療育に行っているのになかなか効果が出ない…とお困りのお母さんはいらっしゃいませんか?どんなに有名な先生でも、365日そばにいてわが子を一番知っているお母さんにはかないません。そこで、毎日を発達支援に変え、お子さんを伸ばす方法をお伝えします。 |
療育に行っているのになかなか効果がでないのはなぜ?
発達障害・グレーゾーンの子どものためにお金と時間をかけて遠くの療育まで出かけていってもなかなか効果が出ない…それは、なぜなのでしょうか。
療育現場でやっていること
私は以前、療育機関で幼児期の発達障害・グレーゾーンの子どもに個別指導をしていた経験があります。
知能検査や行動観察から、その子の発達をしっかりと見極め、お母さんから、学校や園での困りごとを聞き取り、今その子に身につけさせてあげるべき最適な課題を選んで療育のプログラムを作成していました。
本当に全て手作りで、オーダーメイドの指導をしてきました。そこまでやりますから、当然、子どもの反応もよかったのです。メキメキできることが増えていくように見える子ども達も、たくさん指導してきました。
療育は何のため?
子どもの発達のでこぼこに早く気づいて、療育や専門家の指導を受けることは、とても素晴らしいことです。
「〇〇教室の〇〇先生がよくみてくださっています」
「□□病院の心理士さんがとても親身にみてくださいます」
という声をよく聞きます。この回答自体に問題があるわけではないのですが、この言葉の陰にあるトリックをぜひお母さんたちに知ってほしいと思います。
実際に「石澤先生の前ではできるんですよ〜」という言葉をよく言われました。
先生の言うことは聞くのに、家や他の場面では言うことを聞いてくれない。
療育の場面でどんなに課題ができるようになっても、その子の日常の困りごとが減らなければ 全く意味がありませんよね。
効果が感じられないワケ
どんなに素晴らしい療育を受けていても、療育に通ってきている時間はその子の人生のほんの一部です。
月にたった数回、数時間、素晴らしい先生の素晴らしい療育を受けたところで、発達期の子どもの脳には全く十分ではないのです!
何が十分ではないのでしょうか。次章を読み進めてくださいね。
子どもの脳を伸ばすのに欠かせないもの
人生のほんの一部の時間に療育を受けたところで、発達期の子どもの脳にはぜんぜん「量」が足りないのです。
この「量」というのは、脳の発達を促す栄養素である「コミュニケーションの量」です。つまり会話する量のことです。
このコミュニケーションの「量」を稼ぐのに一番適任なのは、家庭の中でお母さんをはじめとした周りの人たちとの関わりです。
さらに、発達障害・グレーゾーンのお子さんの発達を促すとき、「コミュニケーションの質」を高めることが、有名な偉い先生の療育をも凌駕する効果を発揮することにつながります。
つまり、ととのった親子のコミュニケーションの上に、専門的な関わりが上乗せされたら最強になることは間違いナシ!というわけなんです。
普段、何気なく行われる親子の会話がいかに大切か…分かっていただけますか?
発達障害・グレーゾーンの発達支援への想い
「発達支援」と聞くと特殊な検査を使ったり、専門的な知識がないとできないイメージが あるかもしれません。ですが、長く療育をしてきて思うのは、専門家だけが専門的なことをやることが素晴らしいのではないということです。
私が目指している世界は、どの子も、お家で当たり前に発達支援される世界です。ここに障害の有無や年齢の壁は関係ありません。
お家で、我が子の脳を伸ばすのが子育ての当たり前になれば、専門家を探してたくさんの辛い思いをしたり、たくさんのお金と時間を費やし続ける必要がなくなるって思うんです。
お家で我が子がどんどん伸びていく姿を目の当たりにしながら、子育ての喜びを毎日実感しながら、過ごす親子が増えたら、どんなに幸せな社会になるでしょうか。
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毎日を発達支援に変える親子のコミュニケーション法
発達障害・グレーゾーンの幼児の発達をグーンと伸ばすことができるテクニック…それは「肯定(褒める)すること!」です。
わが子を肯定していくことで、子どもには「素直さ」がそなわります。
ここでいう「素直さ」とはお母さんの言葉や指示を聞いて、すっと反応し行動に移す力のことを指します。
実は脳を発達させるには、どんどん行動させることが必要です。そのためにもこの「素直さ」はなくてはならないものです。
なんだ、「肯定すること」か、なんて甘く見ないでくださいね。自分に置き換えて考えてみてください。
例えば、否定ばかりしてくる上司や、会話の最中に注意や文句を言ってくる夫のいうことなんて素直に聞いてやるもんか!って思いませんか?
それとは反対に、自分の頑張りをしっかり見ていてくれて、会話の中で、そっと肯定的な言葉をかけてもらえたら、大人だってモチベーションはグーンと急上昇します。
特に幼児の脳は自分にとってポジティブな刺激が大好き!
例えば、外から帰ってきて、子どもが手を自分から洗っているという場面。子どもの行動をグングン引き出すお母さんの声かけはどちらだと思いますか?
A「いつも自分で気づいて洗ってくれるといいんだけど」
B「自分で気がついて手洗いができたね!」
もちろんBの声かけですよね!
いかがでしたか?いつもの、日常のなかにある当たり前の行動の中には発達障害・グレーゾーンの子どもを肯定するポイントがたくさん隠れています。
当たり前と思わずに、できていることを丁寧にほめていくことで、お子さんの発達を伸ばしていくことができますよ。
毎日を発達支援にかえるシンプルな法則。
それは、子どもにとって一番身近なお母さんが我が子を日常の中で伸ばすコミュニケーションを身につけること。
あなたも一緒にやってみませんか?
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執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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