行きしぶりの対応に困ったら試してみて!脳科学に基づいた、ママたちのアイディア集【ななほし広場・行きしぶり座談会】

こんにちは!ななほし広場編集部です。

2021年10月に【発達でこぼこキッズの行きしぶり座談会】を開催しました。

その様子をご紹介しますね!

【発達障害・グレーゾーンの子どもの行きしぶり】に関する座談会を開催しました

・朝になると「幼稚園行きたくない」と泣く我が子に参っている
・一度休ませたら休み癖がつくような気がして、無理やり行かせている
・けれど、毎日大泣きする我が子に胸が張り裂けそうな思いがする
・結局、行かせるのと行かせないの、どちらが正解なのかわからない

など、お子さんの行きしぶりに悩んでいませんか?

ななほし広場では、そんなママたちのお悩みに寄り添うとともに、行きしぶりを解決するヒントをお伝えしたい!という願いをもって、

「発達にでこぼこのある子どもの行きしぶり」について座談会を開催しました。

座談会の様子から、お子さんの行きしぶりを経験したママが抱えるリアルな悩みに共感し、「一人じゃない、仲間がいる」と知ってもらえたら嬉しいです。

そして、実際にお子さんの行きしぶりを乗り越えてきたママたちが、どんな方法を試してみたのか?という経験談から、お子さんのために今できることを見つけてくださいね!

行きしぶり座談会に参加したななほしのママの紹介

ななほし広場編集部(以下、編集部):お子さんの年齢や行きしぶりに悩んでいた時期についてお話しいただきました。

(Hさん)
・小学校1年生の男の子のママ
・幼稚園のとき3年間行きしぶり
・母子分離もできなかった
・原因は元々の特性もあるが、私の関わり方があまり良くなかったと思う
・行きしぶりをしていたときのママの気持ちを共有できたら、と参加を希望

(Aさん)
・小学校2年生の男の子、4歳の女の子、1歳の女の子のママ
・お兄ちゃんは、1歳から保育園に通っており、保育園のあいだも行きしぶりがあった
・母子分離もできなかった
・1年生の冬ごろから不登校に

(Nさん)
・9歳の男の子、7歳の女の子、5歳の男の子のママ
・上のきょうだい二人で行きしぶりを経験
・娘さんの行きしぶりが激しく、母子登校も経験

(Sさん)
・9歳の男の子、5歳の女の子のママ
・二人とも行きしぶりがあった
お兄ちゃんは幼稚園の途中から行きしぶりがあり、1年生から完全に不登校に

【編集部コメント】

今回は、小学生ママが4名と、運営から4名が集まりました。
幼稚園時代から行きしぶりを経験されたママも多いので、幼児ママもぜひ、ママたちの経験談を参考にしてくださいね。

発達障害・グレーゾーンの子どもが行きしぶりをしているときのママの気持ち

編集部:次に、お子さんが行きしぶりをしていたときの状況やお悩み、そのときのママの気持ちについてお話しいただきました。

我が子のことなのに、どう対応していいのかわからない

(Hさん)
周りの子が慣れていくのに、うちの子だけ時が経ってもぶり返す行きしぶりに、「なんでうちの子だけこんなこと言うんだろう?」と、自分の子なのにわからなかった。

(Aさん)
先生は、「早生まれだったり下の子がいたりするからね」って声をかけてくれたけど、根本的な解決にならなかった。

「どうしてうちの子は行けないのだろう」と思っていたし、子どもにも「〇〇ちゃんは行ってるよ」みたいな、今思えば逆効果な言葉をかけていた。

(Sさん)
息子が1年生のとき、足が止まっていけなくなってしまって。そのあと行かせようとしたらものすごく反抗的になって人が変わったように別人格のように荒れに荒れてしまった。

暴言暴力に対しどう対応していいかわからないし、甘やかしてもいけないのかなとか、出口がわからず苦しかった。

「どうしてうちの子だけ?」と周りと比べてしまう

(Nさん)
娘と母子登校していたのは1年生の2学期からだったが、他の子にも「なんでお母さん一緒にいるの」と言われたり、他の学年の子に窓からのぞかれたり。

他の子と比べて明らかにできなかったりする姿を、母子登校をすると直接見るのでダメージが大きかった。

(Hさん)
部屋の前まで送って、準備を見守って帰る感じの園だったが、一番はじめに送っていったのに帰るときには誰もいなかったり…毎日繰り返されると精神的に辛かった。

ママ自身が見られている気がしてつらい

(Hさん)
小さい幼稚園だったため、みんな顔見知りで、「また泣いてるね」と言われたり、見られてるなって思ったりして、他の人の目が気になった。

私自身が他者目線が強く、自分がどう思うかより人がどう思うかを気にしていた。
行きしぶりをどう思われてるのかなとか、息子が特性を持ってるって思われるのが嫌だった、怖かったのかも。

息子が行かないのも辛いし、それを見られる自分も辛くて…息子を心配する風で実は、自分の情けない感じを見られているのが辛かった。

(Aさん)
他のお母さんの目とか、責められているわけではないのにそう感じたりしていた。

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【編集部コメント】

子どものつらく苦しい気持ちとともに、ママも行きしぶりによってつらく悲しい気持ちを味わい苦しんでいることも、皆さんのリアルな声からとてもよくわかりました。

 

ママたちが実践した行きしぶり対応

見通しを持たせて、楽しみを作る

(Aさん)
見通しがもてないのが不安な子だとわかったので、わかるようにはっきり示してあげた。

見通しが持てるように、あと〇回いけばお休みだよとか、この日はお楽しみ会だねと楽しみにできる目標を伝えたりした。

(Hさん)
帰りに自転車にちっちゃいチョコを隠しておいて探させたり、帰り道のどこかに隠しておいて「頑張って行けたら探そうね」と言ってみたり、楽しくなるような仕掛けをした。

先生・学校との連携

(Nさん)
「肯定をたくさんしたい」と先生に伝えた。指示が多くなっているので、うちの子だけ少なめにお願いできますか?と相談した

家から学校までは私が(できたことに)花丸をつけて、学校でできたことは先生が花丸をしていくという感じで、先生と協力すると、子どもと先生の信頼関係もだんだん強くなっていった

(Sさん)
連絡帳を毎日やり取りして、転校したこともあるので、どう不登校になってしまったのかとか状況を説明した。

先生の中で甘やかしに思われるというようなことを書かれたことがあったが、こちらの気持ち、肯定したいという気持ちを伝える中で、だんだん先生とも気持ちが通じ合えるようになっていった。

自分の気持ちを素直に先生に伝えることもすごく大事。

子どもが元気でいられることを最優先に!無理させない

(Hさん)
早帰りしても良いよとか、結構柔軟にして、気持ちのハードルを下げてあげた。その言葉を聞くだけで安心する部分もあって、本当に早帰りしたのは数えるほどだった。

心のお守りというか、うちの子は大げさな言葉が好きで、「お母さんは悲しいことがあればすぐ行くから」というと響いているようだった。もしかしたら愛情・安心感がほしかったのかも。

(Sさん)
最初、行かなければ、行かせなければならないという気持ちが強すぎて無理やり行かせていた。そのことでちょっとうつっぽい感じになって、息子は今も苦しんでしまっているので本当に反省している。

学校に行かなくても、子どもが元気ならそれが一番と思えるようになったので、息子のプレッシャーにならないようにというのを一番に関わっている。

学びを生かす

(Nさん)
学び直して、先生と共有させてもらって『アクションチャート』を作った。

ランドセルも背負わないし、もちろん登校班では行けないから、朝ごはん食べたらOKみたいな簡単なことから始めて、ご褒美に100均で好きなものを買ったり。

このような対応を半年くらい続けて、やっと母子登校をしなくてもよくなった。

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体を動かして、脳の違う部分を働かせる

(Hさん)
家から幼稚園まで離れているので、歩いて行ったり、相撲が息子の中で流行っていたので、相撲やレスリングみたいな取っ組み合いをしたり、

不安な気持ちで支配されている脳の部分を、体を動かすことで、うまく切り替えられるときもあった。

詳しくはこちらの記事で解説しています▼

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【編集部コメント】

うちの子、似たタイプかも!という場合はぜひ、試してみてくださいね。

行きしぶりに悩んでいるママへメッセージ

学んで行きしぶり対応に役立ったこと

(Sさん)
学校に行くか行かないかより、子どもが元気なことが一番。お母さんの小学校で学んでから本当にそうだなと改めて実感している。もっと早く知っていれば、悲しい思いを親子でしないで済んだかなと思う。

(Nさん)
子どもが不安定になったら、まず肯定に戻ればいいという安心感がある。
困った行動を無理に変えさせるのではなく、足りないのは自信なんだなというところに立ち返って、肯定を増やせばいいと思える。闇雲に悩まずに済んでいる。

(Aさん)
保育園や学校は行くものだと思っていたが、行かなくても家で発達させることはできるし、子ども自身を共感して認められるようになった。
行きしぶりや不登校の子は自分の周りにはいないと思っていたけれど、いっぱいいるなと思って安心した。

(Hさん)
子どもの特性を理解して、どんなことをストレスに感じるのがわかれば子どもにすごく共感できる
自分のペースやこだわりが強いのも、理解するまではわがままだと思っていたが、理解できたら、そう感じるんだね、それは行きたくないよねと共感でき、それが息子の安心に繋がって、体調や精神の安定性が良くなった。

小学校に入学してから、4〜5月は最初なので行きしぶりがあったが、6月くらいから元気になって行けるようになった。自信ができてきたんだなというのがすごくわかる。

行きしぶりに悩むママへメッセージ

(Aさん)
我が子の苦手や得意がわかって子どものことを認められたし、軸ができて周りの目を気にすることもなくなった

(Sさん)
私のメンタルがひどくなるくらい本当に辛かったので、ななほし広場に来たら自分も楽になるし子どもも楽になる、そういう場があるって伝えたい。

(Nさん)
ずっと孤独感を抱えていた。座談会など、お母さんの小学校の活動で孤独感がなくなったのがすごく大きな変化だった。

(Hさん)
行きしぶりですっごい悩んでいたので気持ちがすごくわかる、不安と闘う日々だった。けれど、自分を責めなくて大丈夫。

自分が完璧主義なので、その気持ちが出てしまって息子に辛い思いをさせていた。
その気持ちが暴走しないようにブレーキを掛けられる場所はコミュニティや学びの場。ななほし広場で明るい見通しを持ってもらえたらと思う。

【編集部コメント】
いかがでしたか?

もし、行きしぶりに悩み、どうしていいかわからず孤独感を持っているなら、ぜひななほし広場を訪れてくださいね。

編集者:ななほし広場編集部

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