自分に自信がないと「私って常識的かな?」と気になることはありませんか?親自身もグレーゾーンの特性があり、自分の行動に自信がない親が「正しい常識」を子どもに教える躾ができるかな…と不安があったママが、そもそも「常識に囚われること」を考え直す大切さに気づいた体験談をお話しします。 |
我が家も親子みんなで発達障害・グレーゾーンです
始めは、手がかかる子どものことを「発達障害かもしれない…」と調べていたけど、
「当てはまるのって…夫も?私も?」
と子どもだけでなく、父親・母親にも当てはまると気づいた…
「当てはまるのって…夫も?私も?」
と子どもだけでなく、父親・母親にも当てはまると気づいた…
こんな風に、子どもの発達障害を調べているうちに、親自身も発達障害・グレーゾーンかもと気づいた、という方も多いのではないでしょうか。
我が家も、親子それぞれ個性的な発達でこぼこの特性を持っています。
とにかく毎日、騒がしい我が家(笑)
朝の忙しいときなのに、
1人はこぼしたり忘れ物でうっかりさのオンパレード、
1人は変なこだわりで今やらなくてもいいことをやってたり、
1人はずーっとしゃべっていて全く支度が進んでなかったり…。
1人はこぼしたり忘れ物でうっかりさのオンパレード、
1人は変なこだわりで今やらなくてもいいことをやってたり、
1人はずーっとしゃべっていて全く支度が進んでなかったり…。
私が家事などで気づかないでいると、いつの間にかそんな事態になっている(私自身も、自分のことで手一杯…泣)
子育て中はどの家庭もバタバタな日々だと思いますが、発達でこぼこ家族は、バタバタの程度が違うような気がしているのは、私だけじゃないのではないでしょうか…?
夫婦問題。最初は夫の悩みより、私自身のせいだと思っていた
私自身は、大人になってから本などで発達障害のことを知り、
「“苦手なこと”の程度がみんなと違う気がするのって、そういうことだったのか…」
「“苦手なこと”の程度がみんなと違う気がするのって、そういうことだったのか…」
と、独身の頃から自分のADHD特性への自覚がありました。
ですが、ASD傾向のある夫については、結婚前から「ちょっと変わった感じの人」とわかってはいたものの、子どもが生まれて数年経つまでは「夫も発達でこぼこの特性があるかも…」とは思いもしなかったのです。
(*ADHD:注意欠陥多動性障害/ASD:自閉症スペクトラム)
結婚してすぐの頃から、コミュニケーションになんとなく違和感のあった夫。
けれど「共感してもらえない」「気が利かない」「自分中心の言動」などは、他の旦那さんの悩みでもよくあること。
「男の人は仕方ないよね~」と言われることばかりだったので、腑に落ちない感じを持ちつつも、なんとなく日々を過ごしていました。
まだ子どもがいない時も、家事にフルタイムの仕事に…とそれだけで私自身が手一杯だったので、
「夫の理解や協力が足りないというより、もともと自分の要領が悪い方が問題かも…」
と自分の自信のなさを理由に、夫婦2人だけだった時は夫の問題点を深く考えることもなかったのです。
「夫の理解や協力が足りないというより、もともと自分の要領が悪い方が問題かも…」
と自分の自信のなさを理由に、夫婦2人だけだった時は夫の問題点を深く考えることもなかったのです。
夫婦で「でこぼこ」だと、子どもの「躾」が心配!?
けれども子どもが生まれて成長し「困りごとの原因は発達障害かも…」と行き着き、夫にも「でこぼこ」の傾向がある…と気づいたとき、
私がまず不安に思ったのは、私たち夫婦が
「こうするのが正しい常識」という躾を子どもにできるか、ということでした。
「こうするのが正しい常識」という躾を子どもにできるか、ということでした。
子どもの時からたくさんの「失敗経験」を重ねてきている私自身は、
「私、おかしなこと言ってない?常識的な行動をできている?」
と、そもそも自分の行動に自信が持てていない。
「私、おかしなこと言ってない?常識的な行動をできている?」
と、そもそも自分の行動に自信が持てていない。
一方で、必ずしもそれが一般的というわけじゃないと思うけど…?ということでも、
「絶対こうなんだ。これが当たり前なんだ」
という、自分の価値観や習慣のこだわりを家族に押し付ける夫。
「絶対こうなんだ。これが当たり前なんだ」
という、自分の価値観や習慣のこだわりを家族に押し付ける夫。
「もし私も夫も“普通”じゃなかったら、子どもに“正しいお手本”がいないってこと!?どうしよう…」
と不安に思いました。
と不安に思いました。
「お手本」となるような行動ができていない親自身…
さらに夫婦ともに、
苦手なことを先延ばしにしたり、片付けも苦手…
お互いに感情をコントロールできずに怒ってしまったり…
苦手なことを先延ばしにしたり、片付けも苦手…
お互いに感情をコントロールできずに怒ってしまったり…
「時間までに支度しなさい!」「喧嘩しちゃダメよ!」と子どもを躾ける前に、そもそも親が子どもの“お手本”になるような行動をできていない…。
さらにネットで調べていくと、
「母親が発達障害だから、子どもが非常識な子どもになった…」
「発達障害のある“毒親”に育てられて大人になってからもトラウマがある…」
「母親が発達障害だから、子どもが非常識な子どもになった…」
「発達障害のある“毒親”に育てられて大人になってからもトラウマがある…」
そんな暗くて不安になる情報がたくさん…
そして、夫にはこういった相談をしようとしても関心を持ってくれない…という悩みもありました。
私がきちんと躾けなきゃ!とストレスを増やしていく日々
夫からの理解や協力が難しいなら、じゃあ私がやるしかない。
私が子どもをきちんと躾けないと!
子どもにおかしいと思われない良いパパママにならないと!
そして、子どもの幸せのために「普通」の家族にならないと!
子どもにおかしいと思われない良いパパママにならないと!
そして、子どもの幸せのために「普通」の家族にならないと!
と、とにかく「普通の子ども、普通の夫」に育てるために、そして私自身は「正しい子育て」ばかり考えて、常にぴりぴりしていました。
よくない行動は、叱って「躾ける」ものだ…と子どもを責める毎日。
さらに、夫の「普通」と違う生活習慣などは、
「パパみたいに〇〇するのは良くないことなんだよ」と間接的に批判したり、
「子どもが大きくなって真似すると困るからやめてよ」
と夫へも厳しくとがめていました。
「パパみたいに〇〇するのは良くないことなんだよ」と間接的に批判したり、
「子どもが大きくなって真似すると困るからやめてよ」
と夫へも厳しくとがめていました。
その一方で、ちょっと変わったところがあるパパだけど、子どもにはパパを好きでいてほしい気持ちもあったので、
「うちの夫でもできるはず!他のイクメンなパパから良い刺激を受けてほしい!」
と、子どもも夫も集団が苦手なのに、親子イベントに強引に連れ出したりもしていました。
と、子どもも夫も集団が苦手なのに、親子イベントに強引に連れ出したりもしていました。
そして、私1人で空回りしてうまくいかず、イライラして自分もストレスを溜め、家族にもストレスを与えていた日々だったのです。
▼妻も夫もストレスフル!アスペルガー傾向の夫の暴言で悩んでいた体験談はこちら
親子で「でこぼこ」な我が家が出会った、新しい「常識」
子どもも親も発達グレーゾーンな特性がある私たち家族は、どうすれば「普通」の親子になれるんだろう…
こんな風に1人で悩んでいた私が、お母さんの小学校と出会って大きかったことの1つが、
今まで「常識」だと思っていたことが、必ずしも正しいわけではない
という考え方でした。
という考え方でした。
いけないことをしたら叱って躾ける…
何かやらせるためにご褒美をあげるのは甘やかしだ…
学校は病気でなければ休ませてはいけないもの…
何かやらせるためにご褒美をあげるのは甘やかしだ…
学校は病気でなければ休ませてはいけないもの…
など一般的に「子育ての常識」とされている「やった方がいいこと・やらない方がいいこと」。それが、お母さんの小学校では今までの子育ての常識と「逆」のことがありました。
もちろん、倫理・道徳的に守らなければいけないことはあります。
けれどもそれ以外のこと…とくに家庭での子育て・生活習慣、家事の仕方などは、
自分が思っているよりも
「絶対に変えられない常識」って意外と少ない、
と気づくことができたのです。
自分が思っているよりも
「絶対に変えられない常識」って意外と少ない、
と気づくことができたのです。
「今までの常識」が合わないなら変えてみればいい!
「普通はこうするのが当たり前」というやり方が、発達でこぼこの特性がある場合はうまくいかなかったりするもの。そして「みんなができているのに…」と落ち込んでしまう。
だから親子ででこぼこな家族のママは、自分自身のストレスを減らすためにも「この当たり前、変えられるかも?」と思う視点を持つのがおすすめです。
あなたがそんな「変えられる当たり前」に気づくためには、まず、自分と違うことをやってうまくいっているママの行動を見てみましょう。
「違う当たり前」を実践した先輩ママの知恵を借りよう!
このななほし広場で紹介している記事は、子どもの困りごとに向き合い実践してきた先輩ママの実体験をもとに書かれているのですが、いろいろ読んでいくと、
「ここにはこう書いてあるけど、うちの場合は無理だわ~」
「このママはたまたまうまくいっているだけで、我が子にはできない…」
「子どもに丁寧な声掛け?そんな余裕ないし…」
「このママはたまたまうまくいっているだけで、我が子にはできない…」
「子どもに丁寧な声掛け?そんな余裕ないし…」
と、今まで自分がやってきた子育ての考え方や、育った家庭での「当たり前」とは違う…と違和感を持つことがたくさんあるはずです。
とくにママ自身に「新しいものを受け入れ難い」傾向が強い場合、「私には合わない…」と思ってしまうかもしれません。
「普通」に囚われたままだと一番苦しいのはママ…!
もちろん、家族でグレーゾーンの特性を持っていても、「世の中の当たり前」と合ってうまくやれている家庭もあるかもしれない。
けれども…実際にあなたの子ども、旦那さん、そしてあなた自身が、もし「世の中の子育ての常識、家庭の常識」でうまくいっていないと感じているのなら、
「他の家もこうしてる。普通はこう躾けるのが常識だから…」
ということに囚われていても、家事と子育てで負担の大きいママが一番、ずーっと苦しいままだと思うのです。
▼▼私自身が「普通」を目指して悩んでいた状況から変化した体験談はこちら
「躾の常識」に囚われない思考と行動で、子育てが楽になります!
だからぜひ、発達でこぼこ子育てと向き合っている先輩ママの知恵から、あなたが受け入れやすいことを1つ、実際の生活に「行動」として取り入れてみてほしいのです。
もし、「親子で問題が山積みの我が家…まず何からやってみたらいいの?」と迷ってしまうママは、まずは、子どもと家族の現状を分析することが優先です。
「我が家にとっての心地よい子育て観」をママがつくろう!
私は「小学校に上がる子どもの癇癪もなんとかしたいけど、夫の悩みも私の問題もあるし、どうしよう~」と悩んでいた時に、今まで「子育てで常識」だと思っていた行動を変えてみるきっかけができました。
子どもの発達面でも「普通は〇歳でこうできるのが当たり前なのに、うちはまだこんなことができていない…」という悩みも、その子それぞれで発達が進むタイミングがある、と知ることができました。
それによって、子どもにも自分にも「普通はこうなのに!」と思うストレスを減らすことができて、子育てが楽になったのです。
あなたも、「既成の子育ての常識」の中で苦しみ続けるよりも、
「もっと親子ともに楽しく暮らせて、自分がラクになるやり方はないかな~?」という気持ちで、“我が家にとっての心地よい子育ての常識”を作っていってくださいね!
執筆者:星 ゆか
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