子どもが言うことを聞かなくて頭を抱えている…そんなお母さんへ。なぜ、彼らが言うことを聞かないように見えるのか、考えてみたことはありますか?その理由が“聞こえていない”からという場合は、まずはこんなアプローチがおすすめです! |
子どもが言うことを聞かない!
うちの子、ちっとも言うことを聞かなくて…。
子どもたちが思うような行動をとってくれなくて頭を抱えているお母さんは多いかもしれません。
何を隠そう、私の息子も全然言うことを聞かない!
今まで「ちょっと待ちなさい!」「いつまで遊んでいるの!?」「早くしなさいって言ったでしょ!」とたくさん大きな声を上げてきました。
ふと我に返って、あんなに言わなくてもよかったのでは…と自己嫌悪に陥ることも頻繁にありました。
「言うことを聞かない」には3パターンある
あなたは、子どもが「言うことを聞かない」と感じるときの彼らの様子をしっかり観察したことはありますか?
私は、息子を観察していて、「言うことを聞かない」には3パターンあるなと感じています。
①大人の声かけが子どもの脳まで届いていない、つまり「聞こえていない」パターン。
②その指示内容の行動を習得していないから、スキルの問題として「聞けない(やり方がわからない)」パターン。
③何か理由があって、意思をもって聞くことを拒否している「聞かない(指示されたことをやりたくない)」パターン。
あなたのお子さんの様子は、どのパターンに当てはまりますか?
お子さんによって、普段からどれかのパターンに偏ることもあるかもしれませんし、状況によっていろいろ混ざることもあるかもしれません。
パターンによってアプローチが異なります。ぜひ、どのパターンに当てはまるかお子さんの様子を観察してみてくださいね!
その中でも、今回はパターン①“聞こえていない”編としてお話していきます。
シリーズで解説しています。②③はこちら▼▼
聞こえていない=言葉を脳へ届けることができていない
行動の4分類という考え方をご存知ですか?
- 好ましい行動(これからもどんどん定着させたい行動)
- 好ましくない行動(望ましくないのでなくしていきたい行動)
- まだできない行動(成長途中でまだ習得できていない行動)
- 許しがたい行動(人としてやってはいけない行動)
「聞こえていない」場合の「言うことを聞かない」は、このうちの「まだできない行動」にあたります。
実は、わが家の息子が言うことを聞かない理由のダントツ1位がこれ。
彼は、「聞く力」が弱く、耳から入る情報のルートがとってもとっても狭いタイプです。これは本人の努力不足というわけではなく、もって生まれた特性です。
ですので、周りの同級生に比べるとまったく「言うことを聞かない」ように見えます。
ですが、まだ彼は「聞こえていない」=「上手に聞いて、脳へ届けることができていない」状態にあります。
それなのに、「さっきから何度も、早く着替えなさいって言ってるでしょ!」と厳しく叱責するのはナンセンスです。
まず「聞こえていない」(まだできない行動)を「聞けた」(好ましい行動)へ引き上げることが大切だと思うのです。
こちらもオススメ!子どもの「聞く力」はこうやって育てよう▼▼
子どもの脳へ言葉を届けるアプローチ法
私の息子の聞く力は、もう相当に弱いです!
今は少しずつ成長してきたので笑い話になりつつありますが、名前を呼びかけても上の空、質問を投げかけても華麗にスルーされる、褒めても叱ってもリアクションがない!
そんな幼児期を過ごしてきました。
聞く力の弱い不注意キッズを育てるコツ▼▼
そこまで聞く力が弱くなくても、何か他のことに集中しているときに「言うことを聞かない」と感じているお母さんは多いかもしれません。
TVゲームをしている、兄弟で盛り上がって遊んでいる、ぼーっと外を見ているなど、今もし話しかけても脳まで届かないかな…と思う場合のアプローチ法を3つのポイントにしぼって紹介します。
まず、聞く準備を整えてもらうところから
キッチンの向こうから、後頭部に向かって「ねぇ!お風呂に入りなさい!」なんて声かけをしていませんか?
これでは、「聞く力」が弱かったり、他のことに集中している子どもには届きません。
ですので、毎回名前を呼んで、肩をたたいて、子どもたちの視界に入りましょう。
お母さんは今、君に話しかけているよ!ということを、耳以外のルートから伝えてくださいね。
非言語の情報から受け取る印象が9割を超える
そして、ぜひ試していただきたいのが、笑顔で・優しい声で・ゆっくりと間をとって話しかけること。
え、そんなこと!?と思うかもしれませんが、表情や声のトーンはとっても大切です!
メラビアンの法則(ここでは詳細を省きますが、ぜひ、調べてみてくださいね!)にもあるように、言葉よりも視覚・聴覚などの非言語の情報で相手に対する印象が決まると言っても過言ではありません。
お母さんの話聞きたいな♪と思ってもらえる印象を意識してつくってください。
肯定の声かけをお忘れなく
子どもが「聞こえている」反応をしてくれたら、それはもう立派な好ましい行動です!
特に、もともと「聞く力」が弱そうだな…というタイプのお子さんに肯定の声かけは必須です。
スルーせず、「お返事してくれたね」「お母さんのほうを見てくれたね」と肯定の声かけをお忘れなく!
大人だと、聞くだなんてことは当然できるものだと思うかもしれません。
ですが、幼い子どもたちにとって、身体の成長のように「聞く」というスキルだってまだまだ成長途中です。
わが子にとって最適な目標のラインを見極め、まだできない行動を好ましい行動に引き上げてあげましょうね。
執筆者:大塚 ひかり
0歳から子育てに悩まない!「お母さんの小学校」で学びませんか?▼▼
▼こちらもおすすめ!メルマガで毎日子育て情報をお届けしています