子どものチックが減ってきた!癇癪を起こす子どもに安心を与えるコミュニケーションとは?

幼児期の子どもにでるチック症状。お子さんに症状がでてきたらやはり心配ですよね。本やネットには「子どものチックは様子をみる」と書かれているけど本当にそれだけでいいの?何かできることはない?私の経験からそんなママの不安にお答えします。

幼稚園入園後からでてきたチック

息子は幼稚園前から私にべったりなところがあり、幼稚園の入園も不安を抱えていました。

いざ入園すると激しい行きしぶりがあり、入園から約2ヶ月後の6月、幼稚園で楽しく過ごせるようになっても、今度は帰宅してから家に入った途端ぐずるようになりました。

そして、徐々にエスカレートし私のことを泣きながら蹴ったりぶったりと、激しい癇癪をおこすようになりました。

私は毎日息子をなだめては、おさまらない癇癪にイライラしてしまい「蹴らないでよ!!」「私だってどうしたらいいのかわからないの!!」と息子に強く感情をぶつけてしまっていました。

そして気が付くと息子に目をパチパチするチック症状が出始めました。

癇癪もひどいチックも出てきてしまった。

私は不安になり自分のせいだと責めますが、いざ泣きわめいたり蹴られたりする状態になると、冷静に対応できず怒ってしまう自分がいました。

チックの情報をみても安心できない

ネットを確認するとチック生まれ持ったもので、発症してもだんだん消滅していくものなので様子をみましょうと書いてあります。

しかし、激しい癇癪もあり長い時間一緒にいる私としては、安心して様子を見れる状態ではありません

また、発症して2、3ヶ月〜長くて小学生くらいで消滅するという情報も「長い場合はそんなに続くの?その間見ているだけで本当にいいの?」という不安しかありませんでした。

また、「ストレスがあるとチックを強化してしまうこともあるので、健やかな生活を送るためにもストレスがあるなら取り除いてあげましょう。」とありました。

しかし幼稚園を辞めるわけにも行かないしこの激しい癇癪をどうおさめたらいいのか私にはわかりませんでした。

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チックが出てきた2つのきっかけ

チックに関しての原因は、生まれつき持っているもので脳の構造が関係してるが多くは解明されていないとあり、

きっかけがないのに急に出てくることもあれば、緊張やストレスがきっかけで出てくる、とあります。

息子も、生まれつき持っていたのかもしれませんが、それを知るすべはありません。

きっかけに関しては2つあり、幼稚園に慣れないストレスと、家でのコミュニケーションのストレスでした。

幼稚園では私と離れて過ごすこと、集団生活で好きなタイミングで遊べない、座ってお話を聞くなど、慣れない行動をしなければならないことが、息子のストレスになっているようでした。

家では帰宅し緊張がほどけ、安心の裏返しのように家の中でだけ強い癇癪が出て暴力につながっていたのです。

それに対し私は感情的な対応をしていたので、息子は家でも安心できずにさらに不安とストレスが重なってしまったと思います。

▼家でだけ癇癪を起こす理由は?こちらの記事で詳しく解説しています▼

子どものチック癇癪がなくなるために必要なものとは

息子が変わった!ななほし広場との出会い

毎日ネットで癇癪チックに関する情報を検索して試してみては、改善しない、そんなことを繰り返していたある日、ななほし広場のホームページを見つけました。

これだ!!私と同じように悩んでいる人がいる!!」ととても嬉しくなり、それと同時に息子が生まれてからずっと感じていたちょっとした違和感を誰にもわかってもらえず、1人試行錯誤しながらここまできた育児が走馬灯のように思い出され、涙が止まりませんでした。

そして、チックが出てしまったこの現状をどうにかして変えたい!!と思い、講座で学ぶことにしました。

私は息子の特性を知り「だから息子はこういう行動をするんだ…」と理解できました。

さらに学んでいくと自分自身の振る舞いも、とても大きな影響があることがわかりました。

そして子どもが安心できるコミュニケーションを学んだことで、2週間くらいすると帰宅後の癇癪の暴力が減り1ヶ月後にはちょっとぐずる程度にまでかわっていました。

チックはまだ続いていましたがひどくなる様子はなかったので、私もここでようやく「様子をみてみよう」という心境になれました。

そして何より私が前のようにひどくイライラしなくなり、息子に対して穏やかに接することが出来るようになってきました。

さらに入園から4ヶ月後の8月、気づけば息子の癇癪はなくなり、チックもなくなっていました。

もしかしたら、医学的に言われる自然とチックがおさまる時期だったのかも知れません。

しかし、息子に毎日接している私が感じるのは、あのままコミュニケーションがうまくいっていなかったら、私の精神状態も良くなかったですし、息子の癇癪はもっとひどくなり、チックも強化されてしまっていたと思います。

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子どもが安心できるコミュニケーションを今始めよう

幼児期の子どもの脳はとっても柔軟で、ママが子どもにとって安心できるコミュニケーションをとってあげれば、お子さんは不安も和らぎ自信がつき対応しているママも明るく子育てができるようになってきます。

今から始めれば、息子のように1か月で変化が見られることもありますので、ぜひお子さんが安心できるコミュニケーションを始めてみてください。

では、私がどのようなコミュニケーションをとっていったのか、お伝えします。

安心を与えるコミュニケーションと先生との連携

安心を与えるコミュニケーション

まずは、ママとお子さんとの間でお子さんが安心するコミュニケーションがとれる関係になることが必要です。

息子もそうでしたが、癇癪をおこしやすいお子さんは、日ごろからママの言うことをなかなか聞いてくれなかったり、ちょっとしたことでぐずるなどの様子が見られると思います。

ですから、癇癪ぐずっているときは何を言っても火に油を注ぐだけになってしまうので、癇癪を起こしていない時間のコミュニケーションを変えていく必要があります。

まず、お子さんの好ましくない行動には注目せずに、好ましい行動をどんな小さなことでもいいので肯定(褒める)してあげます。

何か上手にできたときだけではなく、朝ちゃんと起きられた、ご飯を食べた、お口を拭けた、そんなママにとってはもうできていると思う些細なことを「ご飯食べられたね!」などと行動を肯定してあげます。

そのときのポイントがあります。

幼児期の子どもは、言葉の内容よりも「表情・声色・語調」と言われる「非言語情報」が先に処理されますので、イライラが出ているとせっかく褒めても言葉の内容よりも「ママなんか怒ってるのかな?」という印象しか残りません。

ですから「笑顔で、ゆっくりと、優しい声で」近くに寄って目を見て伝えます。

脳は嬉しい言葉には反応するので、褒められる言葉を聞くことで、耳を傾けるようになり、ママのお話がちゃんと届くようになってきます。

また、近くに寄ってお子さんの目を見て褒めることで視覚的にもきちんと伝えることができます。

そうすることで、1日中たくさんの褒めのシャワーをお子さんが浴びて、ママとの間に安心できるコミュニケーションが生まれ、お子さんの自信につながっていきます。

先生との連携

入園して2ヶ月では、どのお子さんもまだ慣れずに泣いてしまうこともあると思いますが、

発達障害やグレーソーンと言われていなくても、息子のように少し衝動性があり、合わせて繊細な部分も持ち合わせているなどある場合は、ママにしか分からない育てにくさがあると思います。

息子の場合も家での癇癪が激しいこと、チックが出てきて心配していることを伝えました。

先生もたくさんの園児を見てきて、チックが出る子もいるが徐々になくなっていくことが多いことや、幼稚園でも息子が安心して生活を送れるようにと、個別に声をかけてくださったりしてくれました。

息子も先生が見てくれていると分かり安心したようでした。

ぜひ、ママの目が届かないところは先生にフォローをお願いしてみましょう。

チックは出る子と出ない子がいますので、目の当たりにすると心配になりますが、少しでも私の経験談がママの不安を解消できたらうれしいです。

今日もお子さんとの楽しい時間がすごせますように。

執筆者:宮代さちこ

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