発達障害の特性がある子どもを伸ばせる親になりたい!と「褒める子育て」の本などでテクニックを学んでも、やみくもに使うだけでは効果がイマイチ…なのは当たり前。講座で学ぶ、脳科学に基づいた「褒める」スキルを活用できているお母さんがやっているコツをご紹介します! |
よくある子育て講座の「褒める子育て」とは、ココが違う
私の講座では、だいたい4〜8人くらいのお母さんが一度に受講します。
それぞれの参加者の方が、「教えてもらう」「学ぶ」だけではなく、学んだことをきちんとご自身の力として子育てに活かしていけるような講座を展開しています。
「子どもの褒め方」など子育てのノウハウを学ぶことのできるお母さん向けのテクニックの講座は、比較的たくさんありますよね。
しかし、できるようになるところまでサポートしている講座はいくつ存在するでしょうか?
「褒める子育て」テクニックを使うには、まず子どもの「行動」の分析!
私が講座で伝えることの中で、 もっとも大切にしていること!
それは、お母さんが子どもの「行動」を分析できる力をつけることです。
いくら、うわべのテクニックを集めても、それをどのタイミングで、どの行動に対して使えば、子どもの発達に有効なのか?
この視点がないまま、闇雲にテクニックだけを使っても全く効果がありません。
「褒めろ、って言われたから、褒めました。」
「 いけない行動はスルーするって習ったから、スルーしても一向に治りません」
「 いけない行動はスルーするって習ったから、スルーしても一向に治りません」
そんな声を時々耳にしますが、そりゃそうだよ!と私は思ってしまいます。
ぜひ、子育ての「褒める」テクニックを最大限に生かすためには、まず子どもの行動を分析する、という視点をあなたも持ってくださいね。
子どもを褒めて伸ばす親がやっている!行動の「4つの分類」とは?
発達障害の子どもの行動を分析する際、まずは4つの視点で分けます。
1:好ましい行動
2:まだできない行動
3:好ましくない行動
4:許しがたい行動
2:まだできない行動
3:好ましくない行動
4:許しがたい行動
この4つの視点で子どもの行動を上手に分類できたときに初めて、たくさんの子育てテクニックが生きてきます。
この「行動」はどれに当てはまるかな?と考えながら、お子さんの様子を観察してみてくださいね。
「好ましい行動」を書き出すことが、褒める準備になる!
4つの分類、どの分類の行動を一番多く書き出すことができましたか?
子どもの行きしぶりや激しい癇癪などに今まさに悩まされている!とにかく困りごとが多い!という方は、もしかすると「好ましくない行動」だらけだったかもしれませんね。
お母さんによっては「許しがたい行動」ばかりが頭に浮かんだ方もおられるかもしれません。
分類の仕方にはある程度のコツと知識が必要なので、詳しくは講座の中で一人一人のお子さんに合わせてやり方をお教えしているのですが、注目して欲しいのは、「好ましい行動」をいかにリストアップできるか!?ということです。
え〜うちの子、そんなにいい行動ないです…。
そんな風に思われる方もいるかもしれませんね。
しかし、この「好ましい行動」のリストがたくさんあればあるほど、お子さんの脳を発達させるコミュニケーションをスムーズに進めることができるのです。
ぜひ押さえてほしい、発達障害の子どもを褒めて伸ばせたお母さんが子育てでやっているコツです。
「自分でできている」褒めポイントって結構あるんです
お子さんが幼稚園に行っている間にぜひ、今朝のことを振り返ってみてください。
・「おはよう」って言えた
・トイレに座れた
・トイレットペーパーを自分で取ろうとした
・ズボンを履いた
・着替えようとした
・着替えを出そうとした
・自分で靴下をはけた
・「いただきます」と言えた
・お箸を持てた
・食器を片付けた
・トイレに座れた
・トイレットペーパーを自分で取ろうとした
・ズボンを履いた
・着替えようとした
・着替えを出そうとした
・自分で靴下をはけた
・「いただきます」と言えた
・お箸を持てた
・食器を片付けた
当たり前のようで、子どもって、意外とたくさんのことを自分でできている!ということにお気づきになりましたか?これも、「好ましい行動」=褒めること、と言えるんです。
子どもの「困った」側面ばかり注目すると気づけない
今日はぐずらずに幼稚園へ行ってくれるかな?
時間までに登園できるかしら?
また歯磨きで一悶着あるのだろうな…
時間までに登園できるかしら?
また歯磨きで一悶着あるのだろうな…
けれど、お母さんがこんな風に子どもの行動の「困った」側面に注目する癖が付いていると、子どもがちゃんとできていること、つまり「好ましい行動」に気づけていない!ということが、よくあります。
子どもを「褒める」には準備が必要です!
もしもあなたが「気をつけてはいるけど、子どもを褒めるのって難しい!」と思っているのなら、まず、準備をしましょう!
朝の忙しい時間にリアルタイムで気づいて褒める!というのは、実は上級者のやることです。
・褒めることリスト
・できていることリスト
・好ましい行動リスト
・できていることリスト
・好ましい行動リスト
これを100個でも200個でも思いつくままにリスト化しておくと、日常の中で徐々に子どもの行動を肯定的に見ることのできる目がお母さんの中に育ってきますよ!
褒めるテクニックをいつ使うかを考える前に、まずはぜひ、「好ましい行動」のリスト化に取り組んでみてください!
お子さんが帰ってくることが楽しみになると思います。
褒めるテクニックを「戦略的」に使って発達障害の子どもを伸ばそう!
私の講座では、子どもを「肯定する」ことをとても大切にします。
コミュニケーションの8割が「肯定」で成り立つと言っても過言ではありません。
ですが、ここで正しく理解していただきたいのは、何のために「肯定」しているのか?というポイントです。
子どもを喜ばせるため?
自信をつけさせるため?
自信をつけさせるため?
半分正解で、半分不正解!というのが正直なところです。
ある明確な目的のために子どもを「肯定」します。
子どもを「褒める」のは喜ばせる目的ではありません
それは、子どもに正しい行動を「学習」させてあげるために、行動をしっかりと「肯定」する!
このことを戦略的に行なっていきます。
何でもかんでも褒めろ〜!!というわけではないのです。
何でもかんでも褒めろ〜!!というわけではないのです。
もっというと、褒めて子どもが嬉しそうにするかどうか?はそんなに重要視しません。
発達のでこぼこがあるお子さんの中には、こちらの声かけへの反応が薄かったり、気持ちが表情に現れにくかったり…というお子さんがいます。
頑張って褒めているのに、嬉しそうな反応が返ってこないと、お母さんとしてはちょっぴりやりがいが感じられないと思います。
しかし、褒めて喜ばせることに目的を置いていないので、残念がる必要はないのです。
お母さんの肯定的な声かけによって子どもの反応が変わっていけば…、もっというと正しい行動についての学習が進んでいれば、「褒める」は大成功なのです。
好ましい行動を「褒めて」学習させる!
ですから、「肯定」の中には、「いいことをしたから」とか「上手にできたから」褒める、というテクニック以外にも、
なんでもないときにも褒める。
できていないときにも褒める。
できていないときにも褒める。
こんな技をお母さんたちにお教えしていきます。
リストアップした「好ましい行動」を、「それ、正解!」「それ、いいよ!」 と子どもにどんどん学習させてあげる意識で、ぜひ積極的に肯定の「褒める」声かけをしていきましょう。
たっぷり良質なコミュニケーションをお子さんに浴びせてあげてくださいね!
▼▼「子どもの行動」を分類できたら、起きている「困った行動」を分析してみましょう
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
(お母さんの小学校★ななほし代表)
▼子どもを伸ばす親になりたいお母さんに「肯定」などの親子のコミュニケーションのコツをお伝えしています!