こだわりが強い夫の暴言の原因はアスペルガーかも!?と思った妻がまずやるべきこと<前編>

こだわりが強く、思い通りにならないとすぐ暴言を吐く夫に疲れた妻のあなたへ。実は暴言の原因にアスペルガー(発達障害)の特性が隠れていることがあるんです。子育てにも悪影響な夫の暴言をなくすために、妻のあなたにまずやってほしい、解決のための一歩をお伝えします。

こだわりが強い夫の暴言、実はアスペルガー傾向が原因かもしれない!?

「会話をしてても妻の気持ちが伝わっていない感じ…」
「へんなこだわりが譲れずに頑固すぎる」
「自分の思い通りにならないとすぐに怒ってしまう」

基本は素直で穏やかなタイプ。なのに、妻が「なぜ…!?」と理解に苦しむこんなことが頻繁にある夫。

そんなタイプの夫にみられる困りごとの背景には、もしかしたらアスペルガー症候群が関係しているかもしれません。

アスペルガー傾向の夫、暴言が出てしまう理由とは

発達障害・アスペルガー症候群(ASD:自閉症スペクトラムの中に含まれる障害)は、脳の働きのでこぼこにより、「社会性やコミュニケーションの問題」「限定された物事へのこだわりや興味」が性質として現れます。

妻が感じるコミュニケーションの違和感や、夫の融通の利かなさは、そんな脳の性質が原因で起こっているのです。

具体的なアスペルガー症候群の対人関係の困りごととしては、
・自分なりのこだわりやルールを持ち、それを譲れない
・相手が言っていることや感じていることを理解するのが苦手
・コミュニケーションが一方的になってしまう

などがみられます。また、感情のコントロールの苦手さも合わせ持つ傾向があります。

そのため、
・自分の思った通りにならないことや、自分のこだわりから外れたことがあると許せない
→コミュニケーションでうまく伝えられない+怒りの感情をコントロールできない
→暴言となって表に出る
という状態になってしまいます。

だから、普通は腹を立てるようなことではなくても、夫にアスペルガー傾向がある場合には、夫独自のこだわりや自分のルールがきっかけで怒り出してしまうのです。

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夫の暴言は子どものためにも放っておけない!

うちの夫にもアスペルガー傾向の性質があります。自分の好きなこと興味のあることに関しては、一方的にとてもよくしゃべる。けれど、それ以外の日常的な意思疎通がなかなか難しい。

とくに、思った通りにならないこと、苦手でやりたくないこと、初めてで不安なことは、全て「怒り」として私にぶつけてくるので、受け止める方も大変でした。

怒りの表現として夫が発する暴言は、大体セリフが決まっていて「なんで~なんだ、バカ!」という感じで、最後の「バカ」の部分が替わり、「クソ」「役に立たないやつ」「お前のせい」など、心ない言葉を最後に付ける決まり文句のようになっていました。

妻としては「また言ってる…」とは思いつつも、暴言は大きなストレスですし、夫の言葉がきっかけで夫婦喧嘩になることも多かったのです。

夫の暴言で子どもの「パパ嫌い」がひどくなる…

そして、子どもにとっても悪影響。暴言を吐くパパ、突然怒りだして怖いパパのイメージが子どもについてしまい「パパ嫌い」の原因にもなります。

我が家では、子どもの幼児期にある「全部ママとやるのが良い!パパは嫌!」という時期にそれが被ってしまい、パパと子どもの関係が整うまでにとても時間がかかってしまいました。

さらに子どもが少し大きくなってからは、パパが発する暴言を子どもが覚えてしまう問題もありました。子どもが「わざと」パパに悪い言葉を発し、それをパパが怒り…。もう、エンドレスな悪循環です…。

このように、夫の暴言は妻や子どもに大問題!放っておけるものではありませんよね。

暴言の原因を知るには、まず夫の「特性」の理解から

そんなアスペルガー傾向の夫の暴言を減らすには、どうしたら良いでしょうか?

まずあなたにやってほしいことは、
夫の暴言のもととなる「イライラ・怒り」が起こりやすい状況を分析すること。

そのためにはまず、「相手を知る」ことからです。あなたがASD・アスペルガー症候群や発達障害のことを学び、夫の「特性」を客観的に理解してみましょう。

もうネットで「アスペルガーかも」といろいろと調べている、という方もいると思います。ネットで情報を集めるのもOKです。ただし、調べた…と言っても、他の人の体験談などを読んで共感し、それで満足してしまっていませんか?

子育てママにありがち、夫への理解まで手が回らない…

ただでさえ、小さな幼児がいるとママは子育てで手一杯だし、とくに子どもに発達でこぼこの困りごとがある場合は、子どもの対応をするだけで忙しい毎日が過ぎていきますよね…。

だから夫の困りごとには、
・夫の暴言や困った行動は、アスペルガーが関係しているかもしれない
・他に同じような状況のママの存在や共通点を発見できた

わかっただけでも少し納得・安心できたら、それ以上、夫の言動の原因や対策を詳しく調べてみようと、夫のために行動しようと思える余裕はなかなかないですよね…。

子どもの発達障害の知識は多少持っていても、それが夫のことになるとなかなか結び付かない…というママも多いようです。

私自身も、夫がなぜこんなに文句や暴言が多いのかわからず「こんなにひどい人だったなんて…」と悩んでいた時期が長かったため、まずは「アスペルガーが関係していたのか!」と気づけただけでもかなり気持ちが変わりました。

そしてそのまま、世間で語られているような「アスペだから仕方ない…」という曖昧な理解のままレッテル貼りをしてしまい、時には「普通の考え方じゃないから!」と、夫の考えを否定してしまう事もあり、初めは夫婦関係の改善へは全く向かって行けていなかったのです。

「アスペルガーだから」ではなく、「どんな特性があるから」なのか

だからこそあなたには「アスペルガーと気づけた・共感を得られた」満足で終わらせてしまうところから、もう1歩踏み込んで、より具体的に夫のために発達障害・アスペルガーの特性などを学んでみることをお勧めします!

あなたの夫に起きている困りごとや暴言がどんな個々の特性と関係しているのかわかると、
「なんでそんな言い方するの!?」
「わざと怒らせようとしてるの!?」

という悩みの答えにつながり、あなた自身の気持ちを楽にすることができるからです。

妻がアスペルガー傾向の夫のために学びを深めるポイント2つ!

そこであなたが発達障害・アスペルガー症候群について学ぶ上で大事にしてほしいことが、2つあります。

【ポイント1】子どもの情報を大人に置き換えてみる

まず1つめのポイントは、子どもの発達障害の情報でも「大人=夫なら」と置き換える視点を持つことです。

世の中の発達障害の情報は子どもについてのものが多いです。

そして、大人向けの情報だけではカバーしきれていない細かな具体的例などで、子どもの情報にはヒントになることがたくさんあります。

例えば、感覚過敏による「偏食」のことなどは、子どもの本にはあって大人向けの情報にはないことも多いですが、毎日、夫の食事も作る妻にとっては重要。
「夫の食事への文句」の原因を知る、妻の情報源になる場合もあります。

夫が「ただのわがまま」で文句を言っているわけではないと解るだけでも、料理をするときの気持ちが違いませんか?

【ポイント2】本を選ぶときには診断名にこだわらない

そしてもう1つ、これから発達障害のことを初めて学ぶ方の本選びのポイントは、「ASDの本」「ADHDの本」など、診断名で分けられているものではなく総合的な内容のもの、または分かれていたら両方とも読んでみることがお勧めです。

なぜなら、発達のでこぼこがある場合「この特性が強い・目立つ」という傾向はありつつも、様々な特性を合わせ持っていることが多いからです。

そのため診断名にこだわってしまうと、ASDに当てはまることもADHDに当てはまることもあるし…結局どっち!?という状況に陥ってしまい、それ自体がまた悩みの1つになってしまいます。

だから診断名がどれに当てはまるかを考えるよりも、具体的な困りごとにフォーカスすることを大切にしてみましょう。

書籍

発達障害のあるなしを問わず、どんな夫婦でも理解し難いパートナーの言動はいろいろとありますよね…。

その点、アスペルガーなどの際立った特性をポジティブに考えると、理解できてしまえば「わかりやすい夫」としてメリットと捉えられている人もいます。

とはいえ…今、夫のストレスで悩んでいるあなたには、とてもそんな風に思えないかもしれません。

私にも、カサンドラ症候群の状態になり、心身ともに辛かった時期があります。けれど、もっと深く学んでみようと動き出してようやく、メリット…と思える境地まではまだですが、夫の特性を前向きに考えられるようになりました。

困りごとの多いアスペルガー傾向の夫でも、「へ~!」と感心するいいところや、「スゴイ!」と尊敬する得意なこともあるし、子どもにとっては大事なパパ。

家族が今より良い関係になれるならやってみようかな…と思えたら、あなたもちょっと前向きな「学び」から行動してみてください!

▼▼夫のことを「理解」できたら、次に具体的にどう行動すれば夫の暴言を減らす行動ができるのか?を<後編>にてお伝えしますね!

執筆者:星 ゆか

☆☆☆読者ママからの感想☆☆☆

 
 

【すぐに実践できることを今日からやります!】
私の子どもたち男の子二人とも発達障害で、旦那もASDの傾向があり子育ても旦那との関係も困り果てていました。子ども達への視点をそのまま旦那に置き換えてみるということ、とても参考になりました。旦那に対して大人なんだから…と思って言い訳をしてきた自分に猛省です。とても勇気づけられる記事で激しく共感して、すぐにでも実践できることもたくさん書いてくださっていたので今日から旦那に実践します♡
(男の子兄弟のママ)


 
 

【長く悩んでいる旦那さんにも希望を持てました】
うちの義理の姉は旦那さんの事で長く悩んでいますが、この記事を見て興味と希望を持てたようです。後編を楽しみにしている、と言っていました!
(年長男の子のママ)

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