発達障害の子を育てるママへ。AI時代に備えてプログラミングや語学を習わせる前に意識してほしいこと

AIの時代を生き抜くために「プログラミングや語学をすぐに始めないと!」という考えにちょっと待った!親が子どもたちの未来のために「今」できることとは?発達障害あるなし関係なく子どもの可能性を伸ばすためには、まず「脳」育てを意識してみませんか?

わが子が生きる未来は「人らしい」がポイント

コロナウイルスの流行により、オンライン化が急速に進んだ世の中。わが子の生きる未来、どうなっていくのだろう?と考え込んでいる方も多いのではないでしょうか。

私は、夫と子どもたちの将来について話をする時間が増えました。

我が家には、小学校低学年の娘たちがいます。

彼女たちが社会人として独り立ちし、「仕事」を始める年齢を仮に大学卒業後の22歳だと仮定すると、2035

今幼児期にある子どもたちが、独り立ちし、自分の家族を持ち、一人の「大人」として生きていくのは2040年〜2050未来です。

最近、私は、趣味のように未来の本を読み漁っていますが、その中でよく語られていることは、AI×データ時代に突入した。」ということ。この事実を知らない人はいないと思います。

では、私たちの子どもたちが生きる未来がどんな風になっているか、アンテナを張っている人はどのくらいいるでしょうか?

私は、未来を知らずに子どもを育てるのはあまりにも危険だと思います。

なぜなら、今社会で必要とされ、学校でも家でも必死に育てている力が根こそぎひっくり返る可能性があるからです。

AIに仕事が取られる! と少し前に騒がれましたが、それは間違った表現だということを知っておかないといけません。

AIは私たちの暮らしを助けてくれるために、もっともっと発展していきます。単純作業などの負荷を全てAIが担ってくれる代わりに、私たちは「人らしい」知的作業に集中することができるようになります。

ということは、「人らしい」ってどういうことか?どんな力を育ててあげたらいいのか?を知らないといけないし、考えてあげないといけません。

仕事が消えるとか、AI vs 人間とかではなく、データやAIを使いこなせる人間vs使いこなせない人間に大きく分かれていく、と考えた方が事実にあっていると多くの専門家は話します。

子どもの未来の選択肢に影響を与えるものとは…

あなたは子どもたちの未来のために今、何をしますか?
その参考になるオススメの本をご紹介します。特に、今、思春期の子どもを育てているママは必読です。
「5分でわかる10年後の自分 2030年ハローワーク」という本です。
メインの物語は、現在中学生の子どもたちがバーチャル世界で未来をみながら、自分たちの「仕事」について考えていく、というストーリー仕立てになっています。
ぜひ、注目して読んでほしいのは、各キャラクターの子どもたちの未来の選択肢に、親の考え方や生き方がどんな風に影響を与えているか?
正直なところ、親の責任は重大です。幼児期の親ならなおさらです。
私たちの子どもたちが「大人」として生きるのは、ここに描かれているもう10年先の未来です。今、幼児期の子どもたちが、大人になり、独り立ちして仕事をするようになる頃の未来をちょっと想像してみてください。
あなたのお子さんが、就学前なら2050年頃、小学生なら2040年ころ、すでに中高生なら数年後の未来、ということになります。
俗に言われる「AIに仕事が奪われる! 未来のことなんかわからない!」と投げやりになっている場合ではありませんね。
データやAIを「使いこなせる」人間になるためには、手に入る限りのあらゆる機会を利用して、学び、活用することが大事なのだそうです。
反対に、「使いこなせない」人間は自分とその周りの経験だけから学ぼうとするだそう。 現状維持はもはや衰退なのです。

発達障害の子どもの育て方に悩んでいるあなたへ

発達障害を持つ子を持つお母さん。

毎日の子育ても大変なのに、これから先のことどうしたらいいのか?と、悩んで不安になってはいませんか?

十分頑張っている子どもの気持ち、気づいていますか?

子どもたちは、毎日、毎分が新しいことへのチャレンジです。

初めて見るもの、初めて触るもの、初めて聞く音、初めて感じる空気。

幼稚園へ通うことも、お友達と遊ぶことも、先生のお話を聞くことも、毎日、新しいことの連続にチャレンジしているのが、子どもたちの日常です。

大人が当たり前にできることも、子どもたちは全力で一生懸命チャレンジしています。

特に、発達のでこぼこがあって、人とは違う感覚を持っていたり、初めてのことが怖くて仕方なかったりという特性を持っている子どもたちは、生きているだけで、もう花まるをあげたいくらい立派に頑張っています。

だけど、私たち大人はその事実を忘れてしまうことが多いのです。

「もう年長さんだから、このくらいはできて当然」と、知らず知らずに、本人の頑張りではなくできていないことに目が向きます。

できていないことに目が向くようになると、必死で頑張っている子どもの気持ちに気づくことができません。

子どもは、大人の背中を見て育つ

子どもたちの発達を少しでも加速し、尚且つ、お母さんであるあなたも楽に子育てできるとしたら、こんなうれしいことってありませんよね?

そのためには、発達障害の子どもたちのお母さんこそ、新しいことにチャレンジし続ける努力をして欲しいと思っています。

自分はチャレンジしていないのに子どもにだけやらせるのってちょっと違うよな、と思うからです。

ここでハッとされた方、素晴らしい!大人になると「新しいこと」がとても怖いですよね。チャレンジすること自体をやめている人も多いと思います。

チャレンジしていない人にチャレンジし続ける子どもの真の応援団になることは難しいと思うのです。

私たち、お母さんの小学校のママたちのモットーは子どもを成長させたいならまず大人が成長しよう!です。

私自身、胃がキュ〜ってなるほど、毎回チャレンジは怖いです。けれど、自分の子どもも、自分の周りに集まってきてくれた人も、みんなで一緒に成長していきたい。

だから、自分自身が誰よりも挑戦し続ける姿を、先頭に立って見せていきたいな〜って思っています。

私にとっての挑戦はこちら!「世界初!お母さんの小学校」を創りました!詳細はこちら▼

発達でこぼこがあっても、挑戦をやめない娘

私には、 感覚過敏のある長女と、癇癪持ちの次女がいます。

まず、癇癪持ちの次女は、発達のでこぼこ自体はそんなになく、しっかり対応すれば、子育てで困ることはありません。

あとは、輝く感性を伸ばしてあげるだけ!というところまできています。

一方、長女は、次女に比べて発達でこぼこが強いです。

不注意が強いので、普通にランドセルを忘れて学校に行こうとします。かと思うと、「数」への変なこだわりがあるので、階段や横断歩道があると段数を数えずにはいられません。

デザートで果物を出すと長女が数え終わって、一人何個ずつ食べられるか割り出すまで食べると怒られます。(笑)

感覚過敏もあり、中でも匂いへの敏感さがとても強いので、車や乗り物の匂いが本当にダメです。

また、平衡感覚や固有覚というちょっとマイナーな、だけどとても大切な感覚が弱いので、姿勢の保持が苦手です。

ですので、すぐグダンとなりますし、ボディイメージの弱さにも繋がって、すぐ目の前に置いてあるコップに気づかないで盛大にこぼしたりします。(それでパパによく怒られてます…)

そんな長女が、初めて乗馬に挑戦したのは小1の11月でした。

揺れる馬の背中の感覚、高さ、匂い、全てが恐怖でしかなかった長女は乗馬体験中、森の中に響き渡るほどの声で泣き続けました。

そして、1年弱たっての再訪。 怖いはずなのに、また、乗りました。

何事も諦めないでチャレンジする彼女のひたむきさは、我が子ながら本当に感動します。

プログラミングよりも大事!子どもを伸ばすために意識すべきポイントは、この2つ!

子どもたちの未来を想像して何を思いますか?
2030年以降の激動の未来を生きる子どもたち、発達が気になる子どもが増え続けている時代。
やばい!AI怖い!!と恐れる必要はなく、あ〜未来がわからなすぎて不安だ…と悲観的になる必要もありません。
発達障害であってもなくても、親世代の私たちが意識するのはたった2つ。そんなに難しいことではありません。
AI×データ社会を生き抜く子どもたちを育てるために、私たち親世代が意識すべき2つのポイントについてお伝えしていきます。

◆①常識を捨て、未来を見よ!

これは、簡単に言うと、私たちの常識で物事を判断しないで、しっかり未来に目を向けましょうね!ということです。
日本の教育を創る専門家の中では、この国の学校教育を続けたのでは確実に子どもたちはダメになるとはっきり結論が出ています。
前ならえ、気をつけ。
国語は空気を読ませること。
算数理科はドリル学習。
「一番やってはいけないことに、わざわざお金をかけてやっている」とはっきり有識者が発言していることを知っていますか?
今話題の『シン・ニホン』の著者である安宅和人さんは、慶應義塾大 環境情報学部教授、ヤフーCSO。内閣府の有識者会議にも専門家として委員を務めていらっしゃいます。
つまり日本の未来を最先端で作っている人。その安宅さんは、紛れもなく日本の未来を誰よりも知っている人です。
安宅さんは対談の中でこんな風におっしゃっています。
教育システムを変えたところで、本質は変わらない。親の認知が何より大事
 
本当に変わらないとダメだ、と深く本当に理解し、根底まで腹落ちする人が、全体の2〜3割りになった時、世界はぐるっと変わる」
ー2020年3月11日公開  ニュースピックス WEEKLY OCHIAI  落合陽一さんとの対談 引用ー
私たちがのほほんとしている場合ではないのです。
学校は行かないといけないから。
お遊戯はみんな揃ってしないといけないから。
宿題はしないといけないから。
そんな今までの常識で物事を判断していては、あっという間に取り残される時代に入っています。取り残されるのは私たちではなく、子どもたちです。
なぜ、それをするのか?子どもたちの将来を支える力をそれは本当に育んでくれるのか?
しっかりと本質を見る力が私たち親世代には必須の力です。

◆②「脳」を育てる

例えば、
これからの時代には絶対にプログラミングの力が大事だ〜!とか、
英語や中国語の力は必須だ〜!
と躍起になっても、子どもにその学びを受け取れるだけの成長の素地が整っていなければ全く子どものためにはなりません。
見て、聞いて、覚えて、理解して、考えて、判断して、全ての知的活動の根っこにあるのは、その子の「脳」の成長です。
「脳」には成長の順番があります。幼児期に必要な脳の成長をとばしてしまうとアンバランスで適応力のない、へんてこりんな脳に育ってしまいます。
また、発達障害と呼ばれるような、発達でこぼこがある=脳にでこぼこがある子どもたちには、その子の脳の得意なところこれから伸びるところをしっかり把握してあげながら成長を促す関わりをする必要があります。
あなたはお子さんの脳の得意不得意を知っていますか?
どこがちょっぴり成長が遅いから、そこを育ててあげるためにどんな関わりをしたらいいか知っていますか?
めちゃくちゃ武器になる!強い脳の場所を知っていますか?

私たち親ができることは、子どもたちが様々な学びや行動を「遂行」できるように根っこのコントロールセンターである「脳」を意識した子育てです。

子どもの脳はこう育てる!こちらの記事で脳を伸ばす一部を公開しています!▼

脳や発達を学ぶことが子どもの将来への教育投資に

お母さんが「脳」や「発達」についてしっかりと学ぶことが、思った以上に子どもの将来への教育投資になるってこと、分かってくださいましたか(^^)

先ほどご紹介した長女の、発達障害とは言えないんだけど諸々バランス悪いんだよな〜という発達の状態を、少し整えてあげたいと思い、乗馬とともにいろんなアプローチを試みました。

森の中の散歩で、視野を大きく取れるような声かけやクイズをする
全身を使うマレットゴルフや乗馬
ターザンロープのある公園へ連れて行く
高低差のある場所でフリスビーで遊ぶ

もちろん、全て遊びを通してなので、本人は鍛えられていることに気づいていません。(笑)

こうして、知らず知らず私のアプローチで五感を動かしながら遊んだ長女の変化。

食事の間だけですが、姿勢を保持できるようになりました!

「見てみて、鳥がいるよ!」と指差しても、絶対に見つけられなかった彼女が、自分から野生の小鳥やリスを見つけられるようになりました。(見る力や注意力が上がってきたのです)

たった1週間ですが、これって実はすごい変化で、子どもたちの成長ぶりがちょっと想像以上です。

これは偶然ではなく、子どもの何を発達させたいのか、きっちりプランを持って臨んだ事も大きく影響しています。

私は、子どもの脳について、そしてそれらの発達のメカニズムについて学んでいるので、 何をどうしたら脳のどこが発達するのかをちゃんと知っています。

習い事一つやらせるにも、学校の宿題をやる・やらないを判断するときにも、お母さんの中に、脳や発達といった科学的な根拠を軸に持てると、ぶれることが一切無くなりますし、普段の遊びや生活が全て発達サポートにつながります。

や〜我ながら、うちの子、大人になったらすごいことになっちゃうな〜と今からニヤニヤしてしまいます。

脳や発達についてママが学ぶことの価値は子どもの将来への想像を超える大きなプレゼントになりますよ。

この「脳」科学に基づいたアプローチによって、お子さんが自分らしく未来を生きていけるよう知識と経験をお伝えしています。

あなたはどんなお母さんになって、お子さんのどんなところを伸ばしていきたいですか?

躍起になってプログラミングや語学を無理にさせる前に…発達=脳を意識してみてくださいね。

発達障害の子どもの個性を輝かせるコミュニケーションの方法は、こちらに載っています▼

執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)

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