発達障害の子どもが生き抜くために!個性を伸ばす親の関わり方とは

コロナウイルス、自然災害など、何が起こるかわからない激動の時代に生きている私たち。未来を生きる子どもたちには、どんな緊急事態が起きても、自分らしく生き抜いてほしいですよね。発達障害の特性と思われがちな部分を個性として伸ばす親の関わり方をご提案します!

未来を生きる発達障害の子どもたちに授けたい力

大地震、豪雨、そしてコロナウィルス。

想像もしていなかったことが起こる、激動の時代を私たちは生きています。

特に、コロナ禍での震災や水害が起こることは予想に難くありませんでしたが、実際に起こってみると、自分たちに何ができるだろうか…と考えさせられずにはいられません。

今後も、こういった緊急事態が起こることは多々あるでしょう。

また災害ではなくても、AIや多様な働き方が出てくる、まさに先が読みにくい時代です。

そうなった時でも自分らしく生き抜くための力をつけておく。それが、未来を生きる子どもたちに必要なものではないでしょうか?

子どもが生き抜くために、親ができることは何だろう?

発達の知識を持つこと

子どもの命を預かり育てる義務のある私達にとっては、何があってもどんな状況に陥っても、這い上がって生き抜く力を子どもたちに与え続けることが責任なのだと思います。

その中で、身につけておくと強いのはやはり「発達の知識」です。

発達の知識が必要な理由、それはすべての人に関係することだからです。

発達しない人も、発達しない子どももいいません。

どんな時でも、目の前の子どもの発達を加速させる力をお母さんが持っていたら、きっと子どもたちが人生を路頭に迷うことはありません。

「発達」というのは人を成す基礎

どんなに立派で豪華な家も、基礎工事のない土地には建てられません。

それと同じで、これからの世界はAIやデータを使える力が必要だ!などと、最新と言われている教育に飛びついたとしても、基礎の発達がグラグラしていたのでは、上に積み上げてあげることはできないからです。

理解し対応する力を持つこと

今までにないことが起こるって、大人も子どももみんな不安ですよね。

その中でも特に、 発達でこぼこの子どもたちはとても繊細です。目に見えないこと、わからないことにとても不安を感じます

そして、その不安を長く長く引きずるのもこの子たちの特性です。

この特性って、実は彼らの親である、私たちも持っていることが多いです。

もし、不安の強い我が子だったらどんな風に接してあげたら、どんな情報をどんな風に伝えてあげたら気持ちが落ち着くかな?と考えてみてください。

考えられたら、まずはそれをご自身が安心するためにご自身にやってあげてください。

緊急事態にもっとも大事になるのは、自分をまず守ること

飛行機が緊急着陸するときにも、まず酸素マスクをつけるのは子どもを守る大人です。

まずはご自身を理解して対応します。

次にすることは、お子さんのことを知って理解する作業。

うちの子どんな子?を客観的に書き出すところから始めていきましょう。

何が好き?
どんなときに落ち着ける?
どんなときにイライラして
どんなときに癇癪を起こし
どんな関わりをすれば落ち着ける?

家の中でトラブルになりそうなのはどんなときで、その予兆はどんな風に起こり、おきてしまったトラブルはどんな風に関わってあげたら終息できる⁇

今まで発達センターなどで相談したことがある方は、その時の資料や言われたことを今一度書き出しながら、「うちの子ってこんな子かな」と冷静に整理していきましょう。

そうすることで、どう対応していいか、分かるようになっていきます。

癇癪やひどいぐずりがある子にはこんな対応!今日から子どもに実践できる対応法が載ってます!▼

不安を解消する子どもへの伝え方の例

発達でこぼこを抱えていると、先の分からないことに対して大きな不安や恐怖を持ち身動きが取れずに苦しい思いをする子もいます。

コロナウィルスを例に、子どもの不安を安心に変える対応法をご紹介します。

突然の休園・休校や外出の自粛に戸惑う子どもには、目で見てわかり、安心できる説明の仕方が有効なこともあります。

以下の資料が参考になりますので、ぜひお子さんと一緒に見てみてくださいね。

『コロナウイルスってなんだろう』

マスク手洗いうがい規則正しい生活といった基本的な対策ができていれば、むやみに怖がる必要はないのです。

一番大きな問題を呼ぶのは、元気な人がウイルスを運んでお年寄りや持病のある方に感染した場合。

だから、休園休校や外出の自粛も、自分の命に関わるというより自分の周りにいる弱い人を守るため、という優しさに溢れた行為であることを、大人である私たちがまず理解し、お子さんに伝えることが大切ですね。

災害時の対応については、こちらの記事にまとめられています!ぜひ、参考にしてくださいね!▼

ピンチをチャンスに変える!障害を個性として伸ばすための子どもとの関わり方

未知の時代を生き抜くために、親ができること。それは、家庭内での質の高いコミュニケーション

お子さんのことを理解し、その個性を良さとして伸ばすためのポイントを2つお伝えします。

肯定的な注目をする

肯定的な注目とは、お子さんの行動に対し、「ほめる」「認める」「笑顔を見せる」「うなずく」などの注目です。

お子さんが取った好ましい行動肯定的な注目を注いでいくと、お子さんの行動に自信がつきます。

また、行動に移すことがスムーズにできるようになります。

発達障害のお子さんは、自分に自信のないことが多いです。どうしても失敗体験を重ねてしまうことが多いため、ほかのお子さんよりも、自信がなくなりやすいのです。

ですが、大丈夫!

だれよりもお母さんがお子さんを認めている味方であるという事実が、お子さんの自信をアップさせる最高のアイテムなのです。

発達障害のお子さんの個性は、他にはない素晴らしいものばかり!

「できない」と思わせてしまうにはあまりにももったいないのです!

成功体験をつくる

お子さんに成功体験の記憶を作るコミュニケーションを行っていく、ということも大事なポイントです。

その理由は、脳の働きにあります。

脳の動きは、スタートがとてもゆっくりです。

ですから、声をかけたときはまだしっかりと働いていません。

コミュニケーションの一連の流れで、最後のほうになるとはっきり活動してきます。

活動しているときの記憶が、脳にはしっかりと残りやすい

ということは、好ましい行動の際に、最後の記憶を気持ちよいものにすれば、好ましい行動は繰り返されやすくなる、ということになります。

例えば、自分から学校の支度ができた時に、「学校の支度、自分でできたね。」とその行動を認める言葉かけをすると、また自分で頑張ろうと思うようになる、というわけです。

ここで注意しなくてはならないのは、好ましい行動をしたのに、終わりの際に否定的な言葉かけや行動を示すこと。

「いつもそうやって自分でできたらいいのにね。」などと、皮肉や批判をしてしまうと、それは結局お説教に繋がります。

そうすると、否定された記憶だけが残るようになり、学校の支度をしようと思わなくなる、というわけです。

このコミュニケーションのコツをうまく生かせば、好ましい行動はどんどん増やすことが出来ますし、好ましくない行動を減らすことが出来ます。

好ましい行動が増えれば、成長のチャンスがたくさん増えることにつながります。

そして、お子さんの発達が促されることはお母さんの自信にもつながる、ずばり一石二鳥です。

この「令和」の時代むきは、私が目指している社会『障害があってもなくても、すべての子どもたちが必要とされ、自分の人生にワクワクしながら成長する世界』です。

その親である私たちも、子どもの特性や障害にかかわらず、 お互いのことを心から尊敬しあい、悩みを分かち合う世界を叶えていくために、もっとも最適な時代が来たと思っています。

発達障害の子は、その特性に悩まれるお母さんも多いかと思います。

ですが、実は彼らの個性がいよいよ発揮される時代に突入していると言っても、過言ではありません。

その自分らしさをどう生かすかは、周りのコミュニケーション次第!

子どもの個性を伸ばすコミュニケーションを今やってみるか。今はできないと諦めるか。

あなたはどちらの未来を子どもに授けていきますか?

グレーではなく、なないろに!発達障害グレーゾーンを育てるママへのメッセージはコチラ▼

執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)

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