大人になっても困難に直面し、悩むことはありますよね。そこで育みたいのが「立ち直るチカラ」。このチカラと関連のある脳を育て、土台を作っていくことは幼児期からできます。その方法を、我が家で実際にやってみた例を参考にご紹介します! |
失敗が嫌いな発達でこぼこっ子
失敗が嫌い、怖い!と、失敗を必要以上に恐れていたり、
失敗しそうになると、かんしゃくを起こしたり…
子どものこんな「困った」ありませんか?
私の息子も失敗を恐れているところがあり、「失敗したくないからはじめからやらない」なんてこともしばしば。
親としては、やってみたらいいのに!失敗から学ぶことだってあるのに!と、やきもきした気持ちを抱くことがたくさんありました。
失敗を恐れることは誰にでもありますが、特に自閉症スペクトラム(ASD)の脳の特性を持つタイプは、失敗を過度に恐れてしまうことがあります。
想像力の未熟さから失敗に対して必要以上に不安に思ったり、「失敗や間違えたらダメ」のこだわりを強く持ってしまったり。ネガティブな記憶を貯めやすい性質も、失敗に対する不安感を助長させてしまう要因のひとつです。
何をするにも、失敗したらどうしよう…間違えたら嫌だな…と、不安になり、行動をしなくなることは、脳の発達をしにくくしてしまいます。
そんな傾向のある子どもに、授けたいのが「立ち直るチカラ」。
今回は、このチカラがあったらどう良いのか?どうやったらこの力をつけていけるのか?をお伝えしたいと思います。
発達でこぼこっ子が立ち直るチカラをつけたい理由
この先、失敗することは生きていたら誰にでもあることです。発達でこぼこっ子だったらなおさら。
不注意や衝動性、コミュニケーションが苦手、などの特性を持っていると、成長して大きくなってもやらかしちゃうことはあります。
そんな失敗したときやしそうなときの困難にぶつかったとき、踏ん張ったり乗り越える力が、あるといいですよね!
そう、「立ち直るチカラ」さえついていれば、これから先もたくましく生きていけるんです!
立ち直るチカラを育てる具体的な方法は?
ただ、このチカラは「これをしたから、つきましたよ~!」と、すぐに身につくようなチカラではありません。
「失敗は成功のもとなんだよ」と言い聞かせたり、失敗したときに「じゃぁどうする?」と質問したり。失敗したときにどうするかの具体策を一緒に考える方法も悪くないのですが、ある部分の脳がしっかり育っていないと、失敗に対処することは難しいのです。
そのある部分とは、ちょうどおでこの奥辺りに位置する前頭葉の中の「思考」を司る脳エリア。
この部分が十分に発達することによって、失敗や困難に直面したときどうすればいいのか?のアイディアが浮かび、自分自身を助け立ち直ることができます。
この「思考」脳エリアは、中学生くらいから発達期を迎えるため、幼児期のうちはこの脳部分が伸びるための土台を作ることが大事と言われています。
ですので、小さいうちは、見る、聞く、など身体を動かしながら積極的に物事に関わり、試行錯誤できる体験をたくさん積むと良いのです。
それがのちに「立ち直るチカラ」につながります。
では、幼児期の今からできる立ち直るチカラをつける土台作りの方法を次章でお伝えします。
立ち直るチカラをつけるための土台作りは…
立ち直るチカラをつけるための土台作り、それは、
「新しいことに挑戦すること」です!
新しいことに挑戦することで、できなかったことができるようになる体験や試行錯誤した体験が、立ち直る力の土台につながっていきます。
ただ、未知のものにチャレンジすることはとても勇気がいるし、失敗がキライな子には新しい挑戦はハードルが高いと思うことがあると思います。当然ながら、親が意図的にやらせることは難しいですよね。
そこで、ポイントが3つあります。
我が家はこの冬、初めてのスキーに挑戦しました!しかもスキー教室に入って、初めて出会う先生に教えてもらうという挑戦もしました。
我が子は小さい頃から身体の動きにぎこちなさがあったり、私と離れて活動することが不安になってしまう面があります。
ですが、自分からスキーに興味を持ったことで、「やってみたい!」と挑戦する気持ちが高まっていました。
子どもの好きなことを皮切りにチャレンジさせていくことが、無理なくうまくいくポイントです!
我が家では初めてのスキー教室に向けて、息子に私の経験を話したり(スキー靴はロボットみたいになるよ~、など)、一緒にスキー教室の紹介動画を観たりしました。
初めてのチャレンジの緊張を和らげたり、モチベーションを維持するためにも、事前準備をしておくと安心です。
また、身近な人が先に挑戦している姿を見ることで、チャレンジする意欲や勇気がわくこともあります。
興味のあることでも、新しい挑戦には不安を伴うことだってありますよね。そんなときは、ポジティブな声掛けを心がけます。
スキー教室の際中は、直接声を掛けることはできませんでしたが、ジェスチャーや表情で「応援してるよ!」オーラを出していました。
結果ではなく、挑戦しているプロセスを認めて声を掛けることで、「もっと挑戦しよう!」と子どもは前向きな気持ちになれますよ。
外に出て身体を動かして、新しい挑戦をしてみませんか?
一つひとつの新しい体験が子どもの未来を創ると信じて…、我が家も立ち直る力の土台作りを続けていきたいと思います(^^)
発達でこぼこキッズの立ち直り力、一緒に育てていきましょう~!
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執筆者:ひきのなつき
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