寝つきが悪い子どもがスッと寝た!スムーズな入眠を叶える3つのポイント

寝つきが悪い。寝る時間になると機嫌が悪くなる。お子さんにそんな様子はありませんか?もしかしたら、眠る前に子どもが感じている不快な感覚が原因かもしれません。この記事では、子どものスムーズな入眠を叶えるための3つのポイントをお伝えします。

寝つきが悪いのを何とかしたい!

毎日暑い日が続いていますね。

日中の疲れをとるために、子どもにはできるだけ質の良い睡眠をとってほしいもの。

スッと機嫌よく眠りにつくのが理想ですが、現実は寝つきが悪くてなかなか眠れない寝る前になると機嫌が悪くなる、そんな様子はありませんか?

子どもが寝つけないのはなぜ?

子どもがスムーズに入眠できない原因は様々なことが考えられます。

・テレビやスマホなどの光による刺激
・日中の活動量
・心配や不安などの心理的要因から起こる自律神経のバランスの乱れ

このようなことが睡眠に関わっていると一般的には知られています。

さらに発達でこぼこの子どもたちの場合、別の原因が引き金となって入眠トラブルが起きやすい傾向があるのです。

それは、子どもが寝るときに感じる不快な感覚

発達でこぼこの子どもたちは体で感じる嫌な感覚に意識が集中してしまいやすいことで、スムーズな入眠が妨げられることがあります。

わが家の息子の場合は、布団に入ると必ずと言っていいほど「足の裏が熱くてイライラする!」と訴えていました。

寝る前に手足が熱くなる感覚に集中してしまい、その不快感がイライラする感情に発展し、さらに寝つきを悪くするという悪循環。

このように息子は自分の体に起こる体温の変化に敏感になっていましたが、感覚過敏をもつ発達でこぼこの子どもたちは、まわりの環境から受けとる刺激を苦痛に感じることもあります。

寝苦しい夏の暑さだけでなく、湿気の匂い、寝具の肌触り、パジャマの縫い目やタグが肌に触れるときのチクチク感などが不快な刺激となり、寝つきを悪くしている可能性も…。

もしかしたら、大人は気がついていない刺激が子どもの入眠の邪魔をしているのかもしれません。

子どもの寝つきを良くしたい本当の理由

ご存じの通り、睡眠は子どもの発達にとても重要な役割を果たしています。

成長ホルモンの分泌や、日中の記憶の整理や定着、自律神経のバランス調整、免疫機能などに関わり、子どもの心身を成長させるのに欠かせないのが睡眠です。

学童期になると、子どもはノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返しながら大人と同じような睡眠サイクルで眠るようになります。

サイクルが何分間隔で繰り返されるのかは個人差があるものの、質の良い睡眠のためには寝はじめ最初の90分のノンレム睡眠で深い眠りに入るのが重要であること、また成長ホルモンはそのタイミングで夜間の分泌量の大部分が分泌されるということが分かっています。

そして、寝る前の様々な刺激で脳が興奮状態になると、その後の眠りの質に大きな影響が出るとも言われています。

つまり、子どもの入眠をサポートして寝はじめの最初の90分をしっかり眠れる環境を整えることが大切なのです。

また、発達でこぼこの子どもたちは、寝る前の記憶が翌日の脳のコンディションを左右すると言っても過言ではありません。ですから、できるだけ子どもが良い記憶のままスッと深い眠りにつけるようにサポートしてあげたいですよね。

わが家で効果を実感!子どものスムーズな入眠を引き出すポイント3つ

わが家では、寝つきを良くするために子どもの不快な感覚を和らげるよう環境を整えました。

熱がっていた子どもの手のひらや足の裏を冷やす、たったそれだけですが驚くほど寝つきが良くなったのです!

それと同時に朝の目覚めと機嫌もよくなったことから、睡眠の質が上がったことを実感しています。

なぜこんなに効果があったのか。それには2つの理由が考えられます。

それは、不快な感覚が消えたことと、体の内部の体温が効率よく下がったこと。

ヒトは眠るとき、体の深部の体温を下げていきますが、嫌な感覚や緊張から脳が興奮状態にあるとき体温は下がりにくくなります。

息子が感じていた不快感を取り除くことは、気持ちの面だけではなく体温変化の観点からもスムーズな入眠の助けになったようです。

また、眠りにつくときには体の深部の温度を下げるために、手足の血流を増やして熱を放出していきます。わかりやすいところでは、赤ちゃんが眠りにつくときに手足が温かくなる、あの現象です。

後々調べて分かったのですが、手のひらや足の裏には体の中心部の温度調節のために重要な役割を果たす血管があり、その血管を冷やすことで効果的に深部体温を下げられるということを知りました。

息子が感じていた手足の熱さを和らげるために手のひらや足の裏を冷やしたのですが、結果的に効率よく深部体温が下がったことで入眠が促されたのではないかと考えています。

ただし、皮膚の冷え過ぎは脳の覚醒に繋がり眠りを遠ざけるため注意が必要です!

わが家では柔らかいタイプの保冷材を冷凍庫で冷やしていますが、皮膚に接する面が冷えすぎないよう厚めのキルト生地の布カバーをつけました。

触っていると、じんわりと冷たさが伝わって気持ちよく感じるくらいの温度にしています。カバーは息子が自分でお気に入りの柄を選ぶことで、気持ちよく眠るためのお守りとしての役割も果たしてくれているようです。

もしお子さんの寝つきに悩んでいるなら
・不快な感覚を取り除く
・深部体温を効率よく下げる
・気持ちよく眠るためのお守りをもつ

この3つのポイントも取り入れて、お子さんの睡眠をサポートしてみてくださいね!

執筆者:さくらい京子

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