幼児の子育てをしているとあとちょっと成長してくれたら嬉しいな…と思うことありますよね。そんなときママの励ましや応援でがんばれる子もいれば、プレッシャーに感じて嫌がる子も…。そこでおススメなのが思い込みを使っちゃうこと!我が家の取り組みをご紹介します。 |
ぜんぜん説明を聞いてくれない息子
我が家の息子はちょっと衝動性のある4歳年中さんです。
衝動性があるので「楽しそう!」「早くやりたい!」と思ったときは、すごい勢いでやりたいアピールが始まります。
初めてやることなど、最初に説明しておかなきゃ!と思って話し始めても、目の前にあるやりたいことに目がキラキラしていて、ぜんぜん話を聞いてくれません(笑)
私の説明は息子の「やりたい!やりたい!」にかき消され、私もそのうち「はい、はい。じゃあやりながらね…」となってしまうのですが、うまくいかなかったときの不機嫌さも、こちらとしては知っていますので、できればちょっとくらいやり方を聞いてから始めてほしいな、と思っていました。
どうして聞いてくれないの?
衝動性があるタイプだと脳の状態は運動系エリアや視覚系エリアが反応しやすいことが多いです。
目の前のモノ、コトに一直線!というイメージです。
目の前に楽しいことがあると、脳の視覚系エリアが目的のものにピピピっと素早くピントを合わせ、運動系エリアが「触りたい!」「動かしたい!」と活発に反応します。
すると、普段は落ち着いて話を聞けるときもあるのに、目の前に目的のものがあると優先順位が変わってしまい、パッと行動したくなってしまうのです。
ではどうしたら「考えてから動く」ということができるようになるのでしょうか?
それは、思考系エリアを育てることです。
思考系エリアは脳の司令塔で、ものごとを考える役割があります。
思考系エリアへの脳のネットワークがたくさん使われるようになると、いわゆる考える癖がつくようになります。
すると、パッと動いてしまう子が「考えてから動く」ということを意識するようになり、やみくもにトライするよりも成功体験を増やしてあげることができます。
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思い込みとは?
思考系エリアを育てる方法は色々ありますが、思い込みもプラスに使えば思考系エリアを伸ばしていくことができます。
そもそも思い込みとはなんでしょうか?
それは「深く信じ込むこと」です。
脳の状態で言えば、何度も思い出してイメージする=思考を繰り返すことで、記憶として脳に定着している状態です。
思い込みと言うと、ちょっとマイナスなイメージを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
例えば「私、あの人から嫌われているのかな…」と繰り返し考えてしまうと、事実は違っていても、そのうち「多分嫌われてるから」と思い込んでしまうというなんてことも…。
そして、何となくその人を避けてしまったりと行動に出てしまいます。
そう、思考は行動につながっているのです。
もう一つの例で言うと、お掃除が「面倒くさいな…」と思ったらなかなか動けませんが「ちょっとだけやるか!」と思って動いてみたら、思ってた以上にはかどったなんてことありますよね。
この場合は、ちょっとプラスに考えてみたら予想以上の結果が出たという例です。
このように「嫌われている」「面倒くさい」「できないから無理」とマイナスに思い込んでしまうとそれにつながる行動になり、「嫌われてはいないはず」「ちょっとやってみるか」「できることからやろう」とポジティブに思い込めば、それにつながる行動をするということです。
それなら、ポジティブな思考や声かけで行動を引き出していきたいですよね。
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できる未来を想像できるような声かけを
これまでお話したように、思い込みから行動を引き出すことができますので、それを育児にも応用してみたいと思います^^
まずは、お子さんにもう少し成長して欲しいな!と思うことを1つ決めます。
それを出来ていると仮定して声かけをします。
我が家の例で詳しくご紹介しますね。
よく考えてるね~
パッと衝動的にやり始める前に少し考えて欲しいと思い「よく考えてるね~」の声かけを始めました。
息子がルールや説明が必要のない遊びをしているとき(車で自由に遊んでいるなど)に、「よく考えて遊んでるね~」と伝えます。
ブロック遊びや本を読んでいるときでもいいです。本人は慣れている遊びでもあえて「よく考えてるね~」と伝えます。
すると子どもは「考えること」を意識し始めるので、別の何かをするときに考えることも一緒にするようになってきます。
息子の場合は、声かけを始めて2日後、ゲームでこうやったから勝った、負けたと説明してくれるようになりました。
また理由が分からないときも、「何で負けちゃったの?」と理由を考えるような発言をするようになりました。
さらに日が経つと、いつもはあまり見ない知育ブロックの説明本を見てからブロックを組み立てていました。
説明本と同じものを作ったわけではありませんが、何かをやる前に確認するという行動が出てくるようになりました。
お顔洗うの上手だもんね
これは、息子が2歳のとき(イヤイヤ期)に使っていた言葉です。
水遊びのときは顔に水が跳ねても平気なのですが、お風呂で顔を洗うのを嫌がっていたので伝えていました。
公園や家で水遊びを楽しんでいるときに「〇〇くん、お顔洗うのも、上手だもんね~」と伝えました。
また、お風呂に入ったときも湯船に浸かって遊んでいるときにも同じように声をかけました。
すると、自分からシャワーを顔にあてて洗い始めたのです。
「すごい!すごい!」とすごく褒めたら、その日から一生懸命自分でシャワーを顔にあてて洗うようになりました。
このように、まだできていないことも「できる未来を想像できるような声かけ」をすることで、良い思い込みから実際の行動になるまでサポートしてあげられます。
ついつい
「これくらいならできるでしょう?」
「できないと笑われちゃうよ」
「もう〇歳なんだからできないと」
と言ってしまいたくなることもあるかもしれませんが、ぜひお子さんの「できる!」を信じた声かけをしてあげたいと思います。
そして、ママの笑顔と良好なコミュニケーションがあってこそ、声かけがスッとうまくいきます。
基本の笑顔はいつも忘れないでくださいね!
今日もお子さんとの楽しい時間がすごせますように。
執筆者:宮代さちこ
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