子どもの「ママ大好き!」は愛情不足のサインなの?繊細キッズ(HSC)の心を支える安全基地の役割とは

ママ大好き!離れたくない!といったわが子…もしかして、自分の愛情が伝わっていないのかな?と不安になりませんか?これはママの愛情不足ではなく、彼らの繊細気質に理由があるかもしれません。子どもの「安全基地」を守るママの関わり方をお伝えします。

ママ大好き!は愛情不足のサイン?

私の息子は現在小学校3年生。まだまだ甘えん坊の息子は、私の愛情確認が日課です。

「僕のこと好き?」
「大好きだよ~♪」
「僕も~♪」

と、お互いに好き好き言い合える時間が幸せなようで、私はこのフレーズが少し心にひっかかっていました。

「ちゃんと自分が愛されているか親の反応を確認している」「愛情不足のサイン」などと、ママの心にグサッと刺さるような情報もあふれていますよね。

ママ大好き!離れたくない!…こんな様子が見られるとちょっぴり複雑。

もしかして、自分の愛情がしっかり伝わっていないのかな?と不安になってしまうことはありませんか?

私の息子は、言葉やコミュニケーションの発達が少しのんびりで、かつ不安が強い繊細くん(HSC)です。

石橋をたたいてたたいて渡るタイプで、たたいた結果「よし、危なそうだ。やめておこう!」という結論を出すことも頻繁にあります。

親としては、そんなに心配することないのに…と感じることも敏感に感じ取る息子。

いろいろなことにチャレンジできないのは、やっぱり私の愛情不足なのか?と落ち込んでしまうこともありました。

繊細キッズ(HSC)とは?こちらの記事を参考にしてください▼

子どものチャレンジ精神を支える「安全基地」

私がなぜこのように感じたかと言うと、心理学の用語でいう「安全基地」という言葉を知ったことがきっかけです。

というのも、この安全基地とはママなどの養育者との関係が上手に築かれていることでできあがる心のよりどころのようなものと表現されています。

この安全基地があるという安心感が、子どものチャレンジ精神を支えているそうです。

つまり、息子がいろいろなことにチャレンジできないのは、

私との関係がうまく成り立っていなくて愛情不足だからではないだろうか?だからこんなにべったりなのでは…?と感じてしまったわけです。

それでは、安全基地についてもう少し詳しく解説します。

この安全基地があるという安心感で、子どもは自分の世界を広げようと探検していくと言われます。

探検先で「ダメだ!怖い!」と感じることがあれば、安全基地に戻って安心を取り戻します

そして、安心のエネルギーが満たされたらまた探検へ出かけていく…ということを繰り返し、どんどん外の世界を学んでいくのですね。

生きていくための心の基盤や土台であり、壁にぶつかったとき戻ってきてエネルギーを補給するオアシスのような場所。

そんなイメージをもっていただくとよいのではないかと思います。

繊細キッズが必要とする安心エネルギー

繊細キッズにとっての探検活動は?

それでは、息子のような繊細くんにとっての探検活動はどうでしょうか。

もともと繊細気質ということもあり、「ダメだ!怖い!」と感じるラインがものすごく低いところに存在しています。

知らない人が多い場所、小さな虫、ちょっと足場の悪いところ。これらは、息子にとっては全部アウト。

「ダメだ!怖い!」という感情を処理することで頭がいっぱいになります。

安全基地で補給した安心エネルギーの消耗が激しく、なかなか次の一歩にチャレンジできない…ということにつながっていきます。

「できた」ように見える行動の裏側

繊細キッズにとって、このお話はチャレンジできないことに限った話ではありません。

一見すると「できた」ように思えるけれど、周りの子どもたちに比べて、ものすごくエネルギーを使ってがんばった結果の「できた」かもしれません。

すでにお話ししましたように、私の息子は言葉やコミュニケーションなどの発達がのんびりなために、周りの同級生に合わせようとするととってもがんばらないといけない場面があります。

困惑するとフリーズしてしまうことはある一方で、人をたたいたり授業中に立ち歩いたり…といった目立つ行動をしないため、安全基地の外にいる他人から見るととても困り感が分かりにくいです。

息子のようなタイプの繊細くんだと、気づかれにくいところでものすごくエネルギーを消耗している可能性があると感じます。

繊細キッズが愛情確認をするワケは…

さて、息子が私の愛情確認をする理由は、簡単に言うと「君のことが大好きだよ♪」と言って抱きしめてほしいからです。

ではなぜ、息子はそう感じるのでしょうか?

それは、需要に対する供給のバランスをとろうとしているからです。

つまり、ママが与える愛情の量が少ないのではなく、繊細キッズが日常過ごすためのエネルギーの消耗がものすごく激しいから、ということではないかと思うのです。

ママ大好き!には全力で応じることがおすすめ

繊細なわが子にママ大好き!離れたくない!といった様子が見られたときは、それだけ外でがんばったんだ!誇らしい!むしろ自慢!と考えることがおすすめです。

ただわが子の気持ちを純粋に受け止め、キラッキラの笑顔で「ママも大好きだよ♪(ハグ)」と無条件の愛で応えてくださいね。

これがなぜかと言うと、外でがんばってクタクタなはずの息子の情緒が理由です。

ここだけの話、わが家は毎日のようにこのやりとりをしていて、過剰とも言われそうな量のスキンシップをとっています。(笑)

言葉やスキンシップだけが愛情ではないものの、やっぱり愛情の絶対量が少ないことはないように感じています。

繊細キッズは、外でがんばっている分、家庭ではわがまま・癇癪…というタイプも多いようです。

私の息子にそのような極端な様子がないところから想像するに、私の関わり方が彼の安全基地としての役割を果たすことができているのかな?と思えるようになりました。

スキンシップで効果的に愛情を伝える方法はこちらも参考にしてください▼▼

ですから、繊細キッズのママ大好き!には、躊躇なく全力で応じてみてください。

これを繰り返していくことで、彼らの安全基地も立派に育っていきます。

「何があってもママは自分の味方だ」「自分には家庭という安心できる場所がある」ということが心へ根付いていくはずです。

安全基地で満タンになったエネルギーは、必ず子どもが前へ進んでいく原動力になります!ぜひ、参考にしてくださいね。

繊細キッズへ授けたい力!その繊細さを生かしてください▼▼

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執筆者:大塚 ひかり

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