ママが学ぶこと・ひとりにならないことを大切にしている「お母さんの小学校★ななほし」。決して楽な道ではありませんが、私は絶対にこの夢を諦めません。子どもの心を守り、子育ての仕方がわからないと悩むママを0にしたい、という強い理由があるからです。 |
「お母さんの小学校★ななほし」を諦めない2つの理由
赤ちゃんが産まれた、その瞬間から、ママが子育てに迷わない世界を作る。
そんな私の大きな大きな夢を叶えるために、「お母さんの小学校★ななほし」を創りました。
詳しくはこちらをお読みください^^▼
この記事では、私がこの夢を諦めないと決めた二つの理由についてお話しします。
理由①子どもの心を大人が守る社会を作りたい
私には、今でも目を閉じると顔と名前が浮かぶ子どもたちがいます。
心理士時代、私が守ってあげられなかった子どもたちです。
「問題児」と呼ばれた子どもたちとの出会い
心理士だったとき、私は教育委員会の専門相談員として学校の先生の相談に乗る立場で仕事をしていました。
当時は、「発達障害」という言葉が学校現場にちょうど広まり始めた頃。
少しでも、席を立ち歩いたり、教室にいられなかったり、癇癪を起こしたりする子どもたちはみんな「あの子、発達障害なんじゃない?」と言われてしまいやすい、そんな時代でした。
教育委員会で唯一、知能検査ができる私は学校現場によく呼ばれていきました。
校長先生から、こんなふうに電話がかかってくるんです。
「石澤さん、ちょっとすごい問題児がいてね。たぶん発達障害だと想うんだけど検査取りに来てくれない?」
今思うと、子どものことを「問題児」なんて平気で言う先生はほんのひと握りだということも知っていますが、新卒で働き始めたばかりだった私は「問題児って、一体どんな子がいるんだろう…?」と恐る恐る学校へ出向いていきました。
WISCという知能検査の道具を持って学校へ出向きます。
1時間目・2時間目はその「問題児と呼ばれた子」の授業を参観させてもらい、3時間目・4時間目を使って個別に取り出して知能検査を学校で実施します。
検査を取るたび、私はとてつもない違和感に包まれました。
「問題児」という言葉があまりにも当てはまらない子どもたちばかりだったから。
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みんな純粋で綺麗な心の持ち主なのに…心が傷ついていた
彼らはみんな、とても、とても純粋でした。
でこぼこキッズって、本当に心が綺麗な子が多いです。
だから私は、彼らのことが大好きです。
学校で「問題児」と呼ばれてしまったどの子も、はじめは、少し斜に構えています。
この人、僕の味方かな?って私のことを測っていたんだと思います。
あ、この人、僕の話を聞いてくれるんだ。
そう心を許した途端、彼らはみんな、屈託のない笑顔を見せてくれます。
自分が大好きなアニメの話をしてくれたり、ダンゴムシの足の数についてプレゼンが始まったり(笑)
確かにみんな、ちょっぴり個性的だけど、本当に心の綺麗な子どもたちです。
だけど、同時にとても心が傷ついていました。
教室でうまくできないことを彼らは自分でちゃんとわかってます。
それを大人たちが「問題児」って言ってることも、中には「発達障害じゃないの?」と先生から言われた子もいました。
先生ばかりじゃないです。
お父さん、お母さんから「あんたはダメな子」って言われて悲しいことを打ち明けてくれる子もたくさんいました。
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せっかく出会えたのに、何もしてあげられなかった後悔
なぜ?
こんなに素敵で、こんなに純粋な彼らのことを「障害」という名前をつけて片付けてしまっていいのだろうか?
この子たちが悪いのではなくて、もっと大人の側が勉強したり知識をつけて彼らを守るべきなんじゃないか。
私はいつも怒っていました。
若かったですね(苦笑)
教育委員会の課長や学校の校長先生と喧嘩したこともしょっちゅうでした(苦笑)
だけど、私の力は本当にちっぽけでした。
せっかく出会えたのに。
私は、彼らに、何もしてあげることができなかった。
ダウン症のあるはやとくん
アスペの特性のあるゆうきくん
いつも床に寝そべっていたしょうまくん
先生に「お前は障害児」って直接言われて心が砕かれたまさや
ゆっくりな知能に誰も気づいてもらえなくて私は勉強ができないって泣いてたことちゃん
・
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・
私が関わっていたのはもう15年も前だから、彼らは今頃成人しています。
守ってあげられなくてごめんね。
今、幸せに生きていてくれますように。
お母さんが学べる仕組みを作って、子どもの心を守りたい
周りにいる大人がもっと知識をつけていけば「発達障害」と名前をつけられる
子どもたちは減らせるんじゃないか。
大人がもっと彼らのことを理解できる力を身につければ「グレーゾーン」は予防できるんじゃないか。
一度つけられた名前は小さな背中が一生背負って歩く、重い、重いレッテルになることを私たち大人はわかっておかないといけないと思います。
私がお母さんが学べる仕組みを絶対に作ると決めて、諦めない理由はひとえに、子どもたちの心を大人が守る社会にしてあげたい。
その思いです。
これが、私が、絶対に諦めないと決めた一つ目のやる理由です。
「発達障害を予防する」に関する詳しいご説明はこちら▼
理由②子育ての仕方がわからない、と悩むお母さんを0にしたい
2つ目の理由の背景として、子どもを産んだら誰もが「お母さん」になれるわけではないという私の過去のお話をします。
我が子が育てにくいのは自分のせいだと責め続けた過去
次女が0歳だった頃、1歳違いの長女の子育てが大変で、下の子の育児も始まり、私には全く余裕がありませんでした。
私には二人の娘がいます。今現在は本当に何の問題もなく、屈託のない笑顔で笑ってくれる小学生の姉妹です。
長女も、次女も、2歳頃から手がつけられない癇癪が始まりました。
幼稚園も、毎日、毎日、毎日、毎日、玄関先で「行きたくないのぉ〜〜」とひっくり返って泣きました。
同年齢の子どもが集う親子クラブなどは、一度も参加できませんでした。
集団が嫌いな二人の娘はドアの前で断固拒否。
何とか誤魔化してクラスに入れても、すぐに脱走してしまう。
膝の上でおとなしくママとお遊戯に参加できる他の親子が本当に羨ましかった。
なぜ、うちの子はこんなにも「普通」にできないんだろう?
臨床心理士として勉強したこと培ってきた経験は、自分の子育てには何一つ役立てられませんでした。
夜な夜な検索しても、自分の子どもにピタッと合う情報に出会えることはありませんでした。
自分の子どもがHSC(ひといちばい敏感な子)の気質を持っているのだと気づいたのは、学びを始めたあとのことでした。
当時は、何をやっても幼稚園を嫌がり、地雷のように癇癪が起こるそんな我が娘を見て、自分の愛情が足りないからこんなことになっていると心底自分を責めました。
夜になると、泣いている寝顔に謝る。
だけど、朝になるとどうしたらいいかわからなくて癇癪を起こす娘に対して、だんだん私も感情が巻き込まれ気づいたら、「泣き止みなさいって言ってるでしょ!?」と怒鳴っている自分に気づく。
たった3歳の生まれて3年しかたっていない幼い我が子に私、何やってんだろう?って思うけどもう、どうしようもなくて、止められなくて、また夜になって反省をする。
こんなことを繰り返していました。
ママが悪いんじゃない。ただやり方を知らないだけ
そんなどん底から救ってくれたのが脳を伸ばすコミュニケーションだった。
自分の子育てのせいだって思っていたのに、そうじゃないよ。って初めて言ってもらえて涙が止まらなかった。
大丈夫、感情の脳が成長したらその癇癪なくなるから、その方法を教えますね。そう言ってもらえて、魔法をかけられたみたいに心が軽くなった。
教わった通りにコミュニケーションを変えたら子どもの癇癪がみるみるなくなっていった。
あんなに嫌がっていた幼稚園に、娘が、笑顔で、自分の足で「行ってきます!^^」と言った、あの日の後ろ姿をたぶん私は一生忘れることはないでしょう。
ママが悪いんじゃない。
子どもが悪いのでもない。
ただ、やり方を知らないだけ。
この言葉と、確かな技術であるコミュニケーションのメソッドに私は心底救われました。
お母さんになる前に「子育ての仕方がわからない」状態でなくなっていたら…
だけどそのとき、同時に思いました。
この知識と技術を、お母さんになる前に知ることができたら、あんなに悲しい思いを毎晩することはなかったのに。娘を傷つけることもなかったのに。
みんな最初はママ一年生。
だけど、何も教えてもらえず必死で「お母さん」になっていく。
子どもが6歳になったら小学校に入るように、どうしてお母さんには「お母さんになるための学校」がないんだろう?
ないなら作ればいい!世界で初めての「お母さんの小学校」を^^
「お母さんの小学校★ななほし」で0歳から子育てに迷わない世界を作りませんか
私がこの「お母さんの小学校」という世界で初めての仕組みづくりに命を燃やすと決めたのは、こんな2つのやる理由からです^^
こんな大きな大きな夢、実現するのはもちろん簡単なことではありません。
ですが、いまは、
この私の思いに賛同してくれる仲間が150人もいるから、
そして、お母さんの小学校で私も学びたい!子どもたちを支える仕事がしたい!という方が、毎日個別相談に来てくれて、毎日仲間が増えているから、
一人の力は小さいけど、仲間がいたら、世の中の常識だって変えられるんじゃないか。
みんなのおかげで、私はそう、思えるようになりました。
あなたも、私の思いに共感してくださったなら、「お母さんの小学校★ななほし」の仲間になりませんか?
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執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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