家で何も話さない子どもがおしゃべり上手になる2つの親子の会話ステップ

「今日幼稚園で何をしたの?」と聞いても「忘れた~」と家で何も話さない子どもさんはいませんか?お母さんは「忘れたの?園での様子を話してくれたらいいのに」と思いますよね。どうして何も話さないのかな?その理由と幼稚園での様子を話してくれる会話をご紹介します。

家で何も話さない発達障害グレーゾーンの子どもさんに不安を感じていませんか?

私には家で幼稚園の様子を何も話さなかった発達障害グレーゾーンの息子がいます。

息子は幼稚園の頃、「今日は何をしたの?」と聞いても「忘れた」
「給食美味しかった?」と聞いても「別に」
という感じで、幼稚園の様子を家で全く話してくれなかったんです。

もともとあまり幼稚園に行きたがらない発達障害グレーゾーンの息子でしたので、いろいろ質問すると嫌がるし、「幼稚園の様子はよくわからないけどまあいいかな」と思っていました。

ところが、幼稚園の友達のお母さんから「昨日は公園に行ったんだね」「今日は〇〇くんがお休みしてたね」「先生が〇〇って言ってたよ」などいろいろな情報を聞くようになると、「そんなことがあったんだ、私は何も知らないな」とだんだんと不安に思うようになりました。

「みんな家で幼稚園の話をするんだ」「息子はどうして家で何も話をしてくれないんだろう」「やっぱり、息子も家で話してくれたらいいな」という思いが湧いてきました。

小学校に入ると先生や他のお母さんと話しをする機会が減り、今よりも外での様子が分からなくなってしまいます。

特に発達障害グレーゾーンの子どもが小学校に入ったら、小学校での様子を知っておき学校との連携を取ることが大事になってきます。

できれば子どもとしっかりコミュニケーションが取れるようになっておくと安心ですよね。

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どうして家で何の話さないのか?それには理由があるんです

家で何も話さない発達障害グレーゾーンの子どもは、本当に幼稚園で何があったのか忘れているのでしょうか。

実は発達障害グレーゾーンの子どもは脳の発達がゆっくりな部分があるため、幼稚園であったことをうまく伝えることができないんです。

ゆっくりな部分というのが「過去にあったことを思い出すこと」です。脳がまだ発達していないので、お母さんから「何があったの?」と聞かれても、思い出してお母さんに伝えることが難しいんです。

こんな風に脳のせいで話すのが苦手な子どもに「幼稚園どうだった?」「何をして遊んだの?」としつこく聞いてしまうと余計に話さなくなってしまいますよね。

過去のことを思い出すのは苦手ですが「今日のご飯は何?」と聞くことはないでしょうか?

実は過去のことを思い出すことは苦手ですが、未来のことなら話をすることが得意なんですよ。

「今日幼稚園で〇〇したよ!」幼稚園での様子を教えてくれる親子の会話ステップとは

幼稚園であった出来事を聞きたくなる気持ちはわかります。そこで今回は脳の仕組みを利用して、幼稚園の様子を話したくなるような会話のステップをお伝えしますね。

◆ステップ1.未来の会話をする

先ほどお伝えしたように、未来のことなら話すことが得意な発達障害グレーゾーンの子どもには未来の会話をすることで脳を発達させていきましょう。

「今日の給食何だった?」と過去の話をするのではなく
「今日の夕食何がいい?」と未来についての会話をしていきます。

先のことなら話すことことが得意なので「ハンバーグがいい!」「そっか!ハンバーグにしようね」「僕ハンバーグが好き!」「そうだね。〇〇君はハンバーグたくさん食べてくれるよね」とお母さんとの会話が進みます。

まずはお母さんとの会話が楽しい!もっと話がしたい!と思ってもらうことが大事で、たくさん会話をすることで脳がグングンと伸びてきます。

◆ステップ2.幼稚園の話題を盛り込む会話

お母さんとの会話がスムーズにできるようになれば、会話の中に幼稚園の話題を入れてみましょう。

「明日の給食は何かな?」「今日のお当番は誰かな?」と未来の話を盛り込んだり、
「〇〇君はハンバーグが好きだよね。幼稚園のハンバーグはおいしかった?」「今日の給食は何だった?」と幼稚園の話題に抵抗がないように会話をしていきます。

お母さんとの会話が弾むようになってくると「今日どんなことがあったかお母さんに教えてね」と伝えておきます。

すると自分から「今日はお母さんに何を話そうかな」と幼稚園の様子を少しずつ覚えておくようになってきます。

我が家の息子もこの会話のステップを踏んでいくことで、「今日は縄跳びをしたよ」と幼稚園で何があったのかを少しずつ話してくれるようになりました。

お母さんが聞いてくれる!という成功体験をたくさん積むことで、親子会話が増え脳の発達が促されていきます。

今回のコツを日常の会話に取り入れながら、お家での会話をたっぷり楽しんでくださいね。

執筆者:石井花保里

▼親子の会話で脳がグングン育つ!こんなコミュニケーションをお伝えしています。

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