなく、まずはお母さんとのコミュニケーションを充実させることから始めましょう。
友達作りが苦手な一人っ子を心配するママへ。あるママが悩みを解消したストーリーをぜひ読んでみてくださいね!▼
子どものできているところに注目し褒めることを続けると、だんだんと自信がついて苦手なことも「やってみよう!」という積極的な行動がでてきます。
普段からお子さんはお母さんの声かけに素直に行動できていますか?
たとえばお母さんの「お風呂に入ろうね」という声かけを聞いて、スッと動ける子は、 脳の中に「お風呂に入る」ネットワークができているということ。
「はーい」と返事はするけれど一向に行動しない子は、「返事ネットワーク」はできているけれど「お風呂に入る」という行動に移していくネットワークがまだまだ未発達なのです。
ですからこの場合は「いいお返事ありがとう!」とすかさず褒めます。そして、
「どっちが早く服を脱げるか競争!」
など思わず子どもが行動しちゃうような声かけをしてみてください。
苦手なことと好きなことを組み合わせて行動量をUPさせることで、苦手なネットワークも得意なことにつられてどんどん発達させていくことができます。
発達障害があってもなくても、子どもはまだまだ発展途上です。
親子のコミュニケーションを充実させながら、ゆったりとした気持ちで寄り添ってあげてくださいね!
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)