うちの子は音楽が好きだし、コンサートに行きたい!けれど、じっとしていられない子だから無理かな…とあきらめているママへ。実は、子ども向けの参加型コンサートは多動っ子と相性抜群!親子で感動体験をするための事前準備と当日の過ごし方をまとめました。 |
じっとしていられない子とコンサートに行くのは無理!と諦めているママへ
音楽が好きで歌ったり踊ったりしている我が子のために、コンサートに連れて行ってあげたい!
だけど…発達にでこぼこがあり、活発すぎて一緒に出かけるのも躊躇してしまうような子どもの場合だと、コンサートに行きたいと思っても
・じっと座っていられないのではないか
・大きな声で喋ってしまうのではないか
・足をバタバタさせて、周りのお客さんに迷惑をかけるのではないか
・集中していられなくて、「帰りたい〜」と言うのではないか
・初めての会場や人の多さに不安を感じるのではないか
などといった困りごとが想像できて、コンサートなんて無理!と諦めていませんか?
私の7歳の娘は、注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向がある元気な女の子です。
そんな娘が2歳になったばかりのころに、子ども向けのコンサートに連れて行ったことがありました。
周りの子どもたちがみんな、楽しそうに座って聴いている中、娘は一人客席をちょろちょろ、挙げ句の果てに会場の外へと行ってしまい…
私自身、子どもと一緒に歌ったり音楽を聴いたりすることが大好きだったので、コンサートに行きたいけれどこの子とはもう一緒に行けないのかもしれない…と悲しい気持ちになりましたし、
コンサートに集中し、自分の席にしっかりと座って、目を輝かせながら楽しそうに過ごしている同年代の子どもを見ると、娘と比べてしまってつらい気持ちになったことを覚えています。
この経験から、じっとしていられない子を連れて行くのは大変だ…と思いしばらくコンサートに行くことはなかったのですが、
娘が5歳のころ、本人から「行ってみたい!」と言ったため、コンサートへ行くことになりました。
娘の特性に合わせて事前にしっかりと準備をして臨んだところ、なんと困りごとは全く起こらず、とても楽しい時間を過ごすことができました。
この記事では、活発でじっとしていられない多動っ子が、コンサートを思いっきり楽しめるようになる方法をお伝えしますね。
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多動っ子との相性抜群!参加型コンサート
私たちが訪れたのは、「しまじろう英語コンサート」。
「静かにできるかな」「集中して最後まで席にいられるかな」と心配していましたが、その結果は真逆で、あっという間の75分。
娘は最初から最後まで没頭し、席に座り続けたのです。
それもそのはず、コンサートには、多動っ子を惹きつける工夫が満載でした!
コンサートと言うと、最初から最後まで静かに口を閉じて聴くもの、というイメージがありませんか?
コンサートの構成として「まずは一曲聴いてください」と掴みの曲を聴かせる場合も多いと思いますが、
今回のコンサートではなんと、まず「みんなで大きな声であいさつしよう!」から始まり、「踊ろう!」と動きまくるプログラム!
最初に声を出す、動くという多動っ子の得意分野が発揮できて、我が家の活発な娘はがっちり心を掴まれていました。
1つ1つの歌は、ワンコーラスだけだったり、2番までしか歌わなかったり。
歌以外のストーリー部分も、短く、すぐに終わる!
注意が散漫になりやすい多動っ子を飽きさせない構成でした。
また、知っている曲、耳馴染みのある曲ばかりで、自然と歌ったり踊ったりすることができ、集中を持続しやすかったようです。
感染対策の一環として、座席は一つとびでお客さんが座るように配置されていました。
実はこの配慮が、感染対策だけでなく、多動っ子連れにはとても助かりました。
子どもが足をバタバタさせたり、少し立ち上がって動いてしまったりしても、隣のお客さんへぶつかりにくいため、「ダメだよ!」「いまは座りなさい!」という注意をしなくて済んだのです。
また、多動っ子は思ったことをすぐに口に出しやすいという特性もあり、「いまは静かにするんだよ!」と注意する場面が増えがちですが、
基本的に音楽が大きめの音で流れているため、「この歌知ってるね」「〇〇が出てきたね」などと気づいたことを小さめの声でお話をする分には全く問題ありませんでした。
以上の相性抜群ポイントのおかげで、75分間のコンサートは娘にとってはあっという間だったようです。
いかがでしょうか?
あなたも、「じっとしていられない子でもこれなら楽しめそう!」「うちの子を連れて一緒に行ってみたい!」と思えるようになっていたら嬉しいです^^
が、それでもまだ心配で踏み出せない…というお母さんもいらっしゃるかもしれませんね。
大丈夫です!次の章で、多動っ子とコンサートを楽しめるようになる方法をお伝えしますね。
子連れでおでかけしたいけど不安がある…というママにおすすめしたい記事はこちら▼
じっとしていられない子とコンサートを楽しむための2つの工夫
せっかく行くなら娘との楽しい思い出にしたい!と思い、事前準備と当日の過ごし方を工夫しました。
お子さんとコンサートに行くとき、ぜひ参考にしてくださいね。
コンサート開始までに、事前準備・予習をしよう!
多動っ子は行動のコントロールが苦手です。
娘も、不安が高まるとよりコントロールが鈍くなり、体の動きを止められなくなってしまうことが多いため、
不安を軽減させるために、できることは「予習」をしておきました。
・会場のHP等に写真があれば、「こんな席に座るよ」「ここにドアがあるね」など、場所の予習をしておく
・体験談などがあれば、「こんな歌があるみたい!」「◯分後に休憩があるね」など、内容の予習をしておく
など、できる限り、当日「初めて知った!」ということをなくしておくと不安が減りますよ。
大人の場合は、いわゆる「ネタバレ」してしまうので惜しい気もしてしまいますが、
子どもにとっては会場での出来事が「知っている!」となったほうが安心感を持て、集中して鑑賞することにもつながります。
また、当日は早めに到着して、トイレや座席の位置を確認するなどをして、場所に慣れることもおすすめです。
上演中に気をつけること
上演中は2つのことを意識してください。
まず、無理をしないこと。
途中で外に出たがったり、嫌がったり、怖がったりした場合は、一度会場の外に出ても良いと思います。
楽しいことも非日常のことは子どもにとってストレスですし、大きな音や少し暗い会場など、感覚的な苦手さがある場合もあります。
チケット代を払っている手前、親としてはもったいない…と感じてしまいますが、
子どもが最終的に「楽しかった」と感じられるようにすることを一番に考えましょう。
座席が指定できる場合は、出入りのしやすい座席を選択しておくことをおすすめします。
そして、お母さんも楽しそうに参加することが大切です!
お母さんが率先して楽しむことで、お子さんが興味を持ち安心して参加するきっかけになります。
手を振る、手拍子をする、一緒に口ずさむ、体を揺する…など、参加できる形で音楽を感じ取ってください。
親と一緒になって楽しんだ出来事は、子どもにとってはずっと記憶に残る大切な思い出にもなりますから、ぜひ、お母さんもコンサートを楽しんでくださいね!
多動っ子のママでも、「うちの子はじっとしていられないから行けない」とあきらめないでほしい!
生の音楽を全身で感じて、親子ともに心震わせる時間を過ごしてくださいね。
執筆者:永崎りん
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